在庫の考察
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
一昨日から続いている、数値対策。
本日は、在庫管理。
利益という血液を流す上で、一番重要な要素が在庫管理である。
一概に在庫というが、在庫にもいろいろある。
自分で計画して仕入れた在庫。
バイヤー送り込みによる在庫。
発注ミスによっての過剰在庫。
以前の担当者の持ち越し在庫。
先週の計画商品残である在庫。
そして、現場の担当者は、どうしても自分で仕入れた在庫のみに目が行ってしまう。
特に、バイヤー送り込みや以前からの在庫はどうしても後回しになりがち。
在庫に対する考え方を変えなければならない。
入荷したものは、全て店責任による在庫であるということ。
そして、その在庫を「武器」として見れるかどうか。
それも、その日にしか使えない武器。
その緊迫感が、売切るという意志と工夫を生み、その日々の連続が徐々に売り上げ拡大と在庫削減を生む。
現場として店舗として部門として、そんな意識を持った担当者の存在が、利益という血液の流れをすこぶる良くして、更に好結果をもたらす最大の要因だと考える。
鮮度劣化を伴う生鮮部門は、その日に売るから価値が最大に特化するのであり、販売が翌日にズレ込めばズレ込むほど商品価値は加速度的に低下する。
これは、ベテランになればなるほど理解できる現象である。
または、感度の高い担当者になればなるほど理解度が早い現象である。
お客様が居るうちに、高鮮度の商品を売切る。
特に、「青果」「鮮魚」のコンコースラインの部門は、この事を徹底していかなければならない。
当初は、なかなか軌道に乗らないかもしれない。
しかし、この事を継続していくことは、その後の売切る精度の高さを考えれば絶対に引いてはいけない。
大切なのは、その強い決意。
強い決意で継続すれば、結果は一ヶ月後にもたらされる筈だ。
そしてそれは、在庫削減だけではない。
それは作業改善に結びつき、そこからチャンスロス対策に結びつき売上拡大へ向かう。
結果として、ロス率が減少し、荒利率が劇的に改善されてくる。
全ての血液の流れを止めるものは在庫過剰である。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
在庫と売上とロスとの関係。
相反する課題をクリアすることの難しさ。
我々の世界でこの3つの相反する課題をクリアするということは、まさしく仕事が出来るイコールだということですからね。
投稿: てっちゃん | 2013年3月22日 (金) 21時56分
ほんとうに過剰在庫は、百害あって一利無しですからね。
僕もブログでは、なんども書きました。
投稿: ふるた | 2013年3月22日 (金) 15時59分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
店舗に来てしまった在庫は店舗責任といかに割り切るか。
それも含めて送り込むバイヤーの心理が読める担当者は強いですね。
是非とも、バイヤーと同じ目線で商品を見られる部下を育てたいものです。
投稿: てっちゃん | 2013年3月22日 (金) 00時34分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
売場はもちろんですが、在庫で個人の性格がわかりますね。
ここでも、持つべき在庫と持たざる在庫を明確に分けている担当者は、やっぱりやり手。
そんな奴は、必ず数日先の売場まで読んで在庫コントロールが出来る。
そんな部下を育てていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2013年3月22日 (金) 00時31分
そうです!トップが送り込んでも、店舗に来れば
全て店の責任(笑)。旬の最前線の武器として
売り切るのみです!
投稿: かわらい | 2013年3月21日 (木) 20時59分
商品は、売場に出してお客様の目に触れて初めて価値がある。バックヤードにいくら持っていてもお客様の目に触れなければ、利益を蝕む一因となってしまう。ましては生鮮物は鮮度が命。宝とするかゴミと化すのか。ランニングストックとデッドストックの切り分け、冷蔵庫チェックは店長の大切なルーチンワークですね。
そこから、色々な物が見えてくるのも確か。当社もご他聞に漏れず本部と担当者のコミュニケーション力・相互信頼が課題でしょうね。冷蔵庫に残っているのは本部送り込み商品。宝のはずが利益圧迫のお荷物となっています。(笑)
投稿: dadama | 2013年3月21日 (木) 20時30分