今週のりんご
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
店舗を見ると、果実トップは早くもみかんで押せ押せである。
しかし、本当にそれで良いのか?。
今年のみかんは豊作のようで、出回りも早く、更に味も極早生でありながら酸味も少なく食べ易い。
しかし、今時期の果実はもっとたくさんあるはず。
蜜入りのりんごはこれからだし。
柿だって、まだまだ終盤期の安価な食べごろが出回る。
今から、みかんオンリーでは、先が長い。
先日ある店舗で研修をしていたら、その店舗の青果チーフが言った。
「今、秋映が美味しいですよ。」
秋映。もちろん「りんご」の品種である。
その色目から、どうしても好きになれない。
赤黒く黒ずんだ色。
どうも鮮度の落ちた色合いと、もさもさ感の印象が強く残るのである。
「酸味と甘みのバランスが良いですね。」
なるほど、では食べてみようか。
休憩時間に売場にいって買ってみた。
匂いは良い。
りんご特有の酸味の匂いが伝わってくる。
ビクトリノックスのナイフを開いて、切ってみた。
その色合いからは想像出来ないほどの果汁感。
食べてみると、チーフの指摘通りに、酸味と甘みのバランスが良い。
シナノスィートを好んで購入して食べていたが、今は秋映には敵わない。
このように、まだまだりんごの季節なのである。
この後、ジョナやふじには蜜が入ってくる。
更に美味しい「りんご」の時期が控えている。
旬の先取りで、とりあえずりんごは食べては頂くが、旬の盛りの本当に美味しい時期にその果実を売らないでどうするのか。
一番美味しい時期に、一番美味しいですよ、としっかり提案していけるお店。
そんなお店にしたいものである。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
商売というのは、自分の感動体験をお客様にも体験して頂きたいという共有感から育っていくのだと思います。
そう言う意味では、自分でどんどん美味しい体験を積む事が重要。能動的に外に出て感動体験を積み、それを積極的にお客様にどう伝えるか。その追求の延長線上に販売方法という壁を乗り越える努力が生まれるのだと思います。
未だにその努力を惜しまないdadamaさんに乾杯です(笑)。
投稿: てっちゃん | 2012年10月30日 (火) 21時41分
まこちゃん店長さん、コメントありがとうございます。
皆さんとともに、より深い内容を追求していきたいと思います。
今後とも、よろしくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2012年10月30日 (火) 21時32分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
全国的に野菜の相場安が大幅な単価ダウンによって非常に厳しい売上が続いているようですね。
だからこそ野菜の売上対策と連動して果実の売上対策を徹底すべき状況なのだと思うのです。
これだけ多品種になってきたりんご。さて今日この日にどのりんごをお客様に自信を持って提案するか。そう考えるとゾクゾクしてきますね。
投稿: てっちゃん | 2012年10月30日 (火) 21時31分
りんごは長野の無人販売で4個100円で買ってきます。もちろん市場に出せないキズ品なのですが、採りたての味は店ではなかなか味わえない。りんごとはこういう食味なんだと言う事を1個25円で体験出来るのが食の面白さですね。昨日も家内と近辺をドライブしていたら、柿の無人販売を発見。6個入って70円(笑)。これも実に旨い。スーパーに勤めながら自己批判のコメントですが、旨い物には素直に感動して少しでも同じ感動をお客様にも共感してもらいたい。鮮度と味の基準を体感してレベルアップしていく。商売とはこういうものではないでしょうか。
投稿: dadama | 2012年10月30日 (火) 21時27分
いつも勉強のため拝見しております。
今後もより深いブログを楽しみにしておろます。
投稿: まこちゃん店長 | 2012年10月30日 (火) 21時19分
昨年に比べるとりんごは売りやすい価格になりましたね。
それにしても、ここ1,2カ月は青果の売り上げが厳しいです。昨年は原発の影響などで九州の青果物が全国的に引き合いが強く、相場が高かった反動と思いますが、決定的な手を打てずにいます。
投稿: KOZO | 2012年10月30日 (火) 13時27分