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2013年10月17日 (木)

単品量販を始める

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


青果入り口前が店舗で一番の量販地点。

  ここはやっぱりお店の顔。

ここの仕掛け次第で店舗イメージが変わるのは周知の通り。

  しかし、なかなかそれを活かせない。

  “定番売場を大切に”
  “余計な事はするな”
  “他にすべき事せよ”

数値がブレてくると、他者からの意見が入ってきて、当初お店でコンセプト化した販売スタイルが崩れていく事も多い。

私が異動した当初も、その継続だった。

  しかし、急には変えない。

部門内のオペレーションがそのように固まっているから。

  青果前の特設まで考えた作業スケジュールではないから。

そしておよそ一ヶ月経過後の先週の週末。

  満を持して果実の単品量販を実施した。

チーフと打ち合わせて、巨峰ぶどうの味が最高潮に乗ってきた事と価格的にも安定し低単価で打ち出せるタイミングであることを確認した。

  早速、バイヤーへ電話。

週末に巨峰ぶどう数百パックほど。
果実の中でも、ぶどうは単価が高く、数量が回転すれば売上の貢献する果実。

  しかし鮮度落ちも早くやりたがらない果実。

だから、この時期は「りんご」「柿」を大陳する企業や店舗が多い。

  “最後の大放出だ!”

夏場から売場を支えてくれた「ぶどう」さん達ありがとう。
ここで最後の大放出を打てば、来年まで食べられないという思いからついで買いを誘えるだろう。

  そして、今が一番甘い時期。

だから食べてみたいのだ。

  “最高に甘みのある美味しいさとは?”

“何度も食べてはいる巨峰ぶどうだが、一番甘いのなら最後に食べてみよう”

そんな想いで、前日入荷のぶどうを陳列し説明POPで上記内容を手書きで書いて取り付けた。

  入店後に即目をつけてお客様が立ち寄る。

前日入荷分がほぼ無くなりかけた。

  「おいっ、まだ本日分は入荷無いか?。」

そこへ市場の担当者から電話。
「本日入荷無く、遅れませんでした。本当にすみませんでした。」

ということで、ぶどうの単品量販は敢えなく断念。
代わりに、担当者の方がふじりんごを紹介してくれた。

  「じゃぁ〜、市場にある箱全部くれ。」

ということで代替えの単品量販が決まった。
市場の担当者もぶどうを引けなかった無念さから、りんごを即配達してくれて、土曜日のお昼前にはりんごを大陳できた。

  二日間で約1000個。

売る気になれば売れる事例だ。
そんなエキサイティングが売場が始まろうとしている。






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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
多くを学んだ二日間。
是非、実践して検証してください。
更に「てっちゃん会」では、多くの仲間を招集してください(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年10月19日 (土) 07時15分

かおるさん、コメントありがとうございます。
今週もバイヤーの「巨峰ぶどう」をねだったのですがやはり入荷不足。
逆に「ゆら早生みかん」を提案され、週末に量販計画。
本部バイヤーと恊働しての単品量販。
ここにチェーンストアの神髄があると思います。

投稿: てっちゃん | 2013年10月19日 (土) 07時13分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
極悪三昧はただのていたらくではなかったのですね(笑)。
そして目の付けどころが「輸入ビール」。
それを理由に益々ヒートアップ?。
昼ビーから店ビーにならぬようお祈り申し上げます。合掌(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年10月19日 (土) 07時08分

お店の顔、入り口での果実の単品量販、いよいよ本領発揮ですね!私もこの3日で多くの学びをいただきました。
後は実践あるのみです!

投稿: かわらい | 2013年10月17日 (木) 22時10分

かおるです。
この実食して味を確かめ納得したものをフルボリューム+コトで売り込む、という手法。
果実販売の王道中の王道でありながら、実際に店頭ではほとんど実践されていないように思います。
旬の先取りはわりと取り組みますが、こういう本当の食べごろ、買いごろの訴求って本当に苦手になってしまいました。
リアル店舗の強みですよね。
また、巨峰の代替をちゃんと用意するバイヤーさんも泣かせますね。
こういうプロ意識のあるバイヤーさんも少なくなってきているような気がします。
てっちゃんさんとの信頼関係も相当強いのでしょうね。
今日もとても勉強になりました。

投稿: かおる | 2013年10月17日 (木) 21時02分

今回大阪の勉強会の内容がまさしくこの事です。コトを起こしてお客様の感性に訴えた単品量販。価格を主役にせずに商品価値をセールスポイントにして思い切り売り込み利益を残す。来年の消費増税を鑑みこの仕掛けのスキルアップが大切であると感じます。私は趣味と実益を兼ねて価格に左右されない輸入ビールの品揃えに取り組もうかと(笑)。

投稿: dadama | 2013年10月17日 (木) 19時49分

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