佐野エリアMR③
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
7月に、佐野にオープンした「Y社」。
栃木県では、栃木市に続く出店。
この出店によって、この地域での地域一番店が塗り替えれた。
以前は、②の「K社」がこのエリアの一番店だったが、「Y社」の出店によって一番店を獲得したと言ってもいいだろう。
とは言っても、まだ開店して一週間。
勝負はお盆商戦とその後に訪れる事だろう。
まずは、新規出店の「Y社」。
最新の什器とレイアウトを引っ提げての開店。
まずは、青果の平台の什器が大きく変化した。
従来は、壁のように傾斜を立てて商品の顔を立体的に魅せる手法。
しかし、今回はかなり寝た感じの角度で、店全体の視認性を良くしている。
これも一長一短がある。
寝せれば、商品は積みやすく、全体の視認性は良いが、商品が立体的にお客様の目に飛び込んで来ない。
逆に立てれば、立体感は出るが、商品が積みにくく、全体の視認性は落ちる。
しかし、Y社は従来から「見せ方」に関しては他を圧倒する陳列技術を有していた。
今回のこの平台の使用法が、今後どう変化していくか。楽しみではある。
生鮮の売場展開や陳列技術、更にカテゴリーでのくくり等は従来通りそつの無いレイアウト。
女性のお客様目線まで下げた多段ケースは上段まで買いやすい。
平台は全般のレイアウトも特に新しい取り組みは少ないく、低コストで運営していく事を前提に作られた店舗であろう。
特に特筆すべきは、惣菜の冷惣菜がコンコース壁の冷ケース展開から、惣菜前の通路に平台風に積み込まれていることか。
惣菜の買い回りを考慮してレイアウトを割り振りされているのだろう。
また、今風にチーズ等とワインの合同展開を定番売場から実施されている点も進化(退化)か。
本当にこれでワインが買いやすいかと問われれば、大いに議論されるだろう。
しかし、普段の売場維持もしやすい展開であり、一番店争いが面白い。
次に、「K社」。
数年前にこの地に出店。
後述の「Y社」の一番店の位置を奪い取ったのだが、今回はその位置が危ぶまれる①「Y社」の出店である。
この日の第一印象は、
「めっきりお客様が減ったなぁ~!。」
賑わいのあったお店である。
今回の「Y社」の出店にあたり、抽選会等も実施していたが、月曜日でもあり寂しさはぬぐえなかった。
価格等も安価ではあるが、完全に「Y社」に合わせ切っていはいない。
“なぜ、徹底的に抗戦しないのか?”
今後継続して100%価格合わせをするかどうかは別にして、当初の1週間は対抗すべきだろう。
そのスタンスが、大切ではないのか。
今後の戦略もあるのだろうが、こうなると個店での戦略の持ち方が大きく左右されてくるのだろう。
どちらも、お盆明けからが本格的なスタートだろうと思われる。
そして、「Y社」。
かっての一番店。
前出の「K社」の出店により、ドル箱店が厳しい状況に。
その後、リニューアルによって、新しい什器と新装を得たが。
足利も含めて、この地域の「Y社」は元気が無い。
価格で一歩譲ってしまうと、お客様からの支持が遠のいてしまうのか、「Y社」らしさが見えてこないのだ。
そう言う意味では、①「Y社」の戦略は、スーパーのど真ん中を行く戦略。
価格、品質、品揃。
商品面での軸は、どこまでのスーパーのど真ん中を突き進む、穴の無いお店である。
PS
佐野エリアの店舗写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/sanomr/
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
競争で揉まれる事が、一番の強化策なんですね。
競合出店というのはむしろ喜ぶべき状況になると言う事を認識しなければならない。
「そんなカッコ良い事言うなよ。」
そんな声も聞こえてきますが、現場のリーダーがその意志を貫かなければ始まらない。
そしてそれは出店する側も同じ事ですね。
投稿: てっちゃん | 2012年8月 7日 (火) 08時17分
私も、今日は家内を連れて(家内に連れられて?)近辺のSMを見て参りました。今日廻った地区は久々の訪問だったのですが、何れのSMも陳列レベル・価格競争力をつけて生き残りを図る意気込みが感じられました。「窮鼠猫を噛む」の格言が頭をよぎりました。
当社の課題は現場の活気、売ろうという意気込みである事を再認識して、家内と思わず買ってしまった数々の商品をガゼット袋に引っさげて帰ってきました(笑)
投稿: dadama | 2012年8月 6日 (月) 16時29分