代替えが利かない歯車
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、部下と会話していた時。
「歯車にはなりたくないです。」
部下は言った。
歯車。
会社の一コマとして、人間としてではなく単なる機械同様に無機質に考えられ扱われる存在。
そんなイメージであろうか。
「我々の仕事で、販売をどう差別化できるのか?。隣の競合店と比較してどんな差別化を図るか?。商品的にはほとんど同じ物を売っているのが現状だ。特にグロサリー部門はメーカー製造の全く同じものを同じように売っているだけだろう。他の業界はモノを開発し、差別化された商品を営業マンが売り込むから差別化も容易だが、我々は同じ商品で競争する業界だ。だから現場の我々が自ら差別化を図って営業しなければ結果は何一つ変わらなくなってしまう。まして中小スーパーなら規模や設備で負けてしまう。」
特に我々中小が生き残るには、商品を取り扱う「人」。
ここで、人の存在が歯車になるか主役になるか。
しかし、組織人として「歯車」はひとつの役割。
一人前の歯車にもなれなければ、その後も無い。
まずは、歯車として十分に役割を果たせるか。
そして、歯車として組織に貢献できるか。
はじめから、組織の中で歯車を否定したら、後は無い。
組織を飛び出して、自ら独り立ちしていかなければならないし、その覚悟を持たねば単なる自惚れだけの世界に生きるしかない。
但し、同じ歯車でも代替えの利かない歯車にはなれる。
目指すは、代替えの利かない歯車になることだ。
“この仕事は、あいつでなければ駄目だ”
そんなスペシャリティーさを身につけるか。
狭い範囲で、だれにも負けない「強み」を身に付けられるか。
組織人として、チェーンストアの従業員として、どんなに店舗が拡大してもスタンダードを守らなくてはならない仕事は多い。
その店舗においても同じ作業から同じ売り場を作り、同じ結果を出すことが、生産性が高まり店舗拡大によりそのメリットをますます享受することができる。
だから、標準化という命題に対して「歯車」としての役割を演じることは、企業拡大の為には譲れない「軸」として必須条件である。
但し、代替えの利かない「歯車」になることは出来る。
代替えが利かないとは、ここぞという場面で絶対に信頼できる歯車である。
企業としての生命線で期待される「歯車」になる。
絶対に信頼される「歯車」。
約束を守る。
言ったことを守る。
言わなくてもわかってくれる。
同じ歯車と言えども、そこまで信頼のある歯車になれ。
まずは、若者はそこを目指さなければならない。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
その通り、繋がる「歯車」でなければ、自ら勝手に回り続ける孤独な歯車になってしまいますよね。
必ずどこかで繋がって大きな「コト」を茄子(成す)失礼。
ところで、「秋茄子」大好きです。
焼き茄子、マーボ茄子、食欲の秋ですねぇ〜。
投稿: てっちゃん | 2012年9月26日 (水) 07時17分
歯車と言うと無機質に聞こえますが、相手の歯車が無いと歯車の意味がない。つまり、チームワークの事であると私は捕らえています。突然ですが・・・てっちゃん「秋なす」は好きですか?焼きなす・田楽も日本酒に合うと思うのですが(笑)
さんまの珍味、さすがこちらではお目にかかれません。
投稿: dadama | 2012年9月25日 (火) 21時06分
すないさん、初コメントありがとうございます。
どんな歯車でも、能動的に主体的に組織の歯車になることは出来る。
そのキーワードは「信頼」。
人としての「信頼」をどう勝ち得るか。
人生の成功の鍵は、ここにあるのではと思っています。
今後とも、よろしくお願い致します。
投稿: てっちゃん | 2012年9月25日 (火) 08時31分
たしかに、絶対に信頼される「歯車」の存在価値はとてつもなく大きいですよね。当たり前のこと、決められたルールをしっかり守って業務を遂行出来る人って、実は多くないし、貴重。歯車と言いましても、物考える歯車であるし、成長していくことが出来る歯車でもありますね。ただの歯車ではない。
なんだかいいことおっしゃるなぁと思いまして、思わずコメント書き込みしてしまいました。
投稿: すない | 2012年9月25日 (火) 07時42分