MRを活用する
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、ある新規スーパーをMRした。
店長会でトップから案内があった店舗である。
競合出店にあたり、迎え撃つ店舗として理想的な売場造りと価格対応をしているらしい。
「ここぞという時の競合対策は流石だ。」
そんなトップのコメントを頂いていた。
“新店メンバー全員でMRするか”
同業のスーパーマーケットをMRする。それには、2つの大きな目的が存在する。
一つは、MRによる自己鍛錬。
二つは、自社トップとの目合わせ。
当然、個人がMRする訳だから、その店舗から学ぶ部分があれば、それは自分への投資になる。
MRを重ねるごとに、その店舗の自社や自店との差別化された部分が見えてきて、相手の良さを取り入れる事で自己鍛錬が発生し、その積み重ねで自分の器や技術が磨かれていく。
更に、そのMRがトップからの指示や案内であれば、mrによってトップとの価値観の共有が出来ることになる。
“トップが言う「良い売場」の共有”
これほど有効な教育は無い。
トップが考える「良い売場」をビジュアルに共有する事が出来るのである。
私は、この事で企業DNAを植え付ける最大のチャンスだと思う。
良い売場、悪い売場がビジュアルに分かり易く同じ映像で見る事が出来るからだ。
これほど簡単で分かり易いMRの解説は無い。
それは自社でもいいし他社でも良い。
より多くの従業員が同じ店舗を見て、良さを学び自社や自店に取り入れる。
それによって、より多くの従業員が同じ価値観を持つ事が出来る。
この事が、最大の教育となるのである。
難しい言葉は必要ない。
ただ、全員が同じ売場を見て学び感動すれば良いのである。
トップが見ろと言った売場。
企業の価値観をブレずに拡大していく過程の中で、同じ売場を見て感動する。
その事を、有効に活用したいものである。
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コメント
dadamaさんへ。
「窮鼠猫を噛む」
ググってみました。
1相手を侮るな
2相手を追い込むな
逃げ場の無い状態になった時の弱者はとんでもない力を発揮する、同時に逃げ場を失った人間は所構わず噛み付いてくる。
弱者や部下との距離感。
考えせられますね、dadamaさん(笑)。
台風一過。こちらは雲一つない快晴です。
投稿: てっちゃん | 2012年10月 1日 (月) 08時51分
ちょっと遅れてしまいましたが、
古来から「窮鼠猫を噛む」という格言があります。何事も本気になれば結果はついてくる事を色々体感して参りました。最近は噛まれっぱなしでボロボロの野良猫ですが(笑)
投稿: dadama | 2012年10月 1日 (月) 08時35分
助けてくださいさん、コメントありがとうございます。
こっちも厳しければ相手も厳しい。
大手ほど数値に厳しい叱咤激励が飛ぶ組織。そして本部主導で店舗を無視した政策で現場のモチベーションを下げてしまう。
だからこんな時ほど地域や店舗のお客様を最大に大切にした品揃えや売場造りが支持される。そんな小回りは地域で5店舗展開の中小だからやれる事。
地域で一番支持される商品で、「○○はやっぱりこの店よねぇ〜。」と言われれば一つのきっかけになるでしょう。
投稿: てっちゃん | 2012年10月 1日 (月) 06時36分
弊社5店舗展開しておりますが、Bシア、Tせん、Yコー等に囲みこまれ昨対割れが続くなか、何やってもどうせだめだんべという後ろ向きな姿勢を少しでも前に向け、店舗だから逆に大手にできない事が出来る、それが分かって貰えん
投稿: 助けて下さい | 2012年9月30日 (日) 08時32分
助けてくださいさん、コメントありがとうございます。
まだ何も聞いていませんが、どうやら冷静になられたようですね。よかった。
バイヤーへの指摘事項。店舗側から見れば山のようにたくさんあるでしょう。
「言う時は言う、しかし売る時は売る。」
仕入担当と販売担当のその関係が前提でのお互いのレベルアップの為の切磋琢磨という共通認識が出来れば、相手を尊重した指摘と素直な反省が生まれるんだと思います。
私も、言いたいことは徹底して言う。
しかし、納得したことは徹底してバイヤーが想像する以上に売り込む。
そして、誰の為でもないお客様の為、それが結果として会社の為、相手の為になると信じて断固として行動し続ければ、必ず見ていてくれる人がいるもの。それを信じて信念を貫いてください。応援していますよ。
投稿: てっちゃん | 2012年9月30日 (日) 00時20分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
そうですか、「台風」騒動ですか。
USA流でいえば、さしずめ「レベル5」並みのハリケーンですかね(笑)。
しかし、台風やハリケーンは過ぎ去るものですが、副店長にはその辺がわかっていないようですね。いずれ今までの緩い危機感のつけが回ってきたということが分かるとは思いますが。
投稿: てっちゃん | 2012年9月30日 (日) 00時09分
なんか疲れ過ぎて思考回路がショートして愚痴りました、やるか、やらないか、やるなら徹底的にやるしかなねえだんべ、明日もがんばんべえ、聞いてくれてありがとうございます。
投稿: 助けて下さい | 2012年9月29日 (土) 23時05分
お世話になります。群馬で数店舗展開しております。昨日政策会議がありましたが、指摘事項にバイヤーが切れるは切れるは、何のための会議か解らない情けない指摘や意見を素直に受け入れられる社風がありません。なあなあではダメ、意見を素直に受け入れられない商品部、嫌われても構いません、会社を良くするため孤立無援でも、あくまでお客様目線、お客様最優先で頑張って来たけど限界を超える今日この頃です
投稿: 助けて下さい | 2012年9月29日 (土) 22時41分
“トップが言う「良い売場」の共有”
この事がスピード感を持って、本部と店が実行する事が出来るか否か。
企業規模に関係なく、店舗の進化には必要な事であると思うのですが現実は???
この続きはまたいずれ(笑)
明日は、台風が直撃しそうですが、私も最近「台風」扱いされています(笑)。副店長は私に完全「警戒」レベルかな。
投稿: dadama | 2012年9月29日 (土) 21時26分