考える組織を支えるもの
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
考える組織。
私自身のテーマでもあり、私が追求する組織の在り方のテーマでもある。
ある意味、店長としての永遠のテーマかもしれない。
店長が全てを把握する事ではなく、店長の方針や方向性から部下が自発的に組織共有を図りつつ、自ら考え自ら行動し、お客様の支持を得て満足を得る。
そんな理想に向かって、どれだけ近づけられるか。
それは、従来は既存店でのルーティン業務を通しながら、お客様支持を得て結果を残す為に、考える組織造りを図ってきた。
そして、今回は新店でのパートさん達の教育を通しながら、新店開店時から当面の業務安定化を図るために、考える組織造りを図る。
従来の既存店での店長と副店長、チーフとの関係は数年間の関わりの関係から、ある程度店長の意図が理解出来てくるものである。
よって、52週MDの実践においても、店長の意図と副店長チーフとの意思疎通がある程度見えて来ていた。
だから、あうんの呼吸が活かされた。
しかし、新たな環境。
それも、同じ屋根の下での関わりがなかなか持てない関係。
当初2週間程度は、近い距離感で仕事が出来たが、いざパートさんが配属され、研修店舗が別れてしまうと、なかなか顔を合わす機会が無く、会話も遠くなってしまう。
しかし、考える組織造りは強化しなければならない。
なぜなら、それでも店舗を持たないから、その為の時間は取れるのである。
言い訳は言っていられない。
今回の新店の赴任にあたり、考える組織造りの強化の為に心に誓った事が一つある。
「情報を徹底して透明化する事」。
特に、昨日のブログの内容「そもそも論」でも記したが、如何に大局的に物事を捉えられるかが、自分の存在を捉え直すきっかけになると考え、全社的な情報、店長会の情報その他あらゆる自ら有する情報を部下と共有化しようと思っている。
全社の業績、社長の言葉、部長の方針等。
それは、従来からもコミュニケは受けていたろうが、それを自分の部門をさて置いての大局的な視点として捉えさせる事を主眼に置いている。
なぜなら、彼らは今現在、部門を持たないからだ。
部門チーフの肩書はあるが、売場と商品とお客様を持たない。
持つのは、部下のパートさんのみ。
ある意味、皆共通の存在である。
大局的なモノの味方を身につけるには絶好の機会でもある。
部門に縛られず、囚われず、店長と同等の店舗全体の視野を持つ事。
そんな訓練をこの期間に繰り返して鍛えていきたい。
それが大局感を養い、自ら構成力と突破力を磨き、自ら考え行動出来る仕事観を身につけてほしいと思っている。
それは、彼らに企業としての見える化を図り、問題を隠さず露出させ、そこから問題を直視して解決していく企業理念にも繋がる思想でもあるからだ。
とにかく、どんな小さなことでも、大きく大きく捉え直して、再度掘り下げて見る。
そんな訓練も、この期間の彼らの教育スケジュールに入れていきたいと思っている。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
数値感度を高め、達成意欲を高めるという視点で言えば、業績連動の給与体系は必須でしょうね。
企業としての連携、頑張っても報われない外部与件の考慮、そして個人のモチベーションの維持等、クリアすべき課題も多いと思いますが。
投稿: てっちゃん | 2012年8月11日 (土) 06時32分
同感です。強い組織の総合体が企業と考えれば規模の大小は大きな問題でなくなると思います。要はトップに大企業という漫然さがあるのが問題ではないのかと・・・
店別採算での給与体系。給与に店舗間格差があっても良いと思います。頑張ったならストレートに給与に反映される。私達も小売業のプロなのですから業績配分による個店の給与体系が店を活気づけ、攻める源になると思います。
でも形ばかりの大企業のこんな英断が出来るかと言えば難しいでしょう。しかし本気で生き残る・勝ちに行くならプロ野球的厳しさの制度を導入しないと安定的成長は難しいと思っております。
投稿: dadama | 2012年8月10日 (金) 21時30分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
相当苦悩されているようですね(笑)。
組織が大きくなればなるほどまとめる為の規律が厳しくなるのは組織の法則。
大きな組織じゃなく、強い組織。
強い組織を造るための店長の存在。
私の企業人としての永遠の課題です。
投稿: てっちゃん | 2012年8月10日 (金) 06時41分
店長としての永遠のテーマ
店長が全てを把握する事ではなく、店長の方針や方向性から部下が自発的に組織共有を図りつつ、自ら考え自ら行動し、お客様の支持を得て満足を得る。
自立的な成長が出来る組織。理想ですよね。
競合激化、生き残りを賭けた戦いは確実に始まっていると思います。
急激な環境変化にトップ・本部・店舗が混乱している現実。
大きな組織になるほど、状況に適応する柔軟性を失っていく。
組織の硬直化=大?企業病(当社が大企業かは?ですが(笑)
何れにしても臨機応変な対応をスピーディーに出来ない組織。
指示待ちの現場・・・
この現実を「店長としての永遠のテーマ」に真正面から取組もうとすると
相応の覚悟が必要となる訳です。
何れにしても店を活かすも殺すも権限を持つのは会社・本部ではなく「お客様」
お客様と真正面から取組める組織を作り上げるのが職務であると思います。
狭商圏地域密着が糧であるSMにとっては現場の柔軟性と機動力なくては
生き残れないと思います。てっちゃんに後ろを押されながらこれからも
突き進んで参りたいと思います(笑)
ここでは語れない事も多々あるのでまたいつの日かB級グルメを囲んで(笑)
投稿: dadama | 2012年8月 9日 (木) 21時55分