Bing種をいち早く
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
アメリカンチェリーの季節が到来した。
鮮度落ちの早い輸入果実の典型。
グレープフルーツ等と違い、輸入果実のなかでも鮮度落ちの早い商品の代表格。
積極的に仕掛けづらい果実でもある。
だから、敢えて仕掛けるのである。
先週の初めに、バイヤーへ電話した。
「アメリカンチェリーの相場は?。」
「円安の影響で下がらないねぇ〜。」
輸出産業には好環境らしいが、輸入産業には逆風まっただ中だ。
輸入果実を初め、輸入牛、うなぎ、冷凍魚、その他諸々。
生鮮だけではない、粉類、豆類、油類と食品スーパーにとっては追い風になるのはまだ先の事だろう。
そんな中で、アメリカンチェリーの時を迎える。
「今週末にBing種が初入荷するよ。」
「よし、じゃぁどこよりも先に販売だ。」
ということで、5ケースほど注文。
“えっ、青果チーフ抜きにして決めていいの?”
これは、事前に青果チーフとの打ち合わせの続きであり、ここぞと思ったら現場のチーフ抜きにしてもリスクを持って手を出すのが私の流儀。
後で連絡するよ
この、「後でが」が負けに繋がるのを今まで何度経験したか。
だから、店長といえども商品のバイイングは積極的に行う。
但し、52週のなかで、ここぞという場面のみ。
一年に一度の教育場面である。
旬とは、そういうものだ。
一年に一度しか巡って来ない場面。
52週MDとは、そのような瞬間を見える化した技法だと思う。
Bing種。
別名ダークチェリーとも言われている、黒みの強いチェリー。
酸味も多少あるが、味の濃さはワンランク高い。
日本への輸入は9割とされるが、販売期間は意外に短いのではないか。
それ以前の品種の販売期間もあり、Bing種は量販期に一気に販売してしまうため、仕掛けるタイミングを逸すると価値の少ない商品となってしまう。
なぜか?。
国産さくらんぼが控えているから。
佐藤錦が大量に出回ってきたら、残念ながらアメリカンチェリーの出る幕は無い。
だから、「今でしょ!」。
という訳で、取りあえず5ケース(約40k)の仕入れで週末の販売。
398円から980円まで計3アイテムで説明コメントを載せて販売したが、
はやり、それなりに展開すれば売れるものだ。
“次週への手がかりは掴めたか”
そして、いよいよ今週末が最大爆発点である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
産地ですからねぇ〜(笑)。仕様がないですかねぇ〜。
でも、地域柄を考えれば、果実のバラエティーさを追求出来ると思いますが。
是非、挑戦してみて下さい。今週末にでも(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年5月29日 (水) 17時15分
アメリカンチェリー、売りたいですね~。
今、当店の果実売り場はまさにメロン一辺倒
なかなか入り込む余地がなさそうです(笑)。
投稿: かわらい | 2013年5月29日 (水) 16時53分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
少しネットで調べましたけどね(笑)。
ただ、旬の瞬間的な爆発のさせ方は「鮮魚」と「果実」はほぼ同じ。
瞬間的なものは、瞬間的に購入して頂ける。
後は、お店とお客様との信頼関係を信じて展開するのみです(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年5月29日 (水) 11時20分
鮮魚出身でそこまでフルーツを語れますか(笑)流石ですね!店長判断のタイムリーな仕入れ権限も当社で行ったらまた物議です(笑)本部>現場ですから(笑)アメリカンチェリーは出回り時の酸抜け等不安定な品質が心配ですが本部との信頼関係がしっかりしているのでしょう。私は今からの時期はつまみ・薬味関連が好きな商材でした。
今日は雨天ですが会社の同僚とMR&買い出しです(笑)
投稿: dadama | 2013年5月29日 (水) 08時23分