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2013年6月24日 (月)

組織強化の条件

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


以前からこのブログでも何度か記載している「組織強化」。

 我々の仕事は、スーパーの店長業務。

メインは販売強化であるが、その販売に携わる人材を強化しなければ販売強化には至らない。

更に、スーパーとは「八百屋」「魚屋」「肉屋」「乾物屋」「雑貨屋」「パン屋」等が同じ建物の中に同居する総合食品販売店でもある。

かって、スーパーが個別販売ノウハウの無い時代には「魚屋」「肉屋」をテナントとして入居してもらっていた時代もあったが、現代ではそのほとんどが自営での営業している企業がほとんどである。

だから、食品スーパーの強みとは店内全ての部門を自営で営業しているという事実である。

そこに店舗が商品と言われる所以がある。

個々の販売店が個々に販促を企画し営業するという店舗内同居的な店舗では無い

店舗全体で同じイベントや52週という今日に対して、同じ企画、同じ目的を持って店舗として同一の目的意識を持って店舗営業が出来る点である。

 その強みの要因は部門の壁の排除に由来する。

店舗としての販売計画という軸に合わせて部門の販売計画が落とされ、店舗としてまとまりのある企画をもれなく打ち出せるという強み。

 部門を寄せ集めた店舗から
 部門一体となった店舗へ。

それを可能にしたのが食品スーパーというノウハウであり強みである。

そして、それを店舗毎にコントロールするのが店長職。

だから、店長という存在がその職位の使命を駆使して店舗という自らの管理組織を強化していく過程の中で、何を優先しなければならないかという事は、如何にその組織の壁を取り除いていくかということでもある。

 部門毎の壁を取り除く事。

部門事に如何に強みを発揮しても、店舗トータルで強くなければ店舗はいずれ廃れていく。

 何故か?。

食品スーパーとはお客様のワンストップショッピング性に縛られて来店動機を得ているからである。

 ワンストップショッピング性を更に押し進めるには?。

組織(部門)の壁を取り除き、情報の風を通しやすくする事。

それによって、お客様のワンストップショッピングの利便性を追求することである。

 父の日という日曜日に一度で買物が完結。

目的毎に買物場所を変えずに済むという利便性の追求。

それには、部門の壁を取り払い情報を共有し、同じ目的をもったお客様に対しての商材を普段の品揃えから抽出して露出し、父の日の食卓を満たす目的のお客様により買いやすい売場を提案出来る事にある。

 父の日に強い精肉部門。

しかし、鮮魚の刺身が普段の品揃えに終止し、まぐろの角切りを量販しようとしたらどうだろうか。

 おそらく、肉も買わずに他店へ。

そんな光景が目に浮かぶ。
そして、それが現実なのだ。

父の日というイベントに対して、如何にエキサイティングになれるか。

そこの領域に、如何に横串を通せるか。
そこに店舗の強みが隠されているのだろうと思う。







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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→担当外の仕事にも興味を持つ。嬉しい成長ぶりです。
そうです。店長とはなんでもやるという覚悟の権化みたいな存在なんだと気づく事が副店長時代の修行なのだと思います。
意外と副店長って、チーフ時代のプライドがあってなかなかこの事を実行に移せない場合が多いんですよね。

投稿: てっちゃん | 2013年6月26日 (水) 00時08分

そうですね。部下もリスクを背負ってくれるのがひしひしと伝わってきます。お客様の為にも本部のロボットになってはいけないと言う気持ちが芽生えてきたと思います。ちなみにあのトイレットペーパー副店長(笑)今日は一生懸命塩鮭を切っておりました。担当外の仕事にも興味を持つ。嬉しい成長ぶりです。

投稿: dadama | 2013年6月25日 (火) 23時59分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
→会社としてどういうお店を作っていくのかという部分で、ぶれているんだと思います
その通りですね。会社として、そしてお店がどんな店舗を作るんだというコンセプトが自らの意志で立案されていないから、やらされ感のあるお店になってしまうのだと思います。
それには、指示待ちの店舗スタッフの責任もあるのだと思います。
積極的に自らリスクを背負ってでもコンセプト造りに口出しをする。または店舗に任せろと口出しをする覚悟が必要なのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2013年6月25日 (火) 23時53分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
→芸能ネタ覚悟で。
どんなネタでも、「組織論」「チーム理論」「リーダーシップ論」に転換してしまえばつまらないドラマも傑作になり得ますから(笑)。
前回のてっちゃん会も、CAPさんと中尾さんとわたしで「まゆゆの3位について語り合おう」と意気込んでいましたが、いつの間にか時間切れでした(笑)。

投稿: てっちゃん | 2013年6月25日 (火) 23時49分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
商品本部から、店舗全体の横串の入った提案や情報が店舗に送付されるという理想がなかなか実現出来ない。
そこが実現出来ない限り、店舗に横串を入れろと言っても、dadamaさんの言うように店舗は相当な苦労を背負う込む事になる。
それでもやらなければお客様の視点からどんどんズレていってしまう。
このジレンマに戸惑いながら若手店長は大いに悩む事になる。
ここから先は、もう理屈では解決出来ない領域ですよ。えいっ、やっ、と思い切って背負い込むしか無い。
そうするといつの間にか、部下が頑張って解決してくれるんですよね(笑)。
そう言う意味での店舗って、凄いパワーを有していると思います。

投稿: てっちゃん | 2013年6月25日 (火) 23時43分

部門の垣根・・・・・・
僕も何度か自分のブログで書いたことがあるけど、部門そのものを解体したほうがいいというのが、僕の持論です。
昔と比べても仕方ないけど、昔は、自然とできていたように思います。
管理するという点でも今の部門という概念は、時代にマッチしていないんだと思いますね。
1から10まで管理される事、指示されることに慣れてしまった店長が多くなったのも要因の一つかもしれないですね。
ようは、会社としてどういうお店を作っていくのかという部分で、ぶれているんだと思います。

投稿: ふるた | 2013年6月25日 (火) 09時49分

部門の壁を取り払い横串しを刺す。
部門間のレベルの差を埋めるのも結構大変ですよね。
以前もコメントしましたが自己主張の強い部門と
そうでない部門、又商品部の力が全く届いていない部門など実際は突出した部門に頼っているのが
現状ですね。その他部門のせめてやる気だけでも
引っ張りあげるのが今の仕事ですね。
※ミニてっちゃん会でも裏てっちゃん会でもいいので早くやりましょう!(笑)
芸能ネタ覚悟で。

投稿: かわらい | 2013年6月24日 (月) 21時44分

てっちゃんの視点が店舗運営のあるべき姿である事は先日のてっちゃん会でも複数の企業との懇談のなかでも異論はないと思います。
現実には本部内での横串が弱いため、顧客目線より一部門の押し付け的売場になりやすい。それをコーディネートするのが店を預かる店長の権限責務であるのですが、相当なパワーと人間力を要する(笑)。もっとストレスなく柔軟な本部&現場の協調路線が取れないものでしょうか(笑)。標準化は確かに必要、しかしながら個店力を下げる標準化がお客様の利益=会社の利益になるのかは今の段階では?を出してしまいます・・・
うーん、確かに先日は語り足りない!!ミニてっちゃん会やりましょうか、陰謀者仲間のかわらい様♪(笑)でも、芸能ネタの重ーい宿題も課せられそう・・・

投稿: dadama | 2013年6月24日 (月) 16時40分

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