競合店の改装
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店の改装。
よくある話しではある。
その目的は?。
その効果は?。
お客様にとって後ろ向きな改装であれば、やはりお客様な早々に離れていってしまうだろう。
生鮮のロスが多いから、生鮮の売場を縮小する。
自社インストア部門が弱いから売場を縮小する。
そんな目的で改装に踏み切り、自社の数値改善を図るならば、顧客は更に離れていくことになる。
そして、食品スーパーとしての今後は、絶対に生鮮強化に向かわなければ生き残れないと思われる。
個店力とは生鮮力とほぼ同義語になってきたからだ。
食品、菓子、雑貨の品揃え、価格、グレード等はどのスーパーに行っても、ほぼ同等の品揃えと価格で販売されているものだ。
なんら差別化にはならない。
問題は、生鮮3部門+製造2部門。
青果、鮮魚、精肉、惣菜、ベーカリー。
全て「食」に直結する部門であり、製造技術、販売技術が個店レベルで問われるカテゴリーである。
更に言えば、その中でもご馳走と呼ばれるカテゴリー。
果実、刺身、牛肉、寿司。
昔から言われているカテゴリーだが、益々その存在は需要性を増していると思われる。
“だから基本を疎かにせよとは言っていない”
野菜、塩干、豚肉等を疎かにせよとは言っていない。
それらはあくまでも基本であり、負けてはいけないカテゴリーではあるが、勝ち抜くという意味では、上記の「果実」「刺身」「牛肉」「寿司」で如何に豊富感を満足させる事が出来るか。
特に「旬」である。
一年365日。
そして、52週が存在する。
そこに、季節が巡り気温が変化し、採れたての天然物が出回り、歳時記も巡り日本という国は何もしなくても、周囲が黙って変化してくれるのである。
この変化に、どう乗るか?
これが、基本を土台とした我々の日々の商売の在り方なのである。
黙って変化してくれる環境に乗れるか。
それも後追いで乗るのではなく、自ら乗り回すぐらいのノリを良くしていかなければ、それこそ乗り遅れてしまう。
そんな方向性を明確に示した中での、改装。
それが見えない、競合店の改装であった。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
新店を立ち上げると同様のストアコンセプトを駆使して、改装という機会を利用して従業員の内面を新店同様に改装していく事。
これが改装本来の意図なのだろうと思います。
投稿: てっちゃん | 2013年6月 2日 (日) 06時20分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
なるほど、改装も店舗からの挙手制度で実施するという考え方ですね。
トップからすると、店舗の店長の「背伸びしてでも」という意欲を期待したいところなのでしょうね。
投稿: てっちゃん | 2013年6月 2日 (日) 06時10分
守りの改装、先日のPBの話題と同類でしょうか。利益確保を目的とした改装は企業都合で行われますからますますお客様から見放されるでしょう。利益確保は企業存続にとって不可欠ですがあくまでもお客様からの評価の結果が利益として残るのであり、改装により競合店に比してどのように満足を頂くのかを明確にせねば改装をしても短期的な効果に留まると思います。改装によって自店の強みをどれだけ作れるのか?限られた売場で人・物・金の最大効果を生み出す。私も「こんなお店にしたい」改装の夢だけは大きく持っていたいと思います。
投稿: dadama | 2013年6月 1日 (土) 21時56分
偶然にも本日当社のトップより改装の
考えを聞きました。数字が悪いからとか
老朽化してきたから改装をするのではなく
今あるハードを駆使して従業員が工夫しながら店舗を運営していくなかで考え方なり
技術なりが「よし、いける」と思った時に
さらに伸ばすために改装をするんだ。と話を
聞きました。改装にプラスの意思を出さないといけない考え方はてっちゃんに通じますね。まだまだ改装してください。とは言えなそうです。(笑)
投稿: かわらい | 2013年6月 1日 (土) 21時40分