最後の授業
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今回、私のお店からは私も含めて人事異動者が多かった。
店長に昇格した者。
副店長に昇格した者。
上位店舗に異動した者。
チーフに昇格した者。
等々、昇格者も多かった。
副店長から店長へは、それほど業務の変化は無い。
チーフ昇格者も、それほど業務の変化は無い。
しかし、チーフから副店長への昇格は、劇的な変化がある。
チーフには、明確な決定権が存在する。
しかし、副店長はまさに中間管理職。
以前のブログでも何度も記したが、スーパーでの副店長ほどでやりがいを失いがちになる職位は無い。
チーフ時代は良くも悪くも日々のルーティン業務をがむしゃらにこなしていれば、それなりの数値実績が作れ、時間も経過し一日の充実感を得られる時代だった。
しかし副店長ともなると、商品面での決定権もなければ、店舗運営面での決定権も無い。
副店長の専属的な役割と言えば、雑務面の仕事がほとんどで、とても店舗運営に携わっているという実感は無い。
そんな現実を知ってか知らずか、副店長の引き継ぎから帰ってきた副店長昇格者が私に言った。
「店長、すごくモチベーションが下がりました。」
“彼に最後の授業を授けるか”
「副店長として一番意識しなければならない事は、自分の存在。」
「居ても居なくても良い存在だと思ったらそれまでだ。如何にこの店舗の中で自分の存在を通してモチベーションの高い組織として維持していけるか。その為に自分はどう行動するかを常に考えなければならない。」
「それには、常に二つ職位を上げて自分の仕事を見降ろす事だ。そうして見えてきた自分の存在を発見する事。そして組織の為に行動する事。その繰り返しが副店長としての自分を磨いていく事になるんだ。」
「店長、ありがとうございました。」
やりがい、働きがい。
副店長昇格とともに、自分の働きがいという活力エンジンをもう一度見直していかないと、必ず挫折が付きまとう職位となってしまう。
彼には、是非、副店長としての働きがいを得てほしいものだ。
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コメント
ふるたさん、コメントありがとうございます。
夜の勉強頑張ってください。
いくつになっても興味のあるところには学びがあるものですね。
マーケティングはやはり基本を学ばなければ今の仕事の組み立てが出来ないですよね。
私は朝方人間なので、どうも夜の8時を過ぎると寝る方向に体が向かっていくようです。
最近のお客様の変化?。
2極化が進んでいくことかなぁ~。
客層に2極化していると言う事では無く、1人のお客様が場面に応じて2極化していますね。
投稿: てっちゃん | 2012年7月 5日 (木) 06時37分
なかなか、てっちゃんらしいですね。
最近、お客様の変化は、ないですか・・・
最近、県の行っているマーケッティングの講座に通っています。
夜ですけどね。
色々と思う事もあるけど、現場で這いつくばっている身には、学術的な話をされても?????と感じることもしばしばですが、基本を勉強しなおすつもりで、頑張っております。
投稿: ふるた | 2012年7月 4日 (水) 20時19分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
GMSとSMの違いは大きいですね。
要は、数値責任と人事掌握。
個人に責任が伴うと言う事は、裏を返せばやりがいも生まれると言う事でしょうか。
どうもSMの副店長となると、店長の補佐的存在。しかしこれも裏を返せば、そこを早く卒業して店長になることなのでしょう。
副店長を即卒業していく人材とは、今までの経験でいうと自分色を出すか出さないかが分岐点のような気がします。
投稿: てっちゃん | 2012年7月 4日 (水) 06時42分
私はGMSの副店長からSMの店長になりました。GMSは各部署に副店長が存在しますから各部門の責任は副店長に委ねられ店長職に近い業務をこなして参りました。当社ではGMSの副店長職が一番ハードでもあり矢理甲斐もあり、イザとなったら店長が責任を取るので無茶も出来たりと一番面白味があるかも知れません。
SMの店長になって痛感する事は副店長が現場から抜け出す事が出来ず、名ばかり管理職になってしまっていると言う事です。
確かに人員もタイトですから、各部署のお助けマンになるのは致し方ないのですが、現場に入ってしまうと、パートさん達もアテにしてしまい向上心が芽生えない弊害も生じています。
副店長とは名の通り「副」店長であるべきだと思いますし、店長との課題共有・人物金の管理・店の方向性を認識共有する事によりいつ店長になっても良い準備をさせてあげたいのですが、現場の雑役で手一杯の状態に管理職本来の業務を要求すると「パンク」してしまう副店長が増加しているのが現状です。
しかしながらGMSが本体の当社ではSMの副店長もGMS流の管理力がないと昇進は難しい現実もあります。(マニュアルの多さにも現れてます)
GMS流の運営を基本にSMの運営を求めるのは困難である事を実感する今日この頃です。
投稿: dadama | 2012年7月 4日 (水) 00時43分