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2013年7月15日 (月)

コストコに学ぶ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


コストコ。

 アメリカに本拠を置く倉庫型スーパー。

いままでも何度か、女房に連れられて(?)買物に行ったことはあった。
そして、先日も南前橋のコストコへ買物に出かけた。

 「輸入ぶどうとパンが食べたい”

そんな女房のリクエストから、休日に出かけて買物をした。
同時に私の目的は南前橋エリアのMR。
それは後日お伝えしたい。

年会費4200円も払って買物をする。
日本では到底考えられない。
そして、支持もされないだろう。
外国資本だからこそ、なにか珍しさもあって4200円の高額会費が認められているのだとしか思えない。

 と、思っていた。

しかし、あれだけ試食を出し、低価格で生鮮食品を売込んでいれば多少なりとも補助が必要になるのだろう。

 毎回試食の商品は違ったり、同じだったり。

しかし、試食のマネキンさんは同じ場所に立って、試食販売している。

 それがまた美味しいのだ。

先日は、輸入ぶどう、プルコギ、牛肩焼肉、うなぎ蒲焼き等を試食販売していたが、いずれも美味。

あのような場所だから美味しく感じるということは多々あるが、それでも美味しかった。

 量販商品は厳選している。

これは間違いない。
輸入商品は特に厳選していると思われる。
だから、安心して購入できる。

 味が分かる。

これは購入段階では大いに購入動機が高まる要因。
更に、試食の際にマネキンさんの一言二言で大いに購入動機が高まる。

 小売は確立の世界。

店内に入店されてお客様の何パーセントの方がその売場に立ち止まるか。
そして、何パーセントの方が商品をじっくり見てくれるか。

 そして、最後に何パーセントが購入するか。

だんだん、パーセンテージが下がっていくが、この下がりを如何に食い止めるかが、このコストコでは実践されている。

絞り込まれた「量販品」を、販売マネキンが自信を持って販売している。

 商品に対する知識と食べ方の提案。

それもどのマネキンも力強く商品を売込んでいるのだ。

 この販売力が通常のスーパーには、無い。

それと、販売単位。
一回の来店頻度が極端に長いため、一品の単位は多い。

 1単品で1000円以上が当たり前。

それでも、安さを感じてしまうのは、その雰囲気か。
隣のスーパーで再度買物をすると、その小割りの徹底度に改めて目を見張らされる。

 コストコから学ぶ。

日本の小売業者が、外国資本に学ぶべき部分はたくさんあるようだ。








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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
もし自店の店舗の近くにコストコが出来たら、最大のチャンスだと思います。
もし、家の前に出来たら・・・。
行かないだろうなぁ〜(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年7月16日 (火) 23時48分

つい先日、やっと行ってまいりました。
自分には4200円の価値がわかりませんでしたが
お客様は平日にもかかわらずエキサイティングでした。
今月末に近所にオープンしますが自分達の出来ることは
変わりませんね!

投稿: かわらい | 2013年7月16日 (火) 20時52分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
エンターテイメント性を重視するという事は、一対一のコンタクトを重視するということでもあるようです。
我々日本の小売業は、ある時期から「効率」化に進み、専門店の販売力を除外し作業効率を優先的に採用してきたように思います。だから、店舗でも売場に商品を埋める効率は発達したが、その埋めた商品を売切るという分野が野放しになってしまった。
人と人とのふれあいを大切にするという日本人の良さが、チェーンストアからは消えてしまったように思います。
単品を売る為に、販売という部分だけのマネキンを育成するという小売業の役割も業者まかせにせず採用すれば、もっと役割が明確になって効率のいい売切り方のモデルが存在するのではないかと思うのですが。
いつになく、長くなってしまいました(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年7月16日 (火) 06時15分

買物をアミューズメントやワクワクする場所と考えているのでしょうね。あのディズニーランドを生んだ国ですからエンターテイメント性においては今後も目が離せないでしょうね。

投稿: dadama | 2013年7月15日 (月) 21時11分

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