痛い思いが成長を生む
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
仕事上のミスが個人を成長させる。
言い古された言葉であるが
未だ新鮮味を失わないのは何故か?。
先日の「イチロー」の言葉ではないが、4000回のヒットの裏側には8000回の悔しい思いが潜んでいる。
何か大きな成功や巨大な記録の裏側には、必ずこのような普段の失敗の繰り返しやミスの連続が隠されている。
そして、この原理原則が改めて再認識されるのだろう。
特に、若い頃はミスも犯しやすいから、その失敗の経験から二度と失敗しまいという認識が芽生え、徐々に常識的な仕事ぶりに成長していく。
それはそれで、仕事の成長とも言えるのだろうが、逆に言うと失敗のチャンス?からも遠ざかっていくことにもなる。
失敗のチャンス?。
失敗は成功の裏返しであることは、間違いの無い事だ。
しかし、失敗にも大きな失敗と小さな失敗が存在する。
大きな失敗とは大きなチャレンジの裏返し。
ある程度経験を積んだ担当者ほど、大きな失敗をしたがらない傾向になる。
“この事に関しては、こんなもんだろう”
そのような常識的な判断を早々にしてしまう傾向になる。
この段階から、人間はどのような判断と行動を取るか。
ここで、この後の成長を加速させるか停止させるかが決まってしまう。
より多くの高みを目指すということは
より多くの勇気を持って挑戦すること。
ある程度のベテランが勇気を持って挑戦することで、その後の人生が開けてくる事になる。
それは店長になっても同様のチャレンジ精神を必要とする。
あるスーパーの店長が、250円の秋刀魚が相場下落から150円での販売チャンスに、なんと50ケース、1250尾の販売計画を立て担当者と仕掛けた。
結果、30ケースを100円で販売し大欠損。
しかしわたしは、この欠損は早々に取り戻せると思っている。
必至になって、店長と部下が欠損を取り戻そうと知恵を出す。
この知恵こそが、本当の実力を蓄積させていくのである。
雨振って、地固まる。
そんな諺がある。
大雨によって地形が変化するほどの被害を受けたが、その事によって、より便利な区画整理が行われ、土地が固まり、かってより強固な地域の繋がりが出来上がった。
そんな諺だが、これは未だに古くて新しい原理原則だ。
停滞したものには、揺らぎが必要。
未だに、揺らぎを与え続けている店長もいるだろう(笑)。
安定に向かう努力をする一方で揺らぎを与える手法。
マネジメントとは、如何に先を読んで手を打つかである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
揺らぎを与え続けて「揺らし過ぎ」ても問題ですが、店長の行動を「揺らぎ」と捉えるか「暴走」と捉えれるかは微妙なところですね(笑)。
しかし、それによって確実に組織はあるきっかけを与えられる。計算された揺らぎは間違いなく組織に良い影響を与えるのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2013年9月 7日 (土) 23時45分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
挑戦=能力開発。
という書式はいまどの企業にも通じる原理原則なんですがね(笑)。
どんどん逆行しているように感じますね。
投稿: てっちゃん | 2013年9月 6日 (金) 23時06分
揺らぎを与え続けれれば良いのですが(笑)
会社は標準化を推し進めたい。標準化=安定的成長=個人の尖がりをリスクと捉える。商売は厳しくても楽しい物である。この原理原則は会社も認知している。標準化推進の中での仕事に対する楽しみ、情熱の深更。
標準化の推進は現場と本部の信頼関係がポイントなのかなと、店ごとに異なる商圏特性、この特性を凌ぐ商品力。商品力があればストアコンセプトが無くても商品の企業理念で地域で独自化の道を歩める。商品力を後押しするのが店舗力。強い商品をより強くするための現場の販売力。この販売力に磨きをかけるのが店舗の仕事・・・すいません。本日は自問自答しております(笑)
現場での仕入れ権限が少なるなる昨今、現場が楽しく・ポジティブになれるには何を成すべきかを考えておりました。逆説的には、個店力・人間力が地域SMには必要であり、サラリーマン化が進む大手?に対抗する大きな武器になるのだと思います。
投稿: dadama | 2013年9月 6日 (金) 21時40分
失敗をしないように経験から常識的な判断をしていく
今の時代、それが一番恐ろしいと思いますね。
挑戦に対する成功率を上げられるような経験値を
積んでいきたいと思います。
投稿: かわらい | 2013年9月 6日 (金) 20時47分