小山南部MR
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
小山南部に、「Y社」の戦略的な店舗が出現した。
立地的にも好適地。
更に、Y社が全力で新規フォーマット造りに着手した戦略的な店舗である。
また、その周辺に立地する競合店も同時にMR。
まずは、「Y社」。
小山には、元の遊園地に出店した店舗が存在する。
栃木南部の核店舗として位置づけられてきたお店である。
そして新たに今回は、小山南部の住宅エリアの好立地に出店。
更に、店舗を見ると、いかにも今後の暮らしを予見させるレイアウトを敷いている。
一番の見所はワインやお酒と連動した食生活の提案。
“いろんな企業で取り組んでいるではないか”
そう仰られる方も多いだろう。
しかし、今回のY社の商品レイアウトを見ると、並々ならぬ覚悟が窺える。
更に、惣菜との連動も考慮した展開。
家中指向と家飲み指向。
この両者の指向から探ったレイアウト上の組み合わせが面白い。
更に、地場野菜やトマトの展開、丸魚の裸販売も冷蔵ケース内で温度管理をしながらの販売等、いろいろな新たなチャレンジが見受けられる。
是非とも、継続して頂きたい。
この流れは今後の店舗レイアウトを占うものとなろう。
そして、一番直近の「T社」。
価格では負けていない。
特に青果の価格は各10円ずつ下回っている。
これでもかと下をくぐった価格で対抗。
しかし、お客様はまだ回復していない。
「Y社」の出店から一週間。
まだ回復基調ではないようだ。
「Y社」の華やかな店内レイアウトと商品構成、そして陳列技術。
この効果は、10円程度の価格ギャップでは穴埋め出来ない「価値」の差があるのだろうか。
いずれこの策が「お客様」に伝わり、その後の買物行動にどう連動されるかは今後の継続次第だろう。
しかし、販売技術の格差は相当な違いだ。
その格差をどう埋めていき、お客様の普段の暮らしを支えられるかがポイントだろう。
ピーク時の賑わいも更に活発に店内にこだましても良いと思うのだが。
更に、「M社」。
かっての賑わいは無い。
この地域での一番店であった。
青果の量販力には定評のあるお店だった。
しかし、その面影は薄い。
かろうじて、青果の野菜に群がるお客様がいる程度か。
鮮魚、精肉で買い回りするお客様は少なく、消費ンボリュームも以前の繁栄時からはほど遠い。
“押されているなぁ〜”
競合出店後一週間なのだから、もっと競争すべきではないか。
店内奥の精肉側の通路など、本当に寂しい限りである。
意外に、上記の「T社」同様に影響を相当受けている様子である。
最後は、「T社」。
「Y社」からは一番遠い店舗。
それだけに、影響も少ないと思われる。
しかし、競合のなかでは一番元気。
店内の活気はY社を除けば一番押し出している。
競合が出店する事に対して、一番敏感に反応している様子だ。
この機敏さが必要なのだ。
これがお客様に伝わるのである。
そして、回復も早期にやってくるのである。
PS
小山南部のMR写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/oyamanannbumr/
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コメント
dadamaさん、、コメントありがとうございます。
カイロを山積み。
流石ですね(笑)。
今年の冬は早くて厳しい。
そんなメディア放映を察知しての展開にお客様も思わずカイロを手にする姿が想像出来ますね。
投稿: てっちゃん | 2012年12月11日 (火) 06時50分
かわらいさん、コメントありがとうございます。
既存店が競合出店に悩まされる。
今後そのような状況はどんどん増加するでしょう。
競合が出店前、出店時、出店後に何をすべきかが明確になっている企業ほどダメージは少ないのではないでしょうか。
そして、自社の強い商品を徹底して売り込む連帯感。本部の強力無しには絶対に敵わない事だと思います。
投稿: てっちゃん | 2012年12月11日 (火) 06時44分
売上=客数×客単価。客数は店舗の総合力、客単価は個々の部門の販売力。
担当者に自部門の客単価は?と質問しても即答出来る担当者は少ない。そして部門客単価を調べさせると意外な金額に驚く(笑)
「あんなに色々並べてもこれだけしか買ってくれていないの!」青果(フルーツ含む)で350円、精肉で250円程度ではないでしょうか。だから平場はお客様が圧倒されて思わず買ってみたくなる場面を作り、買上げ率を上げて客単価を上げなければいけない。特に青果はスポット買いの「おススメ1品」があればたとえ50円の商品でも客単価に与えるインパクトは大きく結果、売り上げに大きく影響する。仮に客数2000人として50円の商品をスポットで1000品売れれば売上げ貢献は?1000品を売切る仕掛けは?場所・面取り・コトPOPは完璧か?お客様に感動を与えられるか?
ぶり商材・鍋商材の徹底演出でお客様を殺気立たせる。てっちゃんの売場にお客様も鳥肌が立ったのでは(笑)
食品ではありませんが、エジプトの首都は「カイロ」つながりで防寒対策の貼るカイロをピラミッド上に積んでみようかと・・・
担当者はドン引きですが(笑)
投稿: dadama | 2012年12月10日 (月) 23時09分
競合店が出来る度に売り上げを落としてきました。来年、又2店舗の競合を迎える予定です。今までのように無惨にやられないように
がんばりますのでアドバイスお願いします!
投稿: かわらい | 2012年12月10日 (月) 21時27分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
いつの間にか、年神様が十八番になってしまっていたんですね(笑)。
今日は、ある記事の取材で鮮魚売場に関与してきました。
ぶりや鍋材を徹底してやりすぎるぐらいに展開すると、意外に数値もいくものですね。若干のロスも発生しましたが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2012年12月10日 (月) 17時47分
リーマンショック後もそうでしたが消費者の価格に対する感度が和らいで来たのと、価格に対して各社がある程度の標準装備して差別化の武器になり得なくなってきて来ているのではないでしょうか。ブルーオーシャンの再来、価値訴求・情報・コト等が差別化の要になってくると思います。
今日、家内とディスカウンター●●の殿堂D社に言ってきましたが、危険な売場ながら(笑)手作りPOPなど思わず吹き出してしまうユーモアのセンス、お客様のハートを擽るキャッチコピーはなかなかと感心致しました。
直近で言えばてっちゃん十八番の「年神様伝説」(笑)先日、メンバーに「何故、しめ縄・鏡餅を飾るのか?」と問うたら「お正月だからです」(笑)。
メンバーがこのレベルですからお客様に真剣に訴求すれば共感を呼べる売場を作れる予感が致しました。
投稿: dadama | 2012年12月10日 (月) 14時13分