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2013年3月 7日 (木)

ハレの日対策

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


年末やお盆その他イベント時に強くなるにはどうするか。

 当然、イベント毎に思い切った展開が必要だ。

しかし、その反動で普段に戻した時にロスや廃棄によって利益が大きくぶれてしまうリスクも伴う。

我々中小スーパーの役割が、普段の家庭のおかずの調達屋としての認識に戻れば、イベントの対応よりも普段の品揃えと基本的な鮮度価格に終止する企業も少なくない。

 ハレの日に対応以上に普段を更に強くしていく。

そんな方針を出して、普段をより強くしようとする企業。
いろいろな考え方があり、いろいろな方針を打ち出し、具体的に品揃えを決定していく訳だが、私は基本や普段に固執すればするほどバランス感覚を失っていくのではないかと思っている。

 普段とハレの日の売場造りや品揃え。

それによって、品揃えの幅が広がり、担当者の幅も広がる。

 視野が広がる。

この事は、そのカテゴリーを扱う担当者を鍛える。
その広がりを知れば、それからどう絞って普段に戻り、どう絞ってハレの日の適切な品揃えが見えてくる。

更に、生鮮担当者であれば、リスクの高い商品の品揃えと販売を経験する事により、その商品の売切りを知れば更に商品販売力も蓄えられる。

 商品の販売力を高める事が基本能力。

なんだかんだ言っても、我々の能力はここに尽きるのだと思う。

 商品を売ってナンボ。

それが、我々の基本能力。
その基本能力を高めるには、扱う品揃えが増える事。

 日曜日等のご馳走商材の販売力の強化。

このことが、普段を扱う我々にとって、どれだけ重要な事か。
そしてそれは、いざという時の頼りになるお店としての位置づけを確固たるものとして確立する為に重要な対策となる。

 日曜日を強くするというコンセプト。

それには、52週毎の日曜日がある事を認識しなければならない。

 “日曜日って、52週違うの?”

そう、同じ日曜でも、52週毎に違うのである。
その違う日曜日を対象に商売を変えていく事が大切。

 その変化対応能力が、商売の本質。

その為に、毎週異なる日曜日に細かく対応していく事。

 今年の私のテーマである。





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コメント

かわらいさん、コメントありがとうございます。
日曜が平日の3倍。
全ての資源が本当に日曜日に集中してしまいますね。
でもオペレーションは難しい。
人員を適正に配置しようとすれば、平日の高まりがなければ無駄と不足が発生してしまう。なんとか今居る人員を無駄にしない売上規模に引き上げたいところですね。

投稿: てっちゃん | 2013年3月 8日 (金) 00時18分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
→商売は楽しいと思う基本能力。
その為に店長としてどんな環境を整えられるか。
商売の楽しさ=仕事の楽しさ=人生の楽しさ。
部下とたくさんの楽しさを共有したいものですね。

投稿: てっちゃん | 2013年3月 8日 (金) 00時15分

当店では日曜日が平日の3倍近くにはねあがります
どうしても色々な経営資源が日曜に片寄って
しまいます。てっちゃんアドバイスをうけて
平日の販売に力を入れていますがそう簡単では
ないですね。
やはり日々漫然と売り場作りをするのではなく
単品を仕掛けて売り切ることが必要ですね。

投稿: かわらい | 2013年3月 7日 (木) 23時05分

日曜日は私達のように因果な商売に携わる者を別として(笑)家族団欒の日。団欒の食生活を支えていく。お客様も十人十色ですから全てのお客様のニーズにお応えするのは困難でしょうが食シーンの提案等、情報発信はお客様の店舗選択の要因となるのでしょう。
同質化している店舗環境から如何に脱却していくのか?現場のちょっとした努力・想いが大きな差となるのではと思います。
「商品の販売力を高める事が基本能力。」
大きく仕掛けて売り切る力・旬をいち早く察して展開する力・気温の読み・てっちゃん十八番の「食べ方」の提案・・・
その根底にあるのはお客様も喜び、その結果担当者もご利益を得る。
商売は楽しいと思う基本能力。
担当者と共に私も成長しなければと痛感するこの頃です。

投稿: dadama | 2013年3月 7日 (木) 18時47分

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