採用の妙
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
新店開店の為の、パート採用。
第一期のパート採用から早3ヶ月。
そろそろ、各人の特徴や能力に若干の差が出始めている。
そして、当初予測した各人のレベルとのギャップも出始めてきた。
“えっ、この人がこんな能力があったのか!”
面接当初は、「ちょっと不安だなぁ〜」とか、「手先が器用かなぁ〜」とか不安のあった方もいるものだ。
そして、3ヶ月の店舗研修(その後入社の方も多いが)を経て、いよいよ第三回目の店舗運営訓練を迎える時期になると、チーフから各人のレベルの差の話題が出てくる。
そんな中で、当初採用はしてみたものの、外見や話ぶりから想像して“生鮮惣菜やベーカリーの製造部門で技術習得がどうか?”と疑問を持っていたパートさん達が、たくましく育っているという話を聞くと、嬉しくなってくるものだ。
“年齢的、体力的な問題を克服してくれている”
そして、当初抱いた私の不安を見事覆してくれていることに、本当に嬉しく思うのと、人材採用の妙を感じざるを得ないのである。
人材採用の妙。
人事採用とは、学生の場合でも数回の面接で採用を決定する。
しかし、店舗のパートさんの場合だと1回の面接で採用不採用を決定しなければならない。
一回の面接の中で、年齢や容姿そして話ぶりとその受け答えから、投入部門を決定し採用内定の通知を電話する。
今回は新規出店でもあり、ゼロからの採用である為、戦略的な人員配置を考慮して、私一人で採用と配属を決定して部門へ配属した。
人材採用の全ての責任は私にある。
だから、尚更ひとりひとりの動向が気になるのだ。
“ちょっと厳しいかな”
正直、そんな感想を抱いた方もいたのだが、逆にそんな方ほど成長してくれているようだ。
あるチーフと会話した時の事。
「今度の店舗運営訓練では、誰が主要パートを務めるんだ。」
「今回はAさんが2番を務めます。」
「えぇ〜っ!、Aさんなのぉ〜っ!。」
「見かけに反して、頭で仕事をしていますよ。」
人は見かけによらないものだと、この時実感したのだった。
それだけ、採用してみたもののどうだろうかと不安だった方が、意外に戦力として活躍しているようだ。
採用と教育。
これは、クルマの両輪なのだろう。
良い人材を採用することと人材を育成すること。
いい人材とて、育成しだいでは花開かない。
逆に、普通の人材が花開く育成手法。
この差は何か?。
これに関しては、いずれまたお話ししたい。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
パートさん達の力を引き出すのか、押さえ込むのか、そこが大きな分かれ道ですね。
表面上現れてこない個人の内面。
その内面を引き出す事で意外な能力が見えてくる。
本人にも気づかなかった能力。
こんな気づきも面白いですね。
投稿: てっちゃん | 2012年10月20日 (土) 06時18分
パートさんの資質を活かすも殺すも社員次第。
社員の資質によってパートさんも動きも変わる。
店長や社員の仕事に対する熱い情熱がパートさんにも伝わり、思いもよらない力を発揮すね事は私も数々見てまいりました。
パート教育の以前に社員教育。そして店長自身の仕事に対する意欲。
パートさんは社員の姿を見て仕事をする。
パートさんの資質は社員の鏡と言えるかも知れません。
投稿: dadama | 2012年10月19日 (金) 22時50分