« 店長の時代 | トップページ | なりたい自分を買う »

2013年2月22日 (金)

真剣勝負〜ある事例

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


今回も、てっちゃん会での話題。

 dadamaさんの武勇伝(笑)。

部下に指示した単品量販の売場。

 事もあろうか、節分売場を崩して単品を設置。

この事にカチンときたdadamaさんは、事もあろうか、その単品を全品自らのポケットマネーで買い上げてしまった。

 “全て買い取って、綺麗にしてやる!”

そこまでしてでも、自分で責任をとって後始末をする。
おかげで、彼の家は至ところにその商品が在庫としてあり、一生分(笑)の在庫になっているという。

 その背中から、部下が何を学ぶか。

企業戦士、もっと堕落した言い方で言うとサラリーマン。
そんな意識を持つスーパーマーケットマン。

 だからこそ、dadama流は衝撃の一発なのだ。

この件で、彼とその部下がどんな会話をし、何が話し合われ、それに対してdadamaさんは何を期待して、一生分の買物をしたのか。

 彼には彼の譲れない一線があったのだろう。

その何か譲れない一線を守る為に起こした行動。
そこには、彼流の伝えたい事があったのだと思う。

 仕事は常に真剣勝負。

店舗とは日々が変化であり、競争であり、真剣勝負だ。

 “その事を、甘く見るなよ”

そんなメッセージが浮かんでくるようだ。
そして、そんな真剣勝負を毎日挑まれたら、彼の部下は相当鍛えられるだろう。
 
 それを、チャンスと捉えるか否か。

上司も上司なら、部下も部下。

私が人事なら、彼の部下を一般公募して決めてみたい(笑)。
そして、やる気のある人材を部下に充てがい、彼の魂と技術を受け継ぐ人材を早期決定し育成する。

個店経営を目指す現場のバリバリ店長の生き方を受け継ぐ人材の発掘。

 中小がしなければならない事はこの事ではないか。







|

« 店長の時代 | トップページ | なりたい自分を買う »

店長の仕事」カテゴリの記事

コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
その通りかもしれませんね。
いつしか我々は「食わず嫌い」になってしまっていた。
どんどん関わって、食うか食われるかレベルの付き合いを忘れていた。
いつしか手に負えない部下は、食わずに放っておかれた。
裏に「愛」という文字が隠されていればどんなムチでも受け入れようとするもの。
バーチャルな付き合いが増えて、ネット、メール等、膝付き合わしてあいまみれる人間の本質が飛んでしまっているのですね。

投稿: てっちゃん | 2013年2月23日 (土) 23時53分

かおるです。
dadamaさんのぶれることのない信念、言行一致の徹底もさることながら次の点がすごいと思います。
まず、人を見る目の確かさと関り。部下の方のポテンシャルを見抜き、それを伸ばすべく常日頃からそのように関ってこられたからこそ、このショック療法がダイレクトに伝わったのだと思います。
そして、機を見るに敏であること。今この時こそが千載一遇の教育機会であると見れば私財をなげうってでもタイムリーに手を打つ。
そして結果は意図されたストーリーで動いているのですから見事の一言。
これは部下の方も只者ではないですね。
私は古いやり方とは思いません。逆に今の若手は人間力をぶつけるような切れば血の出るようなマネジメントを求めているような気がします。

投稿: かおる | 2013年2月23日 (土) 20時09分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
五感で感じた事はメモ無しでも体が覚えているものです(笑)。
そして、「雨降って地固まる」。
組織内では「揺らぎ」も必要なんですね。
その揺らぎを敢えて店長自身が強烈に与える。
受け取る部下も、店長の後ろの「愛」を見たから、その揺らぎの真の意図を感じ取ったのだとおもいます。
そして今では模範の売場と評されるまでに成長。
サクセスストーリーに乾杯!。

投稿: てっちゃん | 2013年2月23日 (土) 00時31分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
武勇伝。
古い話かもしれませんが、心が動いた部下が劇的に変わってきているのも事実。
お店のキーマンの心を打つ事でその部下であるパートさん達も劇的に変化していく。そんな連鎖がお店全体を変えていくのかもしれませんね。

投稿: てっちゃん | 2013年2月23日 (土) 00時25分

かわらいさん、コメントありがとうございます。
全くですね。
店舗の全員はいったい誰を見るか?。
それはまぎれも無く自店の店長。
彼の一挙手一投足をくまなく見ているものです。だから上司は騙せても部下は騙せない。
それを自ら理解するかどうか。意外に恐ろしい世界ですよ。

投稿: てっちゃん | 2013年2月23日 (土) 00時21分

てっちゃんもあれだけ飲んで良く覚えてますね。この件はメモしてなかったかと(笑)。
確かに古いやり方ですよね。過去の時代の悪しき既成概念かも知れませんが、これしか取り得が無いので(笑)。
その単品商品は社内売上コンクールの商品で、どうしても一位を取りたいという「熱意」から彼なりに一番売れると思った場所がそこでした。確かに企画を仕込む場所だから客通りも多く売上げは出来るでしょう。でも安易に売上げが期待できる場所とも言えます。安易な考えで売上げを作ろうとしたのでショック療法が必要かと。(笑)
この事件?以来、彼の売場作りが劇的に変化しました。どんな場所でも目立つ工夫、五感を活かした陳列に頭を使い出した。結果、私の援助?なくても堂々と一位を取る事が出来ました。この経験が自信となったのか、彼の売場は五感を活かしたVMDがどんどん進化し、社内でも模範の売場と評されるようになりました。
今はパートさん達も楽しみながら売場を作りだして加速度的に進化を遂げています。
単品を買い取った理由、私が買った事で1位を取れても彼は全く嬉しくないだろう=客動の悪い場所でも殺気立つ売場展開で実力で1位を取るだろうと言う事。その成功事例が彼の大きな財産になるだろうと言う事。そしてなによりも
信頼を置いている人材であると言う事。
私のDNAを引き継いでいってくれるのは彼であると信じてのショック療法・・・
そしてこの部門の売上げがV字回復を果たしてきています。この事件をきっかけに、店も大きく変化しようとしています。モノ売りからの脱却へ・・・
ちなみに大量購入した商品はご存知のように腐らない商品ですから(笑)末ながーーーく使って参りたいと思います。

投稿: dadama | 2013年2月22日 (金) 23時26分

こんにちは、『てっちゃん会』は、盛況だったようですね。
参加されていた謀氏と今日、色々と話をしていて『てっちゃん会』の話題が、でておりました。

なかなか、すごいメンバー勢揃いなんですね。

一度、参加させてもらいたいものです。
dadamaさんの武勇伝もリアルに聞いてみたいです。
これからの新入社員には、通用しないやり方かも知れないけど・・・・
昔は、その手の武勇伝は、多かったですね。

それよりも能力のある女性社員・パートさんの能力をもっと引き出せる仕組みにしないと行けないようにも感じています。

投稿: ふるた | 2013年2月22日 (金) 21時02分

dadamaさんが隣のスーパーの店長さん
じゃなくてよかった(笑)!
店長を筆頭に店全体が毎日高い
モチベーションで挑む。そうならないと
私共のような中小スーパーは生き残れない
と思います。やはりまずは店長次第!

投稿: かわらい | 2013年2月22日 (金) 20時47分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 真剣勝負〜ある事例:

« 店長の時代 | トップページ | なりたい自分を買う »