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2013年5月28日 (火)

かつおの相場下落

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


いよいよ、生かつおの相場が下落してきた。

 「半身で580円になったら量販しよう」

そんなタイミングを担当者とともに探っていた。

そして、いよいよその時が来た。

 「店長、明日の相場は580円ですよ」

以前から、その仕掛けのタイミングを担当者と探っていたため、相場情報を目にした担当者が私に告げてきた。

 一週間前の日曜日のことだ。

相場が安くなった瞬間。
そんなときは、相場感度の高さが仕入れ数量に如実に表れるものだ。

 従来の5倍の数量を発注する店舗。

しかし、相変わらず発注数量が変わらない店舗もある。

 相場感度。

そして、その相場にあった売場と販売スペースを決定し思い切って展開する販売技術。
企業によっても、個人によっても、相場感度に敏感な企業もあれば敏感に反応する個人もいて、その格差は激しい。

相場感度に敏感なチーフほど、量販時の商品作りのバラエティーさは豊富極まりない。

 1尾売りから刺身、切身、竜田揚げ用まで。

刺身やお造りは当たり前、竜田揚げ用や衣付きフライ用etc、何でもありで商品作りをしながら、主力の半身はしっかりスペース拡大して売込む。

そして、何故かそのお店のお客様は、そんな売場にしっかり溶け込むように、その仕掛けに乗ってどんどん購買されていくのである。

お店とお客様との信頼関係がしっかり定着しているのだろう。
そのお店の仕掛けに、これほどまでに乗ってしまうのかというほどに、仕掛けた単品はことごとくに売れていくから不思議だ。

 なぜ、そんな嫉妬のような話しをするのか?。

まだまだ、そんなお客様との信頼関係が出来ていないからだ。
相場が下がったかつおを仕掛けようが、相場が下がった天然ぶりをしかけようがなかなか反応して頂けない。

 “なにが、いけないのか?”

そんな疑念が常に湧いてくるほどに、なかなか仕掛けた単品が思うように反応してくれない。

 “まだまだ、信頼されていないのか?”

そして、思う事は、繰り返し繰り返しアタックしていくしか無いと言う事。
何度も何度もチャレンジしながら、数年後になってようやく仕掛けた単品にストレートな反応をしてくれるようななるのだろう。

当面は、それを信じて仕掛け続けていくしかないようだ。







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コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: 履歴書の趣味 | 2013年8月30日 (金) 11時01分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
返信遅れてすみませんでした。
やはり、本拠地でのロイヤリティはその企業ならではですね。
どうしてそれが一歩外に出るとなかなか理解されないのだろう。
数でドミナンスで攻めない限りは難しい問題なのかも知れませんね。
2店舗以上でいいお店を作れば信頼度は圧倒的に増すのだろうと思いますが。

投稿: てっちゃん | 2013年5月31日 (金) 00時28分

店舗に対する信頼の前に会社に対する信頼っていうのもあるのではと思います。
当社が県内に出店したら容易に地区一番店舗になっていくのに、県外だと何年たってもてっちゃんの言われるような事です・・・・

投稿: ふるた | 2013年5月29日 (水) 22時18分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
かつおの売れる地域ですから仕掛けがいもありますね。
逆に、地域柄、高質品主体でも良いかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2013年5月29日 (水) 16時47分

逆に長年かけて信頼を失ってしまった鮮魚部門。やはり回復するのには時間がかかると
思いますね。ここ数年でもなかなかなかった
かつおの相場と品質、仕掛け時ですね。

投稿: かわらい | 2013年5月29日 (水) 16時23分

やまさん、コメントありがとうございます。
日々の購読ありがとうございます。
メールにて返信致します。

投稿: てっちゃん | 2013年5月29日 (水) 09時35分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
昨日、ワンランク上の大型の生かつおを2尾分ほど仕入れて、量販品の隣で販売したら午前中に完売。
かつおが相場安のこの時期。量販品だけでなく鮮度・品質でワンランクアップの品揃えもお客様にとっては信頼感を上げる一つの手法なのかと学んだ次第です。

投稿: てっちゃん | 2013年5月29日 (水) 09時33分

始めまして
おはようございます
私はスーパーの鮮魚部門で働いている者です。毎朝ブログ読まさせていただき。勉強させていただいてます。もしよろしければMRに行きたいので店名をおしえていただきたいのですが?よろしくお願いします。

投稿: やまさん | 2013年5月29日 (水) 07時28分

信用・信頼を得ると言うのは生易しい事ではありませんよね。特に信頼を失った現場の回復には相当の忍耐と労力を必要とします。お客様のにとって当たり前の購買パターンを変える難しさを感じる毎日です。
それと、相場感度などの個の力・・・反して標準化を試みる企業。個の力によるブレのリスクを避けたいのは理解出来ますが、ブレのリスクより個の力を失うリスクの方が営業力の影響は高いと危惧するのは私だけでしょうか?

投稿: dadama | 2013年5月28日 (火) 22時23分

CAPさん、コメントありがとうございます。
警戒しないという心理は、やはりワンランクアップの品揃えも平行して実施し、お客様に品揃えの品質の豊富さを提案することも一因なのだと思います。
どうしても地域競争のなかで価格に特化した商売になりがちですが、そんな来店動機をしっかり捕まえいかないと駄目なのだろうと思います。

投稿: てっちゃん | 2013年5月28日 (火) 09時27分

こんばんは。確かに通いなれないお店だと、お買い得感よりも、「安かろう悪かろう」ではないのか?という警戒が先に立つこともありますね。逆に行き慣れたお店だと鮮魚担当の方が提案している調理方法をそのまま取り入れてみたり。
うちなどは一週間分の献立を考えながら買い物するので、お店の提案にまんま乗っかるのが一番楽なんですけどね。客側からしてみても、信頼できるお店を開拓、開発していくのが、買い物のコツになっていくのでしょうね。

投稿: CAP | 2013年5月28日 (火) 02時04分

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