魚を売り込む
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
この年末を経験し、
更に、年内に放映された「角上魚類」を見て、
鮮魚に対してある確信が生まれた。
再度、素材にこだわるべき。
世は、ファースト・シーフードの時代に入っているが、相変わらず産地から直送される新鮮な魚介類を捌かない「丸」の状態で売り込む角上魚類の繁盛ぶり。
更に年末の自店の鮮魚の販売手法と商品動向を見てそれは確信となった。
“鮮魚は素材にこだわり、素材で売るべき”
素材に拘れば(こだわれば)、鮮度と品質に向かう。
鮮度と品質に拘れば、産地と漁場に向かう。
仕入れ面では、その方向にどんどん向かう。
更に、販売面では、素材を売る技術に向かう。
売り方、並べ方、価格の付け方、そして食べ方。
お客様にどう向かっていくか。
まだまだ我々の技術は、幼稚極まりないと言える。
手を加えないという提案は大切だ。
しかし、それ以前に、「素材」だ。
食べて美味しい、という感動。
そこへの追求。
これが、何と言っても鮮魚の感動。
それを、どう仕入れから入荷、販売、そして売り切りの連動・流れを企業として構築できるか。
我々は、もっと魚に詳しくならなければならない。
魚とはいったい、スーパーマーケットにとってどんな存在なのか?。
ワンストップショッピング性を追求した食品スーパーマーケットにとって、どんな位置づけで、強化することによってそのスーパーは、どう強くなれるのか?。
そこを追求できなければ、本気にはなれないだろう。
鮮魚という部門がどの企業も縮小均衡に陥る中、この状況を打開できるのか?。
そして、打開したその後に、何が訪れるのか?。
それはある意味、宗教に似た領域を信じる世界。
しかし、来るべき未来を信じるならば、鮮魚は上記に向かって企業努力していかなければ、決して強いワンストップショッピン性の高い食品スーパーにはなれないと思うのだ。
しかし、素材に向かう距離は狭まってきたのに対し、
お客様に対して向かう距離は、全く縮まっていない。
そんな中での社内教育。
自社の鮮魚はどうか?。
鮮魚を衰退させない為に。
今やるべき事で店舗の未来は決まる。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
そうですね、なんとしても鮮魚部門をどうお客様の支持を得るかが店長としても大きな課題だと思っています。
丸魚の拡大策は大きな収穫だと思うのですが。
ところで、5時間も話した某氏とは?。
ニックネームだけでも。
投稿: てっちゃん | 2013年1月16日 (水) 23時49分
てっちゃん、お久しぶりです。
魚部門のダメなのは、日本のほとんどのスーパーがダメですね。
5年ほど前に社内で、丸魚を売る努力をしていないと魚部門がなくっなてしまいますという提案をしてけんもほろろに言われて却下されました。
弊社は、魚惣菜ということで、煮魚をはじめとして色々と作り始めているけど、どういう目的で魚惣菜を始めたかというとやはり単に売り上げだけのためのようです。
違うコンセプトで始めたら、きっといいものになっていくんだろうけど、ますます、魚部門は、魚惣菜と刺身と寿司だけの売り場になっていくんだと思います。
みかけのやり方をまねても大したことができないから、きちんとしたコンセプトを作ってやらないとだめですよ、
成功事例をまねしても上辺だけの事になりますからね。
けど、スーパーの一番の集客は、魚部門だと確信しています。
昨日、ここにもよくコメントされている某氏と5時間くらい話をしていました。
今年もよろしくお願いします。
投稿: ふるた | 2013年1月16日 (水) 19時56分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
角上魚類を見てきた。
早いですねぇ〜。
情報を入手したら、即行動。
行動したら、即導入。
導入して、即結果を出す。
この黄金律で導きだされた成功事例。
是非、待っています。
投稿: てっちゃん | 2013年1月12日 (土) 22時23分
つい先日、やはり年明けのTVを見て
角上魚類に行ってきました。スーパーの
鮮魚売場をあざ笑うかのような圧倒的な
商品力と、販売力。ついついたくさん買って
しまいました。そしてやはり確信しました。
魚はまだまだ売れる。
なんとか、角上さんのやり方を
取り入れて行きたいです。
投稿: かわらい | 2013年1月12日 (土) 19時50分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
私も口では簡単に言うのですが(笑)、強くする過程で待ち構える壁を考えると容易なことでは無いですね。
一つ言える事は、圧倒的に地域一番の鮮魚部門としての位置づけを確立しないと成り立たないという事です。
投稿: てっちゃん | 2013年1月12日 (土) 17時21分
お客様の意見でも多く寄せられる鮮魚売場。
「鮮度が良くない」(良いのに良く見えない)
「食べ方が判らない、聴きたくても愛想が悪く聴けない」「夕方に商品が薄い」等・・・
鮮魚不振の原因は多分に売り手側にあるのだと思います。高齢化・健康志向からも鮮魚を制する店舗はその地域で勝てるのではないでしょうか。問題点は数々あれど対策を打てない歯がゆさ・・・これはまた飲み会の「肴」にでも(笑)
投稿: dadama | 2013年1月12日 (土) 10時27分