単品量販と荒利ミックス
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
単品量販を仕掛ければ、その単品の値入れに左右されて利益がブレる。
単品量販と荒利確保という矛盾する課題。
店内加工の無い商品(メーカー品等)を扱うグロサリー等では、その単品の荒利で利益が大きく左右されてしまうから、低値入れ品の単品量販はリスクが伴う。
安くて売りやすい商品ほど低値入れと仮定すると、量販しやすい商品ほど利益低下の原因ともなる。
だから、グロサリー部門の単品量販は比較的高値入れ品を如何に単品量販出来るかという技術を要する事になる。
または、数品と組み合わせて、低値入れ品を売込む計画と同時に高値入れ品を同時に魅力ある売場と演出で販売し荒利ミックスする事になる。
これがグロサリーの荒利ミックスの流れ。
だから、グロサリーの荒利ミックスとは、如何に高値入れ品を単品量販出来るかという販売技術の事とも言える。
それは単に単品のフェイスを拡大したり、目立つ場所での販売だけでは物足りない。
客導線の中で、その場所に引きつける魅力を演出し、その単品がお客様にとって如何に価値があるかを理解させ、お客様の未来を豊かに想像させるだけの魅力を描かせなければならない。
その時に初めて、その単品が価格以上の価値でお客様に購入されるのだ。
生鮮の場合はどうか?。
その単品が店内製造できる単品であれば、如何様にでも荒利ミックスが可能となる。
単品の特売価格は低値入れでも、それはその単品を素材で販売した場合であり、加工してより簡便性の高い、更には食べてみたい演出をされた加工をされた状態に仕上がれば、それこそがお客様の食卓に必要な価値となり購入頻度が高まる。
素材と加工の販売の両面からの荒利ミックスが可能となる。
柵物だけの販売。
角切りを加味した販売。
スライスも加味した販売。
切り落しを加味した販売。
お造りを加味した販売。
まぐろという主力品をとてみても、いろいろな加工があり、それらに関連した商品をミックスしただけでもいろいろな用途が広がっていく。
夕食場面、酒の肴、ヘルシーおつまみ、寿司ネタ、豪華ご馳走等々。
単品だけでもいろいろな場面で用途訴求ができ、それらを組み合わせて荒利ミックスが可能となる。
価格競争が更に進行していくなか、そんな工夫で利益確保を自らの手で創造していかなければならない。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
そうですか、新茶は高知の特産でもあったのですね。
関東以西の店舗が新茶に賭ける意気込みと売場作りを見てみたいですね。
投稿: てっちゃん | 2013年5月15日 (水) 20時32分
dadamaさんへ。
あなたに他意が無い訳が無い!。
一体、何を企んでいるのですか?(笑)。
これも、「てっちゃん会」のネタ作りですか(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年5月15日 (水) 20時20分
おひさしぶりです。
新茶なら高知ですね・・・・
静岡のお茶も京都のお茶も、こうちのお茶がないと最終の商品には、ならないのがほとんどなんですよ。
高知全県のお茶なら供給可能ですよ。
100G 6000円のとかも・・
投稿: ふるた | 2013年5月15日 (水) 17時42分
いえいえ、単純に掛川茶が頭に浮かびまして。他意はないです(笑)。
投稿: dadama | 2013年5月15日 (水) 09時27分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
新茶?。
なにやら怪しい雰囲気ですね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年5月15日 (水) 07時10分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
そして、果実に関してはそんな季節になってきたということですね。
投稿: てっちゃん | 2013年5月15日 (水) 07時05分
単品量販とコラボ販売の値入ミックスのバランス。主従の関係をしっかりしないと主張のない売場になってしまう。感性の高さが求められる時代。単なる物売り業からの脱却を目指してお客様に価格+提案型の売場へのチャレンジしていかねばならないと思います。粗利率改善なくして、来年の消費増税は厳しいと思います。
ちなみに・・・新茶の季節ですね(笑)
投稿: dadama | 2013年5月14日 (火) 23時31分
まさに商売の醍醐味ですね!
それが楽しくてこの仕事をしているとも言えるし
それが出来ないと生き残れないとも言えますね。
投稿: かわらい | 2013年5月14日 (火) 22時10分