満額回答
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
テレビでのニュースで景気の良い話題が飛び込んできた。
「満額回答」。
そう言えば、春闘の時期なんだなぁ〜と思いながら、更に今のタイミングとしてはジャストインタイムな話題だ。
自民党政権に変わり、首相が変わり、積極的に経済の活性化を図ろうと声高にアピールしているのは分かった。
それに呼応して、なぜか円安株高に転換し、経済が前向きに変わろうとしている運気は伝わっては来た。
更に政府主導で、国民の消費活性を図ろうと、所得拡大を企業側に要請。
ローソン、セブン&アイといった大手流通企業がそれに呼応して一時金やベースアップ等を表明。
そんな中での、春闘の満額回答。
従来は、過去の業績等を踏まえた中での、企業余剰金等を考慮しての組合側の要求を受けての満額回答というステップだったが、今回は政府主導での消費回復策を受けての、企業主導での満額回答なのであろう。
本来であれば、1次産業、2次産業の景気が回復し、そこで働く従業員の所得が増加し、ようやく我々の3次産業が潤って所得が増加するという構図なのだが、今回は一足飛びに3次産業であるコンビニや小売業側から給与アップが企業より宣言された事に驚きを隠せない。
“時代は変わったなぁ〜”
逆に言うと、円高や震災等の大きなダメージを負っていなかったのも流通であり、比較的雇用にもゆとりがあったのも小売業界ではあった。
しかし、
この時期においても、景気回復感を得ていないのも小売業界。
特に、中小においては、今後の競合出店を考慮すれば、ここ数年が正念場であることは明白である。
ここで大手が給与面で条件を出したら?
次年度の新卒採用は、絶対的に有利になるだろうなぁ〜。
ますます、中小の採用活動は厳しさを増すだろう。
しかし、
世の中の景気が本当に回復してくれれば、多少の売上回復に転じて我々の給与面も少しは潤うのか。
いずれにしても、現状打破の要因は十分にある。
この春の大手の給与体系の変化は、世に与えるインパクトは十分である。
この機に、どんな手で仕掛けるか。
しかし、この経済政策も、次年度の消費税率アップへのステップであることも明白。
来年早々には、確実に消費税が上がる。
そこで一気に景気は冷めるだろう。
その前に、今年1年でどこまで余力を蓄えられるか。
いずれにしても、正念場である。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
→自分の飯は自分で稼ぐ姿勢。
その姿勢こそ、本来持ち合わせるべき姿勢なのかもしれませんね。
創業精神の裏側には、そんな経営者感覚が潜んでいるという事でしょうか。
投稿: てっちゃん | 2013年3月15日 (金) 23時12分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
強みの日曜日に影響を受けそうな立地ですね。
是非、徹底した日曜対策にて流出を食い止めて下さい。
投稿: てっちゃん | 2013年3月15日 (金) 23時09分
消費・流通チャネルの多様化、人口減、高齢化、異業種競合、オーバーストアの時代。我々を取り巻く環境は非常に厳しい。更には本部主導の仇花とも言える現場力の弱体化。給与を上げたとしても現場のモチベーションが上がるのかと言えば疑問も残ります。現場力を上げる組織風土とその対価としての給与アップ。本部から見れば個のレベル差によるリスクは高いとは思いますが個々の現場の成功・成果に対しての報酬。自分の飯は自分で稼ぐ姿勢が企業全体をも強くしていくと思うのですが・・・
投稿: dadama | 2013年3月15日 (金) 21時40分
昨日はさらに自動車関連企業の満額回答の
ニュースで持ちきりでしたね。
しかし業績の苦しい電気メーカーは明暗が
分かれてました。
結局のところしっかりと業績を残さないと
『無い袖は振れない』と言うところでしょうか?当社においても、景気回復を待つ余裕は
なさそうです‥。
本日、車で25分のところにI社の
ショッピングモールがオープン。
さあ、待ったなし!
投稿: かわらい | 2013年3月15日 (金) 19時49分