価値で売る
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
商品の価値を知る。
販売する我々の一番重要な感度が、商品価値。
その感度は、経験とともに磨かれていくもの。
私が入社当時。
鮮魚部門に配属され、調理技術を身につけはじめた頃。
580円の刺身盛り合せを作った。
通常の品揃えとして、初めて自分が作ったお刺身だった。
その出来映えを見た当時のチーフが私に言った。
「これは398円の価値だな。」
そう言って、あろう事か本来580円の商品を398円で値付けして売場に陳列してしまった。
この屈辱感はなかった。
そして、強烈に印象付けられた事は「商品価値」。
また、こんな事もあった。
先輩社員が作った近海魚のお造り。
「これは580円で売れる。」
1尾原価200円の鯵(あじ)を姿作りで盛り付けた商品を、580円で値付けして陳列した。
“こういう事か!”
お客様にとって価値のあるものはその価格で販売し、価値のないものはそれだけの価格で販売する。
要は、売れる価格を付けるということ。
売れる価格とは?。
それを知る事が、感度である。
最後は、売れてナンボの世界。
売れて初めて荒利が発生し、儲けが生まれる世界。
売れなければ何も生まれない世界。
だから、売れる価格を知るという商品価値の概念を持つ事が大切。
グロサリーも同様の事が言える。
ただ陳列するだけの商品は、価格を出さなければ売れない。
しかし、関連付けられた売場に陳列された同じ商品は、定価でも売れる。
商品価値を導きだすという発想。
いずれにしても、その商品の価値を見出すということが、我々販売に携わる人間達の商品開発なのではないだろうか。
価値を開発する。
バイヤーは商品自体を開発する役割。
我々は、バイヤーが品揃えを決定した商品に価値を見出し、価値を訴求する役割。
そのような連続で、我々は店舗の価値を高めていく事で競争力を増していく。
それが、ワンストップショッピングの利便性だ。
お客様にとって価値ある商品が満載のお店。
価格という価値。
品揃えという価値。
見栄えという価値。
そして、お客様の利便性を満たすという店舗価値。
どんどん役割は変化している。
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コメント
kiyoさん、コメントありがとうございます。
わざわざ返信ありがとうございます。
よろしくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2013年5月19日 (日) 23時57分
飛び込み参加の件は、Yに確認しておきます。Yから店に確認取らして、てっちゃんまでメールさせます。
投稿: kiyo | 2013年5月19日 (日) 02時34分
ふるたさん、コメントありがとうございます。
→てっちゃん会への飛び込み。
大丈夫じゃないですか。ねぇ〜、幹事さん?(笑)。
久しぶりに飲りましょうよ、って簡単には言えないですよね、距離が距離だけに。
投稿: てっちゃん | 2013年5月19日 (日) 00時46分
最近、大型店舗でもワンストップショッピングのできる店舗は、少なくなっていますよ・・・
特に雑貨部門で。
スーパーマーケットって、全部門の総合力を持っていないと最終的には、勝ち残れないとおもうんですよね。
『てっちゃん会』は、いきなりの飛び込みって無理ですよね。
行けたら行きたいって思ったりしているんだけど・・・
投稿: ふるた | 2013年5月18日 (土) 17時28分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
この商売の面白さ、奥深さを教える事が教育そのものだと信じています。
投稿: てっちゃん | 2013年5月18日 (土) 00時34分
dadamaさんへ。
再セットアップ。
気が遠くなる言葉ですね(笑)。
私もネットウィルスのお陰で再セットアップに追い込まれた一人です。
思わず、会社を一日休んで再セットアップから口座変更やら大変でしたよ。
投稿: てっちゃん | 2013年5月18日 (土) 00時24分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
売価を自分で決めるというスタンスは、商売という領域を広大に広げますよね。
だから、稼ぐという発想の引出しが無限大に広がる。
ここで揉まれて初めて商売の面白さを満喫出来るのではないでしょうか。
投稿: てっちゃん | 2013年5月18日 (土) 00時22分
PS、ホントはもっと語りたいのですが、かわらい様のご存知のように会社に置いてあるパソコンがぶっ飛び、只今再セットアップに躍起になっております。エクセルが使えないので致命傷です。アナログ人間には拷問です(笑)
投稿: dadama | 2013年5月17日 (金) 23時24分
生鮮部門の醍醐味ですよね!
この楽しさを今の生鮮部門の仲間達に
なんとか伝えていきたいです。
投稿: かわらい | 2013年5月17日 (金) 23時12分
若いころ「原価もたれの商売をするな」と先輩から叩き込まれました。生鮮はグロッサリーと違い価格を決めるのは自分の感性であると。
感性の高低が顧客支持に直結するのが生鮮部門。商売の難しさ・面白さを体得する上にも経験すべき部門ですね。
投稿: dadama | 2013年5月17日 (金) 22時17分