会津が主役
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今年の大河ドラマ。
「八重の桜」。
そして年始にも幕末のドラマを報じていた。
「白虎隊」。
どちらも、会津地方を題材にした番組だ。
この地域には独特の価値観が存在する。
“へぇ〜、知ってるの?”
私は、この地で初めて「鮮魚チーフ」を任命された。
鮮魚担当から初めてチーフとして赴任した地域が「会津」。
八重の桜でも取り上げられるこの地方に伝わる諺。
「ならぬものはなりませぬ。」
ダメな物は、どんなに曲げようとも、ダメですよ。
親が、子供に諭す言葉。
特に、母親やおばあちゃんが小さな子供に諭す言葉。
おそらく、江戸時代から伝わるこの地方一帯の価値観を著した言葉なのだろう。
磐梯山から会津盆地に下ってくると、この言葉を著した柱が立っている。
「ならぬものはなりませぬ。」
いけない事は、どんな言い訳があろうが、いけない。
それは、この地域に深く根ざす価値観。
だから、最後まで江戸幕府に忠義を尽くしたのだろう。
そして、もう一つ私の中に深く存在するこの地域の価値観。
「会津、三泣き」
担当からチーフで赴任早々の事だった。
「チーフの事が分かりません!。」
赴任して一週間ほどしてから、あるパートさんに言われた言葉。
要は、何を考えているか分からないという事だった。
とは言っても、しっかり指示は出しているつもりだったのだが、この言葉で私も相当ダメージを受けた事は覚えている。
それ以来、ダメな物はダメ、良い事は良いと白黒をはっきりさせてモノを言う事にした。
それが、会津三泣きの始まりだった。
外来者には、受け入れがたい頑固な気性。
しかし、そうやって始まった会津の生活も、「郷に入れば郷に従え」で会津の暮らしを受け入れながら仕事をしていたが、やはり印象に残るのはその協力体制。
ここぞという場面(年末とか)では、自分の家庭をも顧みず仕事に集中してくれたり、皆での飲み会でも2次会3次会と夜中まで付き合ってくれたりと、和を大切にする気質には感動すら得たのである。
こんな気質だか、この地を離れる時の切なさも一入(ひとしお)だった。
そして、今年はそんな地域の気質が世に試される時となった。
こんな気質が、自分の体からもどんどん失われている事を実感してしまう想い出である。
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コメント
かわらいさん、コメントありがとうございます。
ダメな物は、ダメ。良い物は、良い。
白黒はっきりさせて表明することがリーダーの条件だと思います。
投稿: てっちゃん | 2013年1月14日 (月) 06時30分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
個店でみると、隣のお店とは別物のお店がほとんどなのではないでしょうか。
本部サイドは一束ひとからげで見てしまいますが、実情は全く異なる。
全体からすれば個店の差異など微々たるものだから気にしないが、個店で見ればそれが全て。絶対に譲れない部分が結構多いのも事実。その差異を強調することが地域貢献なのだと言う事を強調したいですね。
投稿: てっちゃん | 2013年1月14日 (月) 06時28分
ならぬものはなりませぬ。
会津に限らず、子を持つ親なら言わなければなりませんね。
部下を持つ店長も。
投稿: かわらい | 2013年1月13日 (日) 22時15分
地域特性。お客様も従業員にも存在しますよね。私も異動を重ねて参りましたが僅か10キロ程度の地域間でも特性は大きく異なる。
会社規模に関係なく、地域に根づく店舗運営。
効率化・標準化が進むなかでも忘れてはいけない事であると思います。
投稿: dadama | 2013年1月13日 (日) 20時10分