エリアのお盆商戦
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今年のお盆商戦。
残念ながら自分のお店で過ごす事は出来なかった。
しかし、出店地の競合店をたっぷりと見る事ができた。
お盆期間中は、ほぼ毎日各社を見て廻った。
そしていろいろな事を学んだ。
普段のイメージや外見だけでは見えてこないお盆期間中の各社MDが見えてくる。
大手なのに一番小回りが効いていた店舗。
普段とは打って変わって集客していた店舗。
地域の老舗なのに今一つだった店舗。
等々、毎日各社を見続ける事によって、各社のお盆に賭ける想いと展開、その比較から自社の弱みが鮮明に浮かび上がってきた。
“意外に、自社のMDはズレているなぁ~”
率直にそう思った。
この地での商売と言う意味では、本当に新参者であり、地域のお盆の暮らしに追随していないことが分かる。
それだけ、同じ県内でも地域によっての暮らしは異なるということだ。
まして、お盆年末等の大きなイベントになると尚更だ。
普段は、量販商品を明確にして分かりやすい売場を目指しているのに、いざお盆や年末になるとアイテム豊富になんでもござれになってしまう。
しかし、このような大イベントほど地域の暮らしは同じ方向を向く為、より一層打ちだし品を絞り込んで、より分かりやすい売場を作らなければ、お客様には「品揃えの悪いお店」というレッテルが貼られてしまう。
こんな場面ほど、お盆のお墓参りとギフト、そして御馳走。
それも、日別に暮らしは大きく傾くから、日別MDが必要になり、12日から15日まで日毎の販売計画と実践が必要になってくる。
そのような場面で、意外に大手といわれる企業が小回りの効いた売場対応(変化)をマメにやっているのである。
また意外に普段はお客様の少ない店舗が、ここぞとばかりにお客様を集客しタイムリーに鮮度のよいお刺身類を提案している。
“これは意外に侮れないぞ”
特に、大手と言われるこの企業が、ここまで小回りの効いた日別時間帯別の売場変更をしかけてくるとは思わなかった。
“集客力のある大手でここまで細かく仕掛けられたら太刀打ちできない”
素直に、そう思った。
そして、ここまで日別のMDが確立していると言う事は、開店から数十年の苦い経験の賜物なのだろう。
更には、店長の気配りとチャレンジ精神。
お盆や年末には、巨大な売上を記録し終焉する単品がいくつもある。
そしてそれは日別に異なる。
だから、日別に計画、展開し、売り切る。
そして、その都度売場を変えていく。
この流れを頭に入れておかないと、後手後手に回る。
常に先手を取って、在庫管理を徹底する。
これが、大イベントでの鉄則。
その原理原則に即した大手の存在。
開店へ向けて、いろいろなものが見えてくる。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
アルコールが入らない時のコメントは流石ですね(笑)。
パート化も世の流れ、効率化も世の流れ、そしてイベント対応も世の流れ。
相反する課題を両立させていく事。
今までも、これからも、相反する課題の両立は我々の目の前に突きつけられると思います。競合と戦いながらそれらをクリアしていく。ますます強い意志を備える必要がありますね(笑)。
投稿: てっちゃん | 2012年8月18日 (土) 07時08分
昨日は失礼しました。流石てっちゃんお察しの通り、花火大会で缶ビール本を空にしてヘロヘロでした(笑)
お盆・そして年末、キーワードは「おもてなし」でしょうか。ご先祖様・来客をおもてなしをする。おもてなしは見栄も入りますから価格よりも満足感が優先する。地域性やお客様の年齢層も関係するでしょうが、当店の場合は客層の年齢が高く帰省する子供達に「ご馳走」する比率が高いので、価格競争にさらされながらも、品質勝負の時は当店を利用されるお客様が多いようです。
その信用を日頃の商売にどう結びつけていくのか、安易な価格競争でストアロイヤリティーまで落とす事にならないか?標準化・単純化・生産性・効率・・・企業の生き残りには不可欠な事でしょうがそればかりを優先して、手間隙をかけてお客様に感動を与える売場・商品の良さが伝わる売場、それまでを本部で見本の売場を示して担当者に考えさせない仕組み。
最終的には社員を削減してパート主体で運営して人件費を抑え利益を出そうとする政策。
しかし現場力とは現場に血が通い、常に緊張感を感じる力でありその殺気?がお客様を引き付けて行くのであると思います。
お客様に感動をどれだけ与えられるお店に出来るのか。価格だけの感動では会社は持たないでしょう。価格の他にひとつでもお客様に感動して頂ける事をつみ重ねていく。
店長として従業員と共に常に心掛けるべき事であると思います。
大手の現場力とは何ぞや?精度の高いMDや細やか売場指示であるならば当社に限って言えば大手とは言えないと思います(笑)
投稿: dadama | 2012年8月17日 (金) 22時51分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
家族想いですね。
たぶん帰りは奥様の運転でのご帰宅なのでしょうが(笑)、ご苦労様でした。
投稿: てっちゃん | 2012年8月17日 (金) 06時40分
ふるたさん、コメントありがとうございます。
お盆期間中はしっかり時間を頂いたので、日々マメに見回る事が出来ました。
そして、いろいろな地域色も見えてきました。
やっぱり、じっくり他社のMDに学ぶ時間て必要ですね。
弁当の売上ウェイトの高いコンビニでは、時間帯別MDは相当進化しているのだと思います。惣菜部門の最大の競合は近くのコンビニでしたが、今後はその競合するカテゴリーが増えてくる事は間違いないですね。
投稿: てっちゃん | 2012年8月17日 (金) 06時33分
1日の営業の中で朝む・昼・晩のお客様の嗜好は変化する。この変化に対し小回りが利く=痒い所にてが届く気配り。こんな積み重ねが競合に対しての武器になるのかと思います。
すいません、今日はお盆休みを兼ねて家族で日帰り旅行をし、花火大会まで観覧して只今帰宅しイマイチ頭の回転がありません。
明日、再度書き込みさせて頂きます。
投稿: dadama | 2012年8月16日 (木) 23時27分
やっぱり、てっちゃんは、こまめに競合となる店舗の観察をしておられたんですね。
ほんとに大切なことなんですけどね。
日別時間別のMDって、難しそうだけど、お盆にかぎらず活用できる部門もありそうですけどね。
ほんとうに細かい対応ができるかできないのかが、生命線になりつつありますね。
最近は、コンビニの変化対応の素早さにおどいてばかりです。
このままでは、コンビニにやられてしまうスーパーも出てくるのではと思ってしまいます。
投稿: ふるた | 2012年8月16日 (木) 17時12分