感情をむき出す
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
新規パートさん達も、採用から2ヶ月も経過すると、その実態が見えてくる。
面接では見えなかった部分が、見え隠れする。
今回採用のパートさん達は、当社規定で当初は3ヶ月の契約を結ぶ事になっている。
よって、1ヶ月後には契約更新となる。
契約継続に向けて、ひとりひとりの検討に入る時期である。
何人かは、このままでは契約更新できない人材もいる。
先日、ある方と面接した。
接客面で、どうしても当社の基準に達しないのである。
努力をしている姿も見えない。
しかし、ふて腐れるタイプの人間でもない。
自分の感情をあまり出すタイプでもない。
あまり、他人と関わらないタイプ。
どうしても、人間関係で肌の合わない人もいる。
そんなタイプの人間。
彼女と先日、面接した。
「このままでは、次回の契約は結べないよ。」
「そうしたら私、無職になってしまいます。」
険しい表情で私に言った。
「どこが、悪いのですか?。」
「笑顔でお客様と接していない。」
「努力すれば、笑顔が出るのですか?。」
「笑顔は努力でできるが、もっと大切なものがある。」
「君の場合は、その事に気づく事が先決だ。」
「今もそうだが、君は私の目を見て話をしていないだろう。」
笑顔や挨拶は、努力を積み重ねればどんどん進化していくものだが、それはある部分が変わらなければそのステージには絶対に乗らないものだ。
それは、相手の目を見て関わろうとする覚悟。
その覚悟を持たない限り、絶対に対人関係で努力しようとはしない。
「私をしっかり見てみろ。」
「人の目を見るという事は、勇気がいるだろう。」
「はい、怖いです。」
「でも、その勇気を持って乗り越えなければならない。」
「その勇気が、人との関わりの出発点だ。」
「そこが理解できなければ、笑顔の努力なんか出来ないよ。」
「分かりました、やってみます。」
ようやく彼女は、私の目を見て、笑った。
「もっと、大げさにやればいいんですね(笑)。」
その事だけでも、彼女にとってみると、相当大げさな行動なのだろう。
それでちょうどいいのかもしれない。
それぐらい大げさな行動の変化が、彼女には大きなインパクトを持って仕事を変えるということになっていくのだ。
彼女にとって、仕事を続けていくということは、生き方を変える事と同様となるだろう。
“人生を変えてほしい”
上から目線で言っているのではない。
それぐらい強い気持ちで変えないと、絶対に人とは積極的に関わらない人生に終止してしまうだろう。
当初は10月以降は契約は無理かと思っていたが、この会話から、「もしかしたら、可能性があるかも。」と気持ちが変化した。
“なんとか、してやりたい”
その旨を、チーフに話した。
「次回の研修会で結論を出すぞ!。」 チーフに言った。
この部門の結束力に賭けてみるか。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
ぜひ、そうなってほしいですね。
私も、人生を賭けて、彼女に賭けてみますよ(笑)。
投稿: てっちゃん | 2012年9月 5日 (水) 22時23分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
その信頼関係が築かれた後のステージは、「この人の為に」の認識に目覚め、解放された部下たちが思いきり力を発揮するというステージに進むことが出来るでしょう。
投稿: てっちゃん | 2012年9月 5日 (水) 22時21分
すごいね~、さすがに、てっちゃんですね。
このパートさんは、絶対に変わるし、育て方では、無くてはならない存在になると思いますよ。
投稿: ふるた | 2012年9月 5日 (水) 19時25分
堀を固めるために、まず取組まなければならないのはメンバー信頼関係でしょうね。
てっちゃんの「最初の一声が大切である」とのアドバイスを心に刻み、間近に迫った所信表明演説(笑)に望みたいと思っております。
今日のポイントである相手の目線や表情にも注視しながら・・・
投稿: dadama | 2012年9月 5日 (水) 08時07分