風通し
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
自分のお店は「風通し」が良いのだろうか?。
常に頭の中に位置する不安。
今の部下は、この店舗でこの企業で風通しの良さを感じているのだろうか?。
風通しが良い、とは?。
読んで字の如し、空気が澱んでいないという事。
今の現状を打破して顧客満足を更に得よう。
そういう闊達な空気が漲っているのだろうか?。
「当然だ!。」
そう自信を持って言える店長やリーダーが何人いるのだろうか?。
“まだまだ澱みがあるなぁ〜”
そんな不安を持つ方がほとんどだろう。
私だってそうだ。
“風通しが良く自由な発想に包まれているか”
風通しが良いから、自由な発想に包まれているから良い事なのかといえばなんとも言えないが、そこから生まれる個人の活力と知恵は間違いなく組織を行動に駆り立てるものだ。
組織自体が行動できる活力。
これは個人の活力なくしては絶対に生まれない。
そして、風通しとは組織内の他人と協力して組織自体を自主運営しようとする活力を生む要因としても大切だ。
スーパーマーケットとはご存知の通り、各部が集まって恊働出店してお客様がこの一店舗で食事の調達が賄える利便性を持っている。
しかし、各部とは青果、鮮魚、精肉、惣菜、ベーカリー、グロサリー等のそれぞれの部門の集合体であり、お互いに人の行き来は普段はなかなか出来ない。
本部も店舗も縦割りが基本。
しかし、店舗とは部門が集合して一店舗の組織体となって地域のお客様に貢献するものであり、一店舗毎に競合店が数社存在し、その関係の中で業績が決定してしまうという運命を持つ。
風通しが良く、店舗内のコミュニケーションが良いと、普段の会話からお互いの助け合いが生まれ売場の恊働展開も場面によっては生まれていく。
恊働で売場を作る。
これは、この事が当たり前にできるような店舗は、相当の強さを持っていると思われる。
例えばクリスマスに部門合同展開を実施出来る。
この事だけでも、相当の風通しだと思われる。
それは、その場を提供する部門が、自部門の売場を提供するということから始まる。
自部門の売場を明け渡すという潔さ。
これは、自部門の売場を提供してでも店舗全体としてお客様に貢献したいという自意識がなければ始まらない。
それは普段からの風通しが生む全体最適意識であろう。
更に、その売場をトータルで企画する人間の存在と、その人間に協力してより協力なテーマ性のある売場を店舗全体で作りこなそうとする一体感が必要である。
そんな売場を自在にコントロールしながら作り替えていく。
基本的な部門縦割りのレイアウトを原則としながら、時に店長主導で横割りの売場が自在に作っていく事の重要さ。
ここに店舗運営としての販売計画の醍醐味があり、それに付随する波及効果も多大であるのだ。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
本部バイヤーが、自部門の担当者との風通しを考えるのと同様に、店長は自店の横断的な風通しを考える。
そして、店舗が一丸となる事を目指してチーム店舗としてお客様や競合と競い合う。
そこに数値的勝敗が発生して、一喜一憂していく。
そんな繰り返しに一体感が生まれてくるのかぁ〜(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年12月20日 (金) 22時44分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
本当に自由に部門横断して販売計画を立案または提案している店長などごく少数だと思います。私とて(笑)。
でも、そんな理想を追い求めて風通しを改善して働きがいのある店舗を目指したいですね。
投稿: てっちゃん | 2013年12月20日 (金) 22時41分
まだまだ澱みが有りますね〜。ある意味この風通しを良くすると言うことが店長の1番大切な仕事だと思います。
店舗もそうですが当社のような小さな組織こそ風通しを良くしなければならないと思います。
投稿: かわらい | 2013年12月19日 (木) 22時34分
感服ですm(_ _)m 流石菩薩観音様。当店はまだまだ「どぶろく」状態(笑)。組織が大きくなるほど硬直化してお客様ニーズから逆行してしまう。価格優位性で攻めるのであればそれも良しなのでしょうが、お客様の痒い所に手が届く企業を目指すのであればお客様には不要な部門の壁を店長として如何に低くして店舗最適化を目指すのか。部門の縦割りを崩せない店長の度量にも問題はあるのですが(笑)。
投稿: dadama | 2013年12月19日 (木) 21時56分