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2013年6月25日 (火)

全ては全体最適へ

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日は、組織強化の条件として、組織の壁を低くして店舗の柔軟性を発揮することで組織が強化されていくことを記した。

 今日は、その為の全体最適を記したい。

全体最適。

 従業員が店舗運営での全体最適を考慮する。

従業員は店長や副店長意外は、部門の数値に縛られている。
そして当然に、自分の部門の売場や作業に縛られている。

 縛られているというよりそれが本職。

だから当然に他は考えなくても良いという役割思考を持つ。

 それを適格と見るか、不適格と見るか。

それを適格と捉え、自部門での専門家を目指す企業や事業所もあるだろう。

 しかし、本当にそれで良いのか?。

昨日も述べたように、我々の仕事は「八百屋」「魚屋」「肉屋」その他の専門店の寄せ集めではない。

 あくまでもワンストップショッピングを目指す事が使命。

よって、その道の専門家を目指すも、そこが最終目的地ではない。

 我々の目的地は、店舗運営のオールラウンダー。

だから、現在の配属は、ある意味一時の借りの住まいである。
現在の借りの住まいで、商売の本質を学ぶのだ。
それはいずれ自らが店舗運営の責任者であり、企業の責任者になった場合に大いに役立つものである。

 なぜか?。

我々は現場という店舗運営を通して、商売の本質を学び、その本質は経営の本質や人生の本質へと通ずるものであるから。

その借りの住まいである出身部門を通して、商売の原理原則を徹底して学ぶのである。
そして、ここで学び損ねたら、二度と学ぶ機会を失ってしまうかもしれない。

 それは、次のステージに進んでいくから。

ここで商売の原理原則を学び損ねたら、次のステージで大いに苦労することになる。
もしかすると、次のステージで致命的な欠陥を背負うかもしれない。

 我々の仕事自体、商売からズレる事は無いから。

あくまでも商売という領域が我々のストライクゾーンとなる。
ここで学んだ商売の原理原則を以て、次へのステップとなる。

そして、店長職というオールラウンダーとして、今まで学んだ商売の原理原則に自分という人間性をミックスさせて全人格的な店舗運営を施していくことになるのだ。

そうやって、我々スーパーマーケットマンは、販売技術を学び、マネジメントを学び、最後に組織的な成長強化を果たしながら組織運営力を高めていくのである。

そう考えると、どのステージもいずれは全体最適をどう進めるかという視点に立たねば次へのステップには進めないという事である。









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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
いろいろなステップアップの仕方がありますよ。
育ってきた環境をどう自分に取り入れて土台とするか。
積み上げてこそのステップアップですから、自分のキャリアから得た原理原則を基本にして応用を習得し更に基本に取り込んでいくことが出来るかどうかだと思います。

投稿: てっちゃん | 2013年6月26日 (水) 06時49分

どきっとしました!(笑)
仮の住まいでの商売の原理原則の勉強、
自分では相当な勉強不足のような?
部門運営での経験と実績が足りないまま
店長になってしまったので今は当然
なんでも屋です。(笑)

投稿: かわらい | 2013年6月26日 (水) 06時29分

dadamaさんへ。
商品のプロとて所詮は買いのプロ。
その調達された商品に魂を込めて利益に変えるのが我々販売のプロ。
そう言う意味では、納得出来る商品は黙って売込むし、納得出来ない商品は黙って定番で出番を待つ。
大方はそうなっていく。
それを掘り起こそうと思えば、調達のプロとやり合うという事。
それを無駄と思うか企業力の為と思うかは、やり合う覚悟を持った店舗の責任者の方ですからね。
いずれにしても損な役回りなのだと思いますよdadamaさん(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年6月26日 (水) 00時30分

そうなんですよね。問題はその信頼関係なんですよね。てっちゃんに背中押されて明日からもお客様目線、販売側目線で本部に「ポジィティブ」な提案をしていこうと思います(と自分に言い聞かせています(笑))

投稿: dadama | 2013年6月26日 (水) 00時08分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
どんなものにも「表」と「裏」がある。
「裏」を知った上で敢えて挑戦する覚悟も必要だし、「裏」の連続から「表」の実力を得る場合もある。
要は、失敗の連続から成功が見えてくるものだし、成功の連続だけの世界なぞどこにも存在しないということですね。

投稿: てっちゃん | 2013年6月26日 (水) 00時02分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→商品は本部のプロに任せておけば良いと。店舗個性を極力避け、標準化していく。
商品のプロと販売のプロは別物なのですがね(笑)。
販売のプロである店舗が商品に対して口出ししないで販売のプロとは言えないでしょう。そして、お互いのプロ同士の意見をぶつけ合うからこそ企業の進化が出来るのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2013年6月25日 (火) 23時59分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
そうですね、各分野からの「悪魔のささやき」もある事だし、いずれせよどんな形にせよ、始めなければならないでしょうね(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年6月25日 (火) 23時55分

僕は、商人塾はめったに見ません・・・・
失敗した事例を書いていないからです。
それに書いている事もそんなに目新しくもないからです。
日本中、同じような店にしても仕方ないでしょう・・
個性って自分たちで作り上げるものですから

投稿: ふるた | 2013年6月25日 (火) 23時27分

店長はオールラウンダー、部門を越えた商品知識を必要とする。これをリスクと捉える会社もあります(笑)。商品は本部のプロに任せておけば良いと。店舗個性を極力避け、標準化していく。でもこれがお客様にとって最も満足、利益を与える事が出来るのか?標準化のメリット・デメリットを顧客目線で真摯に捉える事が求められていると思います。
そしてフェイスブック。本日の水元氏のブログ、てっちゃん会次幕幹事様のお店の話題でしたね!http://akindonet.exblog.jp/d2013-06-25/
この中での鮮魚バイヤーの話、フェイスブックでものすごくリアルに体感出来ます。てっちゃん会メンバーも数多く見ています・・・と悪魔の囁きでした(笑)

投稿: dadama | 2013年6月25日 (火) 22時18分

てっちゃん、やっぱりFacebookを早く初めてください・・・

カスミのFacebookページは、読者が5000人を越えましたよ。
てっちゃんがというより、会社としてやらないと取り残される時代になっていますよ。

店内の写真も自らどんどん公開しているし、社員教育の写真なんかもかなり公開されているし、そういう写真・動画を公開する事で双方向の広報を目指しているスーパーマーケットが、かなり増えてきています。

マーケティング手法が、大きく変わっていますよ

投稿: ふるた | 2013年6月25日 (火) 01時26分

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