« 目的を持つ強み | トップページ | 対策リニューアル »

2012年9月10日 (月)

町田エリアMR

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、ちょっとした所用で東京へ行った。

 その足で「町田エリア」をMR。

以前から行ってみたい、見てみたいエリアではあった。
昨年は大いに話題になってもいたようだ。

まずは、「S社」。

 このエリアを本拠として出店している企業。

3層(4層)構造の建物で、1階が食品フロア、2回以上が100均やその他で集客力のある企業が入所している。

ほぼ隣には、この地に切り込んできた「O社」が出店した。
しかし、どちらが新しさに溢れているかといえば、こちらの「S社」。

店内の内装や什器そしてレイアウトから照明まで含めて今時のスーパーマーケットらしさがある。

 そこに価格面での魅力が半端無い。

果実、野菜、デイリーから生鮮主力品の価格は大いに魅力。
更に、品揃えでも圧倒的な差別化を図っているようだ。
高級品を定番の冷ケースで数々と品揃えしているということではないが、主力品プラスもう一品の比較出来る商品が、購買を迷うレベルで隣で量販されている。

 意外に、この売り方が出来ないのがスーパー。

売り方、単品の育成の仕方が上手い。

 そんな印象。

次に、「O社」。

 この地に切り込んできた東京の覇者。

しかし、店内に入るとなぜか古さを感じてしまう。

 入店してすぐに、感じる情感。

そこにこの店舗の強みと弱みが凝縮している。
この企業の信者も多いのだろうが、フリのお客様はなかなか馴染めない。

単品を見ていけば前出の「S社」と五分を張る、または下回るが、ハード面も含めての見せ方の問題なのだろうが、価格面以外に伝わらない。

 しかし、信者は多かった。

そして、意外に若年層も多い。
赤ちゃん連れの主婦も多い。

知る人は、この店舗の良さを信じているのだろう。
以前のテレビでも放映していた。

 “価格は一番安いと信じている”

そんな信者は、ハードや照明に惑わされることなくこの店舗に足を運ぶのだろう。

次に「S社」。

 多店舗で群を抜く。

更に、オペレーションでも抜きんでている。
最近は、魅せる売り場にも力を入れ、デパ地下風の雰囲気を醸し出す新店も続々オープン。

 しかし、集客されていない。

本来、価格面で優位に立つために編み出されたコストオペレーション。
それを極めている企業であるが、前出2社に圧倒的に価格で優位に立たれている。

更に、魅せる売り場つくりに着手しているが、まだまだ進化の途中なのだろう、単に売り場に敷物を敷いたレベル。

 オペレーションと感性は両立しないのか?。

そんな印象を抱いてしまうほど、アンバランスな売り場。
前出2社とは直接の競合関係にはなってはいないが、明らかにこの2社にお客様に奪われていると思われる。

最後は、「S社」。

 住宅地にひっそりと立地する店舗。

意外に、よく考えられた品揃え。
鮮度、品質を良く吟味して品揃えされている。

しかし、これだけ住宅がありながら、店内はひっそりしている。

 賑わい。

スーパーにもいろいろな使命があるだろうが、この「賑わい」を失った店舗が浮上するのは並大抵のことではない。


PS
 町田エリアのMR写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/matidamr/




|

« 目的を持つ強み | トップページ | 対策リニューアル »

競合店」カテゴリの記事

コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
劇的な意識改革。
本当のリニューアルとは、このような意識改革の事なのだと思います。
一番有効且つスピーディーなのは、人事異動。
「人を変える」ことが一番の早道。
店長を変える、チーフを変える。
そして、考え方を明確に伝え、そのDNAを感染させていく。環境の変わった空気を知らず知らずに吸い込ませること。
意識改革。これが出来れば一流だと思います。

投稿: てっちゃん | 2012年9月10日 (月) 22時41分

KOZOさん、コメントありがとうございます。
住宅地の中なんですけどね。残念ながら駐車場内には、5台ぐらいは入店していたか。
でも、品揃えは妥協せず、いい売り場を展開していましたよ。

投稿: てっちゃん | 2012年9月10日 (月) 22時35分

店舗の栄枯盛衰、経年・競合・人口・世代・社会環境の変化。多岐にわたる変化の中で衰退トレンドに入った店舗を持ち直すには劇的な意識改革が必要なのでしょう。
MRも自店の弱みをしっかりと分析して他店で検証する視点から見ねばいけない。問題意識を持たず、MRをしても得るものは何もないと思います。担当者に「競合MRをして来い」い言うと大抵の担当者がただ見てくるだけ。問題意識がないという事は自分の店舗の抱えるお客様の要望も理解していない証になる。
意識改革。MRの心構え一つ担当者が理解するのにはまだ時間がかかりそうですが、競合に立ち向かうためには避けて通れない道なので覚悟をきめてじっくり・真剣に取組まねばと思っております。

投稿: dadama | 2012年9月10日 (月) 20時19分

三徳町田店、20数年前はたまに応援で行っていました。あの頃はOKもサミットもなく賑わっていたんですけどね~。写真を見て、懐かしさとともに淋しさも感じました。

投稿: KOZO | 2012年9月10日 (月) 20時00分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 町田エリアMR:

« 目的を持つ強み | トップページ | 対策リニューアル »