« 七つの会議から学ぶ事 | トップページ | 「勝ち負け」と「貸し借り」 »

2013年8月12日 (月)

部下の「続き」

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


人事異動。
 

 我々サラリーマンにとっては付き物。

人事異動によって、違った環境で仕事をし、環境の変化から自分の適応力が磨かれる。
組織的にも、同じ組織で硬直していく店舗環境を活性化させ、部下たちも同様に上司の変更によって活性化していく。

更に、同じ組織内で責任者が変われば、従来の良さに新たな良さを加えることができる。
逆に言うと、従来の良さが消え、新しい悪さが加わることのリスクも発生する。

個人的には、人事異動によって、個人はより本来の実力の場所へ異動していく。
これは、その個人の能力に見合った組織貢献を期待され、能力のあるものはより企業貢献度の高い店舗で能力を発揮することによって、より大きな企業貢献(数値貢献)を果たす期待をもたれる。

その結果、その貢献度からその本人の次へのステップが用意されてくる。

一般的には、そのような期待もあって、人事異動の発生は喜ばしいことのようにとらえられることが多い。

 しかし、本当にそうなのか?。

例えは、優秀な店長と同時に店舗活性の目的で赴任したチーフがいる。
赴任以来、店長と叱咤激励?されながら、競合店との戦い、自店のマネジメント強化、そして自身の販売技術の習得を重ねてきた。

一年経過し、いよいよお互いの気心も知り、本格的に新たな52週ごとの売り場をダイナミックに作って数値検証していくか、という矢先に人事異動で他店へ持っていかれる。

そんなとき、異動する部下としては、どちらが良いのか?。

新たなステージで注目されながらの活躍の場を得ることなのか。
それとも従来の店舗で、今まで一年間の販売を踏まえて、二年目により多くの手を打ち、自ら作った昨年の売場と今年の売場の数値比較を確認する場を維持することなのか。

自分の打つ手の数値効果は、絶対に同じ比較対象でなければ検証できない。

 その微妙な違いから、どんな数値効果があるのか?。

このことは、同じ店舗で検証しなければ、絶対に見えてこない。

だから私は、人事異動は最低2年は同じ店舗を経験させることが本人にとっては絶対にその後のキャリア形成に役立つを思っているのだ。

 それでは本人のキャリアアップを妨げるのでは?。

それもまた真なり。
たかだか1年2年の差かもしれないが、その地位に就けるかどうかは「運」「不運」が付き物。

 「運」を逃がさない。

それを考えれば、どちらのキャリアが良いのかはその場の状況しだい。

 そして、それを眺める店長の存在。

せっかく共に痛い思いをして一年間苦しんできた関係。
ようやく周囲の状況や昨年一年の経過も経験し、今年はこんな手を打って数値を改善させるぞという思惑は、その部下あっての話。

それが、もろくも崩れ去り、またゼロからの部下との関係作り。
それは、深酒もしたくなります(笑)。

 ほとんどの組織は、店長に人事権は無い。

そして、そんな人事異動が発令されたなら。
これはもう、彼らの続きを見守るしかない。

店長自身は新たな出会いを待ち、新たな組織作りと店舗運営の共有化のためにゼロからの始まりとなる。

しかし、異動する部下は、今までの一年間の続きがあるのだ。

新たな環境の下、

 「あの店長なら、この猛暑をどう乗り切るか。」
 「あの店長なら、秋彼岸はどんな手を打つか。」
             ・
             ・
 「あの店長なら、・ ・ ・ 。」

いままで一年間を共にしてきた店長との続きがあるのである。
それを、温かく見守ることが大切なのだろう。







|

« 七つの会議から学ぶ事 | トップページ | 「勝ち負け」と「貸し借り」 »

店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
環境変化対応するというメリットとデメリット。どちらも有効に活用すれば、人材の活性化に繋がるもの。
人事異動という環境の変化がすくなければ、どうしても内部で揺らぎを起こして活性しなければならない場面も発生するでしょうね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年8月14日 (水) 08時35分

当社では自分もそうですが良くも悪くも異動が少なく、チーフとのコミュニケーションは十分にとることができます。
従って店長の責任は重大です。
チーフの今後を決めてしまいかねないですからね。
長く一緒にやっていく以上、やはりチーフのキャリアアップに努めていきたいですね。

投稿: かわらい | 2013年8月13日 (火) 22時02分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
標準化と個別化。
森羅万象、全ての事象には「バランス」とう力学が働く。
それは強さにも言える事。
強いという事は、全ての事象で高いバランスが保たれているという事。
標準化だけが強くなり過ぎると、その組織は標準化に振り回されていずれバランスを崩し崩壊する。
標準化を強烈に進めるのであれば、一方で個別対応能力も磨いていかないと現場の実力が低下していく。
わたし達(ブログ仲間)はそう思っています(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年8月13日 (火) 06時21分

深酒ばっかしているのはどなたでしょうか?(笑)
当社も私も含めて過去は先輩の後ろ姿を見て成長してきました。
ところが最近は社員削減により先輩がいない(笑)入社して1年で即チーフ。
そのような環境下では標準化は必須。会社側は個の力量によるブレのリスクは極力さけたいのは当然だと思います。
100点と50点の店よりは80点の店で平均化した方が本部コントロールしやすいでしょう。このような状況下での店長に求められるものは何なのか?企業理念によって企業事に求めるものも違う。1年のスパンで担当者を異動していく事実に店長と部下の関係を見直す時期が来ているのかと金麦と日本酒を飲みながら考える昨今です。

投稿: dadama | 2013年8月12日 (月) 22時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508103/57955071

この記事へのトラックバック一覧です: 部下の「続き」:

« 七つの会議から学ぶ事 | トップページ | 「勝ち負け」と「貸し借り」 »