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2012年10月20日 (土)

カンブリア宮殿から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


昨日のdadamaさんのコメントでも記されていた「カンブリア宮殿」。

 「成長するスーパーの特集」。

「大黒天物産」「福島屋」「コープ札幌」の3社を特集。
特に、前2社の営業スタイルの違いが鮮明に比較されて描かれていた。

大黒天物産。

 倉敷を本拠に、年10店舗のペースで拡大。

関東エリアには馴染みが無いため、そのディスカウントぶりは見えないが映像で見る集客力は凄まじい。

十数年前に卸業から創業した社長は「自転車」で出社。
店内に在庫を出し切り、夜中に入荷陳列して作業効率を高め、必要什器も最小限でまかない必要最小限の経費で安値を実現し、最大の集客で利益を確保するというお決まりのディスカウント方式で全国1位の伸び率を達成している。

次に福島屋。

 以前もこのブログで取り上げた企業。

大黒天物産の社長が「自転車」で出社するのに対して、福島屋の社長は「徒歩」で登場。

いずれも健康の為と経費削減。
他者との付き合いの中では、それなりのクルマで対応しているのであろうが、自らは「自転車」や「徒歩」を多用して自らの健康志向と現場サイドでの視点で自社を見ようとする意志があるのだろう。

自らの五感で納得した商品だけを仕入れ販売する姿勢は創業当時から変わらない福島屋。その一貫した姿勢が評価されて創業以来黒字を維持しているという。

社長が店舗に入ると、従業員は直ぐさま近寄ってきて握手で挨拶を交わす。

 社長と握手して挨拶。

この距離感が良い。
自分の会社のトップと直接肌を触れ合う距離感。
従業員のモチベーションはいやがうえでも高まるだろう。

そしてトップの品揃えへのこだわり。
結果としてそれは購入されるお客様への感動の共有であり、信頼関係でもある。

以前に取り上げときは、原発事故後の福島県産の米の販売に関しての内容だった。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-58c7.html

自信を持って開発して、お客様にも勧めたい会津若松の米。
原発事故後に不当に評価されている商品を、自身の企業で堂々と販売するその器量。それは従業員にも伝わり、自分の仕事に対しての正義として捉えてくれるものだ。

ディスカウントにしてもこだわり品揃えにしても、トップが如何にその事にこだわりそのバックには社会的使命感に溢れている事が絶対条件。

ディスカウントと高級化のそれぞれの路線。
この二つの路線だけではないだろう。
如何にトップの社会的使命感が部下に伝わるか。
その伝達が店長を通して全従業員に伝わる事。

出社時に「自転車」や「徒歩」で来る事が重要な事ではない。
トップが自ら商品開発をする事でもない。

 大切なのは、その溢れる使命感が周囲に伝わる事。
 そして、従業員が共感して大きなパワーになる事。

それは視点を変えれば、店長としての姿。
トップにだけすがる事ではなく、自らの姿を問いただす事でもある。
この2社のトップの姿から、自分を見直すきっかけとしたい。


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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
企業の力が一方向に集中している企業というのは、まずトップがブレませんよね。
同じことを言い続ける。
商売上の売り方や商品に関しては流行を追うこともあるが、商売の基本的な原理原則は何一つブレない。
だから店舗の店長もブレずに部下との信頼関係が結べるのでしょう。

投稿: てっちゃん | 2012年10月21日 (日) 06時52分

目指す方向は各社多様にしても、「お客様のために当社(当店)は何が出来るのか」を常に考え、実行していく事が商売の本質であり、企業ポリシーとしてトップからアルバイトまで一丸となって突き進む。それが活気としてお客様に伝わり「大黒様」もついて来てくれるのでしょう。「貧乏神」が居座る組織風土を早く払拭したいものです。

投稿: dadama | 2012年10月20日 (土) 20時47分

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