働くヤング主婦のアンケートから
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
働く主婦。
あまりにも当たり前のキーワードである。
しかし、働く主婦の中身も一昔前から比較すると大きく変容しているようだ。
我々が認識し始めた「働く主婦」とは、午後4時程度まで働くがあくまでもパート労働者であり、夕事の支度の為の買物をして帰宅し、しっかり手作りで料理を作る主婦の事と認識していた。
そして、その認識がワンストップショッピング性の追求に移行し、一カ所で食事の支度が整い、買物の行動パターンを想定したレイアウトの追求から現在の店舗レイアウトが固まり、コンコースに沿った買物によって買物時間の短縮が図られ、その使い勝手の良さがスーパーマーケットの支持を一気に高めてきた。
そんな働く主婦の実態が大いに変容してきているのを認識しなければならない。
今や働く主婦とは、現役バリバリの社員のままで時には組織のマネジメントをこなしながらフルタイムで正社員を全うし、その後帰宅途中にわずか10分程度の食事の支度の買物をし、イクメン夫や現役主婦の姑の協力を得ながら家事を支える存在が働く主婦である。
言い過ぎた感はあるがその姿は急増している。
それは、今時のヤング主婦がなりたい自分の理想型でもある。
だから、そんななりたい自分に対しては、どれだけコストをかけても手に入れたいと願っているものだ。
なりたい自分を諦めて従来の主婦に収まる事はしない。
だから、その実現のためには食事の支度に対しても、なりたい自分の夢を叶えてくれるのなら多少コスト増になってもそれを利用するのである。
とはいっても手料理は出したい。
それも、なりたい自分のもう一方の夢でもある。
しっかりフルタイムで正社員として組織のマネジメントをこなしながら主婦業をし、食事も手料理で味も一流。家庭ではイクメン夫と姑の協力を得ながら自分も充実した人生を送る。
これが今時のヤング主婦のなりたい自分。
そんな仮説から生まれた半調理品がどんどん増えてくるだろう。
そして、我々人間の胃袋はどんどん小さくなってきている。
食材の量は減る事はあっても決して増加はしない。
よりミニマムに、より美味しく、そして簡単に完成する手料理。
これがなりたい自分を支える商品像。
このキーワードで開発された商品は利益を生むだろう。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
なりたい自分は千差万別。
われわれに出来る事は、こういうあなたになってほしい、という提案をどれだけ多くのお客様に支持していただくか。
その提案された売場を単なる商品を並べた売場でわかってもらおうとするのか、積極的に理(ことわり)をプッシュしていくのか。
まさに、年神様伝説を押し進める食品メーカー様に学ぶべき部分でしょうか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年12月 3日 (火) 10時07分
こんな時代だからこそスローライフの提案、以前そのようなコメントを残したような⁈(笑)
しかし、そろそろそうも言ってられない状況になってきましたね。てっちゃんの言う『よりミニマムにより美味しく、そしてなりたい自分を支える商品』を作って行くしかないですね。
投稿: かわらい | 2013年12月 2日 (月) 23時43分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
ヤング主婦の多い店舗ほど、このような組み合わせの関連販売の効果が発揮されるのでしょうね。
当店もこの傾向が強いと思われます。
そういったチャンスのあり何処を追求してみたいですね。
投稿: てっちゃん | 2013年12月 2日 (月) 20時48分
家内=家の家事をするは死語になっていくのでしょう。簡便・時短・・・これからのキーワードは頭で理解していても、自宅ではどんな極悪メニューでも手作り料理・家庭の味を願う自分がいる。家庭の味も核家族化で伝承する機会も減り、外食の機会が増え味覚の根底が変革していくのでしょうね。ヤング主婦はクックドゥを手作り料理とするようですからクックドゥに入れる野菜等の素材に拘るとか私達もある程度の覚悟をもった提案が必要な時代かも知れませんね(笑)。
投稿: dadama | 2013年12月 2日 (月) 18時24分