春の嵐に学ぶ(後)
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
春の嵐。
先週の週末に翻弄された。
しかし、このようなアクシデントはいつなんどき襲ってくるかわからない。
地震。
火事。
大雪。
台風。
その度に、我々は来店されるお客様を予測して売場対応する。
普段の何も無い平日は、ある程度決まった売場をあるべき状態にして構えていれば良い訳だから、ほぼ毎日の繰り返しとなる。
しかし、上記アクシデントは常には起こりえない。
だから、その場面というのは、ある意味大いなる学びの場なのである。
その夜のチーフミーティング。
「今日の春の嵐騒動で、昨日からのお客様の動向予測がズレた部分もあった。今までの私の経験から来るお客様の買物行動の予測と合わなかった部分が大きかったという事だ。それは、このお店のお客様の行動がまだ理解し切れていなかった部分も大きいだろう。しかし、当たる外れるはともかく、自らの仮説に基づいた予測をしてその予測の下に行動するかしないかは、これからの君たちの成長におおきく関わってくる事になる。」
「特に、このような滅多に無い場面で、天気予報という情報を得て、今後のお客様の行動を予測して明日の売場や時間帯別販売計画を立てる。この仮説があるから実際の結果とのギャップがはっきりと自分で認識できるのだ。そのギャップに対して大いなる反省と学びが生まれるのだ。仮説を立てなければ結果は単なる結果でしかないが、仮説を立てる事によって結果とのギャップが自分実力との差となって明確に見える事が出来る。この見える化が大切なのだ。」
我々の仕事は、いろいろな情報から、お客様の買物行動を予測する事から始まる。
その予測に従って、客数予測から販売数量と販売レイアウトが決定され販売計画が立案される。
我々は、お客様の買物行動を予測することなのだ。
天気予報が出されれば、それを見たお客様が、どう買物行動を変えるか。
その買物行動を、予測するのが我々の仕事。
そして、それに対応する。
だから、常にお客様の買物行動に影響を与える情報を取り入れて、その変化に敏感にならなければならない。
人の行動の一つは、ある情報からヒントを得て行動すること。
お客様が得た情報から、どんな買物行動をとるのか?。
それが私達の仮説となる。
そして、滅多に無い場面に遭遇した場合は、必ず「仮説」を立てて対応する。
それによって、滅多に無い場面は「学び」の場となって後々の同様の場面に大いに役立つのである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
仮説力と実行力。
相反する二つの力をバランスを取りながら相乗効果で力を高めていってください。
投稿: てっちゃん | 2013年4月11日 (木) 22時15分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
そして、セミナー参加ご苦労様でした。
たっぷりと大切な事を学んできた事と思います。
是非、学んだ事を自店で検証し、結果を教えて下さい。
投稿: てっちゃん | 2013年4月11日 (木) 22時13分
仮説と検証、商品回転においての基本ですね。天候・気温・トレンド・話題・旬・ハレの日・世代・商圏・・・様々な情報を精査し最大の売上が期待できる仮説を立て実行。仮説どうりに行かなかったらどこに原因があるのか検証し次回に繋げていく。しかしながら仮説に対して検証出来る機会はとても少ない。例えば子供の日でも仮説を立てて検証して次回に活かせるのは1年後。あらゆる仮説を立て思いっきり実行する。仮説力と実行力。仮説力は情報収集力、実行力は成功確率精度力。どちらの力も日々の勉強が大切ですね。
投稿: dadama | 2013年4月11日 (木) 21時08分
そうですよねー。
お天と様には逆らえないし、
しっかり準備して、結果を受け入れて
また明日に備えるしかないですね。
『驚いても間に合わない』
大学時代の恩師の言葉です。
投稿: かわらい | 2013年4月11日 (木) 21時06分