競合店の戦略
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
競合店のスタッフとの会話。
「お互いに力を合わせて、このエリアに集客させましょう。」
当店が出店して、このエリアが過激な競合状況に陥ってしまった。
しかし、競合店は発想を転換。
このエリアに同業の競合店が出店するという事は、このエリアのお客様からすれば、比較できる店舗が増えるという事であり、喜ばしい事。
このエリアで以前から商売をしてきた店舗としては、他社の参入は喜ばしい状況ではないが、発想を転換して視点をお客様に移した場合はより選択肢が増えるという事。
そして、この2店舗の存在によって、更に広範囲のお客様の集客を期待できる状況に好転することも可能だ。
お互いに品揃えや価格面での競争が発生すれば、売場の状態も良くなり、他エリアから比べても価格面でも優位性を発揮出来る。
そうやって、2店舗合わせて従来より、より広範囲に集客を計りお客様の満足を得られれば客単価は下がるものの客数を維持でき、そのことで将来的な可能性も拡大出来るという発想。
そして驚くべき事は、この競合店のスタッフの方々がこぞって同じ台詞を私に投げかけてくるとう事だ。
“トップからの方向性が統一されているなぁ〜”
決して、相手を叩いて我が社を生き残させようとする発想ではなく、お互いに共存していこうという発想。
そして、切瑳琢磨してお互いの企業の力量を高めていこうという発想。
この方向性が徹底されている。
この姿勢は、学びたい。
ワンストップショッピングを目指して、店舗規模や品揃え、サービスを練り上げて出店はするものの、これだけの競合が存在すれば必ず買い回りは発生する。
買い回りを利用して我が社の特徴を打ち出していく。
その打ち出しの善し悪しが、お客様の支持を得られるかどうか。
その試行錯誤が、企業を強くしていくのだろう。
従来は、企業毎に競合対策を実施してきた。
しかし、中小同士が連合して、他エリアから集客を図るという発想。
今年は、この事にもチャレンジしてみたいとも思っている。
| 固定リンク
コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
企業の強み、商品の強みを標準化から打ち出しながら、同時に自店だけの差別化も打ち出して全般的な強みとしてお客様の支持を得ていく。
未来は明るいなぁ〜(笑)。
投稿: てっちゃん | 2013年1月18日 (金) 13時27分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
実は、以前所属していた店舗でも、競合の同社から言われていた言葉なんです(笑)。
その時も、競合企業は自社が出店した同年は昨年比をクリアしたとのこと。
結果的に競合対策を展開したことで他エリアからの集客力をアップさせ、結果として競合店の昨年比もクリアしてしまった。
その事例を再び再現させようとしているようです。
投稿: てっちゃん | 2013年1月18日 (金) 13時22分
同質化と差別化。コストコのような店ですと競合の集客力を利用して、「コバンザメ商法(失礼)」が狙えますが規模が拮抗していると如何に棲み分けをしていくのか難しいところですね。何を一番の売りにして、互いにレベルを高めていくのか。てっちゃんの手腕にこれからも目が離せません。
投稿: dadama | 2013年1月17日 (木) 22時38分
厳しい競争の中で、お互いが切磋琢磨していこう
という考え方、素晴らしいと思います。
今の自分の狭い見識では、どうやって相手の
隙間を縫って生き残るか、ですね(笑)。
さらにその相手とのタッグとは考えも及びません。
是非その結果を見てみたいですね!
投稿: かわらい | 2013年1月17日 (木) 18時51分