経営の神様
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日の「カンブリア宮殿」。
300回記念のスペシャルバージョン。
日本航空を復活させた「稲盛和夫」氏。
スペシャルバージョンだけあって、本当に充実した内容だった。
今回は一言で言って、どんな経営書よりも感動した。
親方日の丸体質で経営破綻した日本航空。
誰もがその再建に難色を示した挙句に、稲盛氏にそのハチがまわってきた。
稲盛氏は、「その任では無い。」と何度も拒否したものの、日本航空に残った社員とその家族の人生を考え、その再建に寄与する事を決意する。
京セラやKDDIを創業、隆盛させてきたその手腕。
打つ手は、徹底したコスト削減対策。
それはある意味、誰でもわかってはいた事なのだろうが、しかし経営として末端まで徹底して結果を出すまでには至らなかった。
要は、経営者が背中で示すその姿勢。
実際に打った手を映像で映し出していたが、考えればごくごく当たり前のコスト意識。
しかし、考え方とその具体的手法が、現場の末端の人たちが行動するまでには相当の時間と意識改革を要するもの。
その末端の従業員の意識を一番変えさせるもの。
それが経営者の、その事に取り組む姿勢。
80歳に近いその御年でなおコスト対策に臨む姿勢が従業員の心を打つ。
「経営は人の心のあり様が全てである。」
「経営者は従業員の心を、どう掴むか。」
「倒産したから、素直な気持ちになれた。」
そして、その後継者として社長の後を継ぐのが、世界の航空機会社の中でも異例のパイロット出身の社長である植木氏。
そして、その植木氏の社を背負う姿勢も素晴らしい。
その言葉は、ひとつひとつ噛み砕くように、分かり易くしっかりと話す。
どんな難しい質問にも、末端の掃除のおばさんにも分かりやすい言葉で解説する。
その話しぶりには、まったく気負いが無い。
稲盛氏と植木氏。
この二人三脚で勧められる今後の日本航空の更なる改革は、しっかりした土台を踏みしめて進められていくのだろうなぁ~、と確信してしまう。
稲盛氏から指名を受けた現社長の植木氏が言う。
「社長指名時に、私は一つだけ自問自答した事があります。それは、無私の精神に自分自身がなれるのかどうか。」
社を背負うということは、自己犠牲を払ってでも、部下や社を救えるのかという精神を持っているかどうか。
更に、稲盛氏は後継者に植木氏を抜擢した理由も、誠実な人柄と逆境に立ち向かう意志の強さだという。
そのDNAが、稲盛氏から植木氏へバトンタッチされた。
番組の最後に、村上龍が所感を述べる。
「収録を終えて、どんな質問をしても誠実に丁寧に答えて頂いた。オーラが凄かった。神様と話しをしているようだった。まさに日本で最後に残った『経営の神様』だ。」
PS
以前読んで感動した、「生き方」。
稲盛和夫氏が、仕事や人生に対して一番大切な要諦を綴った本です。
今回を機に、皆さんにお勧めいたします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763195433/tetu0358-22
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
娘の録画を勝手に消してしまい睨まれる私とは逆の立場ですね(笑)。
稲盛和夫さんという方は、その存在自体が「神」の存在だと思います。
自分の心が洗われる。心が素直になれる。
組織が変わらない訳が無い。そんな存在になりたいものです。
投稿: てっちゃん | 2012年7月 4日 (水) 06時31分
実は・・・録画したのを中々見れずにいて慌てて見ようとしたら、勝手に娘が消去してしまい(汗)、只今動画サイトからダウンロードの最中です。本は早速注文しました。
きっちり見てからコメントさせて頂きますが、苦しい時に従業員から信頼される経営者、暗闇の灯台の光みたいな存在感。店舗では店長が経営者ですから、私もこのような存在になりたいと思っておりますが、この歳になってもまだまだ修行が足りません・・・
投稿: dadama | 2012年7月 3日 (火) 21時36分
KOZOさん、コメントありがとうございます。
この本は、全てが自分の心を洗ってくれる原理原則の連続でした。
特に第五章の「宇宙の流れと調和する」の章は、自分の人生を宇宙的な視野から見つめる事を私に教えてくれました。
投稿: てっちゃん | 2012年7月 3日 (火) 07時15分
「働き方」は以前購入し読んでいましたが、「生き方」はまだでした。「実学」と一緒に購入します。
投稿: KOZO | 2012年7月 2日 (月) 21時37分