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2012年7月15日 (日)

辞退者

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


募集チラシを配布して、応募者の面接をし、採用通知を出した。

 そして、入社説明会を実施し、いよいよ入社式。

入社式が近づくにつれ、辞退者が相次ぐ。

何もこのお店やこの地域だけの話ではなく、従来からの新店開店に至るまでの、よくある話ではある。

私が経験した今までの新店においても、採用決定から新店開店までに入社辞退や途中退社の方は、相当数いるものだ。

募集チラシが配布された当初は、単にそのチラシに記されている内容だけの情報から、自分の知り得る情報を元に新規開店のスーパーに入社の応募をする。

そして、面接をし自分が思い描いたイメージと照らし合わせて、イメージ通りと捉えるか多少ギャップを感じるか、はたまたまったくイメージと異なっていたのか。

そして帰宅し、家族と話し合ううちに、どうもスーパーという業種が家族の生活と折り合いがつかないと感じるかその不安がよぎる。

しかし、企業からの内定の知らせを受け、嬉しさもあり一応受諾はしてみたものの、週末の仕事や接客という今まで経験の無い役割を本当に担えるのだろうかという不安が、日に日に高まってくる。

また、スーパーマーケットという仕事の情報がだんだん明らかになるにつれての、仕事に対する不安もどんどん広がっていくだろう。
また、その間に仕事が出来る環境が変化してくる事もある。

 そんないろいろな事情が重なり、辞退者が相次ぐ。

新店開店の際は、多かれ少なかれ発生する事実ではある。

しかし我々採用側は、順調に進みかけていた新規採用のつまずきに焦りを感じる。
特に部門担当者は、面接を経験せずに採用リストだけ与えられていることにより、個々人の面接内容が把握されずに辞退の報告を受ける都度、折れかかる心が伝わってくる。

 “なぜ、続けざまに辞退者が続くのだろう”
 “何か、俺が悪い事をしたのか”

そんな気持ちが伝わってくる。
そんな空気の中、私は彼らにこう言った。

「俺たちは、泣いても笑ってもこの地に出店する。この地のお客様を相手に商売をする。この地のパートさんやアルバイトを一緒に仕事をする。そしてこの地の暮らしに貢献していく。だから誰よりもこの地を愛さなくてはならない。本気で好きにならなくてはならないんだ。いまこの地のパート候補者の方が辞退していくが、それでも尚我々はこの地の全てを認めて好きになっていかなければならないんだ。それが、この地に出店する我々のまずもっての仕事だ。商品を本気で愛するから単品量販が出来るように、この地を本気で愛するからこの地の人々から支持されるのだ。どんな事が待っていようとも、気持ちがこの地から離れるわけにはいかないんだ。」

これが、この地に出店する我々の覚悟だ。
そして、この地の人たちと共に商売を成功させていくこと。

 まだまだ始まったばかりである。

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コメント

ふるたさん、コメントありがとうございます。
私自身は、商売の楽しさを追求していくと、自分で仕入れて自分で売る事に尽きると思うのです。
だから発注を受け持つと当初は悩み、夢にまで出てきますが(笑)、それでも作業以外の楽しさ(売れる楽しさ、売る楽しさ)を味わい、仕事にのめり込んでいくのだろうと思うのです。
但し、研修期間は他店舗での研修の為、本格的な発注業務は開店後になるとは思いますが。

投稿: てっちゃん | 2012年7月17日 (火) 06時51分

dadamaさんが、ちらっと書かれていてたけど・・・

パートさんは、発注については、ほんとに嫌悪かんにちかいものが、ありますね。
僕自身、発注は、社員の仕事だと考えているので、パートの方に発注の責任までもというのは、いつも思っています。

最近は、どこも時給が、あがらないのにパートさんの仕事・責任が、やたらと増えて、社員の仕事・責任が、減っているように感じますね。

投稿: ふるた | 2012年7月16日 (月) 18時05分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
そうですね、小売業の社会的地位の向上。昔より相当高まってきているのは実感できますが、我々の親世代では頑なに信じているものがあるようです。これも出店する企業の社会的使命なのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2012年7月16日 (月) 07時15分

ふるたさん、コメントありがとうございます。
古い市街地などはまだまだ小売業の認知度や地位度が低いようです。接客業に対する偏見もあるのかなぁ~。しかしそれもこれも全て受け入れなければならないと思います。

投稿: てっちゃん | 2012年7月16日 (月) 07時11分

かおるさん、コメントありがとうございます。
こちらから相手を惚れなければ何も始まりませんからね。それだけは絶対に忘れまいと思っています。

投稿: てっちゃん | 2012年7月16日 (月) 07時03分

新店に限らず、当店でもパートさんの入退は日常茶飯事です(笑)。私達の期待するレベルとパートさんの意識レベルに格差が生じているのが要因なのですが、スーパーの仕事に対し商品出し・レジ打ち等、ワーカーとしての認知しかないため、接客応対・発注・演出・試食等思いもよらない?仕事の幅広さに躊躇、悪く言えば時給に見合わないと感じてしまうようです。SMの社会的価値の向上なしにパートさん達の質の向上は難しいのでしょう。パートさん達が働き甲斐のある職場風土作り。難しい課題ではありますが克服せねばならない課題でしょう。

投稿: dadama | 2012年7月15日 (日) 20時57分

僕の会社では、てっちゃんの書かれているようなことは、ほとんどないですね。
いたとしても1人か2人くらいですね。
地域性とかもあるだろうし、高知は、他の仕事という選択肢がほとんどないですからね。

かおるさんのコメントは、内容がよくわからないけど、お百姓さんとのやりとりですね。

僕も地域おこしの知り合いが、たくさん、いて色々な話を見聞きするんですけど・・・
けっこう難しい点が、ありますね。
経営として農業をとらえているかとらえていないかともありますしね。
一番は、個人の魅力だと思います。

投稿: ふるた | 2012年7月15日 (日) 13時54分

かおるです。
私もここのところ色々ありました。
「農業をしたこともない企業に何がわかる!」
「どうせ2~3年したらやめるんだろう。」
「将来、本体の経営が傾いてもちゃんと面倒見てくれるのか。」 等など。
単なる契約取引の商談では見たこともない農家さんの本音と辛らつな言葉。
確かに、人生が変わるかもしれない選択ですから当然です。
また、経営者でない自分がその場で言えることと言えないこともあります。
それでも、自分は産業としての農業を心から愛さなければならない。地域と農家さんを心底好きにならなければならない。
リーダーとしてその覚悟を持たなければならない。
少々ヘコんでおりましたが元気をいただきました。
ありがとうございました。

投稿: かおる | 2012年7月15日 (日) 11時48分

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