事前情報
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
IT化が進み、販売事例等がどんどん蓄積されている。
いろいろな販売面での引き出しが増えてくる。
非常に良い傾向になってきているが、目的は過去の販売事例の収集では無い。
過去の事例から、明日の方向を示す事が目的。
それが、「仮説を立てる」と言う事だ。
過去の情報、販売事例等、データベースを蓄積すればするほど過去は振り返らなくなる。
重要なのは、過去の事例がたくさん蓄積される事では無く、それらの蓄積から如何に精度の高い事前情報が、あるべき人間から必要とする人間に伝わるかと言う事である。
それは、店長から部下への伝達であり、
本部から現場への伝達でもある。
組織内に、どれほど有効な事前情報が流れているのか?。
その情報精度で、チャンスをモノにするのか失うのかが決まってしまう。
見えない未来への事前情報。
「未知の世界に対して、リスクは取れない」
そう思ってしまったら、そこでストップしてしまう。
いずれにしても、今の世の中、何が正解か、何がリスクなのか?。
逆に言うと、現状維持というリスクのほうが、新規チャレンジというリスクよりも高い場合も多い。
新規チャレンジというリスクをチャンスに変える為にも、普段からの事前情報という未来予測を積極的に実践して、その嗅覚を磨いておかなければならないだろう。
未来を予測し、事前情報を積極的に流し、その結果を検証し未来予測力を磨く。
特にその地位にありその役割を担っている人間は、その役割を積極的に利用してその腕を磨いていく事が大切だと思う。
いずれその事が、時代の変化の機微を見抜き、常に先手の打てる経営判断を導き、リスクを低減する働きになっていく事に繋がるのだから。
データベースをどんどん蓄積してきた行為から、事実の積上げは成されてきている。
いずれにしても、数をこなしていく事は重要なことである。
しかし、その数の世界から、未来予測の世界へステージを変えていく必要がある。
企業規模や店舗規模が中小であれば、場数をどんどん現場に踏ませる事は必要であろうが、企業規模が拡大するにつれて、未来予測の精度を高め、効率の良い事前情報からよりリスクの少ない店舗運営判断が導き出されることになる。
事前情報。
大なり小なり、事前情報を作成する訓練は、自分の未来のリスクを少なくする事になる。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうざいます。
データを武器にしてはいけませんね。
データはあくまでも道具であって、活用する人次第。武器も人次第ですが、主役の人を殺傷する力にもなってしまう。
データで自分を傷つけないようにしたいですね。
良い職人は、良い道具で、良い仕事をこなすように、我々も良いデータ活用で、見えない未来への指針を得たいですね。
投稿: てっちゃん | 2012年6月 4日 (月) 00時15分
データと言うのは両刃の剣になるリスクはありますね。データはあくまで結果論であって、そのプロセスの評価を間違えると大変危険であると思います。主は売場にあるのであって、商品のボリウム・場所・VPによってデータは大きく変わりますから、データ検証するには検証のための目標・予測が大事であると思います。
目標に対してデータ検証をする事により目標とのブレが明確になり、ブレに対しての反省・対策・再挑戦が担当者の成長には大切であると思います。
ちなみに私は今「わらびもち」の売場作りとデータ検証をしております。「わらびもち」も切口によっては宝の山ですね(笑)
投稿: dadama | 2012年6月 3日 (日) 21時35分