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2013年2月17日 (日)

卒業

皆さん、こんにちは。 
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


AKBメンバーが続々「卒業」していく。

 “akb?、またか!”

「てっちゃん会」のメンバーも皆、頭を抱えた話題。

 “顔が皆同じに見えるメンバーなどどうでも良い!”

そう思えば、それで終了。
しかし、顔が見えるようになると、ひとりひとりの存在にも興味が沸き、その去就も気になってくるもの。

 それは、我々が属する組織と同じである。

組織内の個人の顔が見えず、同様の顔が存在する単なる団体と思えば、そこで興味は無くなってしまう。

しかし、その団体の個人に目を向け、個々人ひとりひとりに興味を持ちその個性を論じれば、それが組織論として一人歩きを始める。

 店舗を単なるいち建物として論ずるのか、
 個人の積み重ねの結果として店舗なのか。

この論理と同じ構造として論ずる事が出来るのだ。

 そして、akbからの卒業者が相次ぐ。

前田敦子以前は、無名のメンバーが卒業なのか脱退なのか区別のつかない形でakbから離脱していたらしい。

しかし、前田敦子以来、選抜メンバーが相次いで卒業という名目でakbから離れていく事を宣言し始めた。

 これは、組織論として何を意味するものか?。

もともと、現在の初期メンバー達は、akbに憧れてメンバー入りしたというよりは、akbを足がかりとして自分の夢の実現を目指してきた訳だ。

だからいつまでもakbに固執していくつもりは無い。
ある程度、その足がかりが掴めたなら、akbから卒業して独り立ちするチャンスをうかがってきた訳だ。

 どこででも活躍出来る個人の集合体。

これが、初期メンバー主体のakbの実態なのである。
その初期メンバーがどんどん卒業して、akbに憧れてきたメンバーが主体になるにつれ、akbという組織はどう変化していくのか。

 akbから離れたくないメンバーが主体になったら。

組織は弱体化していくだろう。
そこに、組織強化の難しさが潜んでいる。

 組織を出たがっているメンバーの強み。
 組織を出たがらないメンバーの弱み。

組織とは、このバランス次第で、強くも弱くもなっていく。

 akbをネタにした「組織論」。

我々小売業や小売店鋪でも実際に存在する事例なのである。



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コメント

かおるさん、コメントありがとうございます。
年上の部下。
我らもいい年頃ですが、更に年頃の先輩達。
同じ人間として、残りの企業人生活に何を求めるのか。いや、企業人生活だけでなく、その後の人生において、今どんな存在に成るべきなのか。その事を問いてみると意外に本人の意識が変わっていくのかもしれません。
私の場合の事例。
いずれかブログで記したいと思います。

投稿: てっちゃん | 2013年2月18日 (月) 07時44分

かおるです。
我が業界は、企業年齢がまだ若くこれから今までになかった形で世代交代が進んでいくと思われます。
私の部下も10歳以上年上で私が若手のころすでに部長クラスにいた人です。
知り合いの店長にも、正社員の部下はみんな年上という者もいます。
色々な方がおられますが若くして管理職になり成長期をリードしてきた自負から自尊心が高く切り替えがうまくいかず戸惑っている方も多々見受けられます。
正直、私もやり難いなと思うこともありますが社会人としてのキャリア大詰めを迎える方々からいろいろなことを学び伝えていかなければならないと思います。

投稿: かおる | 2013年2月18日 (月) 01時36分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
異動の季節の中での考え方にも通じますが、私は定年を迎える創業精神旺盛な方達にも、もっとこの事を真剣に考えて頂きたいと思っています。
創業者と企業を起こし育み、そして企業を離れていく。
そんな方達のこれからの使命とは、その技術とDNAを若者に伝え残していく事。
このことが成功するか否かで、今後の企業体質が決まっていくのだと思っています。

投稿: てっちゃん | 2013年2月17日 (日) 23時41分

かわらいさん、コメントありがとうございました。
どんな企業も必ず通る道なのでしょうね。
しかし、創業の精神を残しながら世代交代を図っていく事の難しさはいつの世もどんな企業も同じだと思います。
創業の精神を残していく。
創業の精神を受け継いでいく。
お互いに大切にしたい教育の一環だと思います。

投稿: てっちゃん | 2013年2月17日 (日) 23時37分

かわらい様、当社もそうですが厳しい時こそ原点に帰る。創業者が商売を起こしたきっかけ・志し・・・見つめてみる時も必要であると思います。

投稿: dadama | 2013年2月17日 (日) 21時30分

AKB組織論、てっちゃん会で拝聴したかった(笑)。互いの切磋琢磨で組織が成長していく。その組織から巣立ったメンバーが次のステージでDNAを増殖していく。新たに加わったメンバーにDNAを植えつけていく。姿形こそ違えど根底にある人間力は同じなのですね。異動の季節と重なり考えさせられました。

投稿: dadama | 2013年2月17日 (日) 21時26分

名前いれるの忘れました。

投稿: かわらい | 2013年2月17日 (日) 21時23分

創業社長と共に会社を作り上げてきた人達が
続々引退して次世代が会社を引き継いで行く。
当社ではまさに今そんな過渡期に入っています。
AKBの組織論とは又別かも知れませんが
創業当初の苦労をしてきた人達と
それを知らない社員。企業風土を守りつつ
上手く世代交代したいものです。

投稿: | 2013年2月17日 (日) 21時18分

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