「見える化」私の流儀
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
見える化。
昨日も、自店での事例を紹介した。
見える化。
従業員から見れば、「見える化」。
しかし、私から見れば、
「見せる化」。
情報を、どう見せるか。
企業や店舗の方向性を、どう見せるか。
見える化というと、トヨタを代表に日本のモノ作りメーカーのマネジメント手法である。
しかし、我々小売業にとっての見える化とは。
それは、企業トップの思想や方向性、そして言動等を如何に末端まで見せるかという視点に立つと言う事ではないか。
トップの言動とその方向性の50%でも現場に伝われば、その企業の伝達力は群を抜いていると言える。
通常であれば、トップの言動の20%程度しか末端までは伝わらないのが常識の世界。
そして、私はこの事が大きな組織の一番の弱点ではないかと思っている。
全従業員が、本部その他で発した言動の内容が詳細に理解できたなら、企業はスピードも精度も行動も大きく変化し、強い組織になっていくと思っている。
それだけ、大きな組織とは脆(もろ)いものだ。
そして、我々中間管理職として一番怠っている部分も、そのところではないのか。
店長が中間管理職?。
店舗内ではトップとして機能しなければならないが、企業内での店長の位置づけは、まだまだ中間管理職であり、その機能をしっかり理解して、確実にトップの思想言動、そしてその方向性を末端の従業員に伝えていかなければならない。
その部分を間違えると、企業としての連帯感と規模の強みを発揮するどころか、店舗内でも意志疎通の無い、単なるモノ売りの現場に終始してしまう。
組織としての方向性。
組織に属する人間達が、一番に理解しておかなければならない事は、自分が属する組織の目的と今後の方向性である。
そして、その具体的な手法を組織としてどう行っていくか。
更に、その行動を、直属の組織ではどう具体化させていくか。
自分は、その大きな組織内のどこに位置し、どう貢献しているのか。
そこまで理解して初めて、個人の推進力が生まれるのだろうと思う。
そして、その原理を理解して、テコの原理を有効に作用させるのが、店長やリーダーのもう一方の役割なのであろう。
要は、組織強化を図る事。
組織強化とは、決められたオペレーションを確実に遂行する事だけでは無い。
むしろ現場では、決められたオペレーション通りに行かない事の方が多いかもしれない。
そんな時に、如何に現場がその本質を理解しつつその趣旨に沿った応用を働かせられるか。
そんな時に、具体的なマニュアルだけが配布されていたら、整った状況が崩れた時に対応出来ない。
目的と方向性を知る。
その事が、現場で何より大切な情報なのである。
現場はやるだけ。
やる事に特化させる。
だから、余計な事は流さない。
そんな疎外感を取り除く事も、重要な見える化だと思っている。
そして、その事によって、従業員の気づきと思考が促され、従業員同士の会話と協働が生まれ、現場が活性化していく事が、本来の願いだ。
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