一本の電話
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、一本の電話が携帯に入った。
「店長、お元気ですか?。」
かっての部下である。
彼は、現状の状況とその不安感を語った。
現状の自分の存在に対する不安感。
私が介在していた時の仕事の充実感が得られない。
店長にもいろいろなタイプがあるだろう。
チェーンストアの店長として管理するタイプ。
販売力強化を全面に打ち出し企画するタイプ。
モチベーションを重視して人と関わるタイプ。
私はどちらかと言うと、販売面を重視するタイプだと思っているから、販売企画を練り、部下に指示を出し関わり評価しているのだと思う。
それを、部下がどう感じているのか?。
どんどん指示が飛ぶのでやりづらい。
販売の琴線に触れるので乗ってしまう。
その他、諸々だろう。
確かに、「あ〜せい、こ〜せい」と指示を出す場面は多い。
それに対して、言葉が通じる部下はやりこなす。
やりこなせれば、褒める。
だから、販売力がつく。
そして、益々評価を高めていく。
しかしそれはあくまでも個人的な関係。
上司が変わり環境が変われば、その関係が変化していくのはチェーンストアの理であろう。
そんな中で、必至に数値改善へ向けて日々販売をしている担当者は多い。
しかし上司という環境が変化し、以前の関わりが無くなった。
“俺は必要とされているのか”
そんな不安を持つ部下は多い。
私とて、かっての店長が評価した部下からどう評価されているのかわからない。
異動で上司が変わると退職する担当者。
異動で店舗が変わると退職する担当者。
それは、以前の仕事の楽しみや充実が消えてしまったという理由も一因であろう。
だから、店長が異動するとバタバタと従業員の退職が相次ぐ。
私もそんな経験を幾度もしてきた。
そして、そんな電話が今回も掛かってきた。
上司と部下。
人生の一期一会の出合い。
お互いの人生のサイクルの中で出会う一瞬の出合い。
だからこそ、その出合いを大切にしていきたいものだ。
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コメント
kiyoさん、コメントありがとうございます。
→「何故我々はマネジメントの道を歩むのか?」
この本は、私もかなり影響されている本です。
この本に出会って、私のマネジメント論が出来上がったと言っても過言では無いほどに。
「部下の人生を背負う」
それが上司の役割でもある。
そこまで影響を与える存在に身震いをした事を思い出します。
だから上司としての覚悟を持たなければならないし、一言一言に重みを持つ。
そして、上司を辞められない。
続きは、後ほど(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年11月13日 (水) 11時17分
てっちゃんの紹介してくれた本の「何故我々はマネジメントの道を歩むのか?」は、今でも毎朝朝礼の時に1小節づつ読んでます。文中に出てきた、マネジャーは部下の人生の責任はもてないが、部下の成長を促す責任がある!ですね!私も前の部下が今年の秋に若くして亡くなってしまいました。葬儀に行けませんでしたので、明日墓参りに行ってきます。酒を飲みながら、語った様々な事が忘れられません!
投稿: kiyo | 2013年11月13日 (水) 09時22分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
いずれ(明日?)お話できると思います。
投稿: てっちゃん | 2013年11月12日 (火) 21時01分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
特に、異動で入れ替わった時の対応を顧みたいですね。
更に、自分についてきた人間が部署を変えた時に不遇になることもどうなのか。
いろいろと考えてしまいますね。
投稿: てっちゃん | 2013年11月12日 (火) 20時59分
店舗がかわってもかつての部下から相談の電話が来る。
私もそのような店長を目指したいです。
でもそういう部下には簡単にやめて欲しくはないですね。
その後どうなったんですか?
投稿: かわらい | 2013年11月12日 (火) 20時58分
店長の異動で部下が退職・・・ここまでの信者は居ませんが大なり小なり店長は部下の人生を左右する。部下は店長を選べない事を肝に留め部下の育成には責任を持って臨まねばなりませんね。
投稿: dadama | 2013年11月12日 (火) 12時34分