考える事を保証する
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
昨日は、「我々の仕事の魅力」について記した。
今日は、その為に必要な事とは?。
いくら、我々の仕事の魅力が「ああだ、こうだ」と言っても、その環境が整わない中で、どうやってその魅力に触れるのか?。
それは、我々先輩社員の責務でもあり、教育の原点でもあるのだ。
後輩から見て、活き活きしているか?。
一言で言うと、そこが重要だ。
“なんか、活気が無いなぁ〜”
“なんか、疲れているなぁ〜”
“なんか、諦めているなぁ〜”
働く職場の雰囲気が、そんな空気が漂っていては、アウト!。
人間は意外に環境に合わせてしまうもの。
働く環境が淀んでいては、いくら活力ある人材でもいつしか自分も感染してしまう。
逆に、働く環境やその周囲が自らの目標に対して意欲的に取り組んでいる環境、そしてその目標に対してお互いに感心を寄せ合い、お互いの信頼関係から組織内で必要とされているという「有能感」が一人一人が持ち合わせている職場の環境であれば、人は黙って育っていくものだ。
前提は部下の思考態度を保証しなくてはならない。
考える、そして自ら結論を出す、という事に対して上司は規制を与えてはならない。
いやいや、基本や原理原則は普遍でしょう。
その通り。入社1年目の社員に基本を考えろと言っても無理だろう。
業界や自社の基本は有無を言わさず教え込まなければならない。
問題はその基本を状況に合わせて使えるかという事。
その繰り返しが人間の思考能力を鍛え、状況に合わせて使いこなせるようになっていき、いずれどんな状況に置いても適切な対応が出来るようになるものだ。
と簡単に言うが、実際に企業として進めようとすると難しい。
何を売るかという基本は考えない。
どう売るかという応用を考えさせる。
それが進化していくと、
顧客満足という基本は変えない。
どのように満足を得るかを考えさせる。
そんな風に自分なりに自店や自社の商品を媒体として顧客満足を得、結果的にそのことで競争に勝てる人材に育っていくのだ。
その事を、保証してやりたいものだ。
| 固定リンク
「マネジメント」カテゴリの記事
- 会議体を考える(2021.01.13)
- 生産性を左右するもの(2021.01.09)
- マネジメントへの誤解(2021.01.08)
- 最大の競合対策(2021.01.11)
- 分析力と構築力(2020.12.29)
コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
当社トップ自らブレる事無く「基本」を言い続けています。
だから安心して「基本」をやり続けられる。
そしてその基本としての土台という足腰がしっかりしているから、私は現場で多少の応用へも足を伸ばせる。
基本と応用。その組み合わせでお客様からの支持も得られ、競争力も増していくと思っています。
投稿: てっちゃん | 2013年7月 1日 (月) 00時00分
難しいテーマですね。
どの企業にも基本というものがあり
その範疇で、自分も物事を考え、部下にも
考えて行動してもらう。
それは理解できるのですが、企業の基本というか理念が全員同じように共有できていないと、
最初の段階でつまずいてしまいますよね。
この部分は自分も今悩んでます。
てっちゃんはトップの方針とリンクできてますか?
投稿: かわらい | 2013年6月30日 (日) 20時02分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
dadamaさんの根本的な悩みの一端が伺える内容ですね(笑)。
あまりにもビジネスライクな本部主導のマネジメント。その感度に現場との乖離が大きくはばかっているのでしょう。
やっぱり「作」と「演」は近距離でなければならない。そうでなければお互いの「熱」が伝わって来ない。けんかしてでも議論すべきであり、その後に必ず「雨振って地固まる」状態が待っているものですからね。
投稿: てっちゃん | 2013年6月30日 (日) 00時12分
かおるさん、コメントありがとうございます。
「待つ」
「石を投げる」
頭では分かっているつもりでも、どうしてもついつい手を出す口を出してしまう。
気をつけなければならないところですね(笑)。
マネジメントとは技術ではなく姿勢なのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2013年6月30日 (日) 00時05分
仕事の魅力の環境作り。ちょっと話題がそれますが先日のスマステでも取り上げられていたT社。ここは本部の標準化度やストアブランドの拘りが大変高い企業です。てっちゃんが参入を躊躇う(笑)フェイスブックの友達にこの企業の店長がみえるのですが、ストアブランドの商品知識が半端じゃない。ストアブランド商品のクロスメニュー提案がバンバン出てくる。ストアブランド商品がNBより高質であり独自化商品として確立し支持を得ている。本部で作り上げた商品を現場がしっかり勉強し自信を持って徹底的に売込む。売場も徹底したクリンネスと鮮度管理により独自化商品の価値を店舗空間の上質さの中で伝えていく。本部主導の管理が現場の活気と反比例するばかりではないと・・・結局は本部と現場の信頼感、高いレベルでの議論が出来る知識が必要であると感じるこの頃です。
そして大地さんのI社の鮮魚。こちらは人間力の塊かな(笑)。あの強面役員バイヤー様の鬼の投入(笑)受け入れる店長も必死に勉強して必死に売込む。でも必死になれるのは人間力からくる信頼関係があるからなのでしょう・・・ですよね?大地さん(笑)私はトップが旗を振れる経営環境が素晴らしくも羨ましくも感じます。
投稿: dadama | 2013年6月29日 (土) 22時29分
かおるです。
先日、とある店長さんにお会いしまして、その方は現場スタッフ(特に主婦パートさん)が自ら考えて行動することを実践されていて成果を上げておられるのですが、陳腐な言い方ですが一言で言うと「待てる店長さん」であり「石を投げる店長さん」でした。
女性スタッフたちが決めて実践されていることで、ある改善点などに気付いても言わないそうです。「うちのスタッフなら、もうすぐ自分たちで気付いて、こういう方向に向かうはずだからそれまで待ってるんだよ。」
と仰ってました。
また、議論が冷えたり思考が袋小路に入りそうなときは文字通り「石を投げ」て反応を促す。
今回の、てっちゃんさんのエントリーにつよく感銘を受けるとともに思いだしたので記させていただきました。
結局マネジメントは小手先の技術ではなく、人間性そのものが出る奥深いものだなあ、と改めて思いました。
投稿: かおる | 2013年6月29日 (土) 12時34分