ネット売買
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日のガイアの夜明け。
「家電専門店の生き残り」
数年前の家電専門店の群雄割拠の状態から、現在は大幅に整理が進み、5グループほどにM&Aが進行していた。
番組では、一人の男性の家電の買物の様子が映し出された。
家電専門店でエアコンを購入?しに来店。
そこで専門店の店員から現状での売れ筋や商品毎の特徴を聞き出し、購入せずに帰る。
帰宅した男性は、自宅でネット検索をする。
価格コムで自分が購入したい商品の最安値を見る。
そこでは、先ほど専門店で見た商品の価格から約2万円ほど安値で販売されていた。
男性は、価格コムのそネット販売業者からネット購入する。
今、家電購入はこんな流れで購入されている。
私もそうだ。
地域にある家電専門店は、現物を調べる場、実際に購入するのはネットで最安値で購入。
特に、自分で設置できるモノや小物等はどこで買っても同じだから一番安いところで購入する。
これでは、家電専門店は生き残れない。
「パソコン」「デジカメ」「テレビ」「レコーダー」「オーディオ機器」
家電専門店の現在の主流商品が、ネットで購入されている現状。
もっと話を広げれば、家電だけではなく、「本」「音楽」といった著作物でさえネット販売だ。
そんな現状の中で、コジマ電気とビッグカメラの合併の映像。
競合に押されて縮小していくコジマがビッグカメラに吸収されるという形での合併。
同地域の企業の動向に興味を持って見ていたが、現場の緊張感の無い売場の状態にビッグカメラの担当者が厳しい指摘。
更に、トップを走るヤマダ電機は、太陽光エネルギーを取り入れた住宅販売に乗り出す。
そこで家電はヤマダ電機で購入して頂く。
そんな住宅が集まる「街」まで販売していこうとする成長戦略。
更に、第三グループのエディオングループでは、サービス面を強化する戦略。
フランチャイズになった街の電気屋さんが、故障した冷蔵庫を診断し、そこから商売が始まる。
ネット販売には無縁の地域の高齢者を対象とした設置、設定サービスを強化。
そこに活路を見いだす戦略。
そこから、我々地域スーパーは、どう舵を取るべきか。
ネット販売をしているわけでも無い。
宅配をしているわけでも無い。
まして、家など販売していない。
我々食品スーパーはあくまでも普段の食材を現場(店舗)で来てくれたお客様にだけ販売する商売。
まずは、当店を選択していただく。
次に、そこで食材を全て調達して頂く。
最後は、食卓で食して頂き満足して頂く。
そして、その快適さから、また来て頂く。
生鮮主体に、同じものが無い商品を扱う事の幸せを教授しなければならないと同時に、その目利きを最大に活用して大手に対抗する。
家電専門店の映像から、我々の商売を考えさせられた番組だった。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
家電専門店や家電メーカーほどではないにしても、小売りも近い将来そんな時代が迫っていますね。特に過疎化が進む地域から一気に進行していきそうです。
投稿: てっちゃん | 2012年10月 2日 (火) 22時37分
スーパー業界の再編。価格優位性・PBの開発力等のマスメリットにおけるGMSの生存競争。地域密着・拘りの商品等、オンリーワンで顧客支持を得る食品SM。
GSMの勝組負組。SMの勝組負組。今後こんな事が起きていくのではと思っております。消費の二極化が進むなか、この流れは必然的に起きるのではないでしょうか。
投稿: dadama | 2012年10月 2日 (火) 22時30分