チラシとの連動
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
チラシはお客様への招待状。
使い古された言葉ではあるが、それは真実だ。
それは従業員のスーパーマーケットに対する認識でも同様であり、特売やチラシへの期待感は相変わらず高い。
いわんや、お客様は尚の事。
毎週の定期的なお買い得品の繰り返しや、都度投入されるチラシでの日替わり目玉品。
このチラシに連動して、お客様が来店し、その他食材も含めて買物に来られるのは事実である。
そして、ワンストップショッピング性を標榜するスーパーはこの事実と合わせて、そのチラシやお買い得品から購入された単品と連動してその日おかずや食卓を彩る他の食材も合わせて一度に購入していただく為に、日々定番の品揃えと安定を磨いていく。
徐々に、チラシから足を洗っていきたい。
そんな想いから、高質化に向かい、エブリデイローに向かう。
しかし、現実はどうか?。
益々、チラシ効果が高くなってきているのである。
少なくても、私にはそう思えるのだが。
競合各社には、エブリデイローの向かい、チラシを排除した競合店もあるが、その後業績悪化の為にチラシは復活した。
エブリデーローとは、単価ダウンの点数拡大=売上拡大であるから、単価ダウン以上の点数拡大を図り売上拡大に結び付けるストーリーが崩れれば、そのまま売上ダウンの利益ダウンは免れない。
また別の競合店では高質化を図るも、大幅な客数減から売上ダウンを余儀なくされている店舗も多い。
クラシックが流れ、いち早くメロンやスイカを展開し、大玉の柑橘を差別化しながら主力展開し、陳列も什器も豊富に縦横斜めから曲線を描いた陳列にて芸術性の高い売場造りを実施しているが、誰も手を出さない。
まるで美術館のようだ。
いくら目を引く陳列を駆使しても、お客様はその単品の価値で購入していく。
エブリデーだけでもお客様が、価格優位性で常に他社よりも集客力が高まるかと言うえばそうでも無く、高質化を徹底しても、より広範囲から高質を求めてお客様が集客するとも言えない。
周辺のお客様が、普段の食卓を満たす為の場。
その目的の為に、数ある中から、チラシという招待状を持って目的の商品とそれと連動したメニューの為の食材を一度に安心して購入したいがためのスーパーという場。
我々が仕事をしていく場とは、このような真実から大きくは変化してはいない。
異論はもちろんあろう。
しかし現場で働く我々の目から見ると、チラシによってお客様が来店され、その余韻でその日のメニューを決定しそのメニューの為の周辺食材も含めて購入し、食事の為の買物を完結する。
だから、競合各社のチラシ内容によって日々の売上が乱高下する事もしばしばであり、その長い戦いを続けながらも52週の変化にタイムリーに追随して、チラシ商品以外のワンストップショッピングで購入される商品自体の基本を商品部が高めながら、その良さを提案して販売力を上げていく努力を我々店舗が担った結果が年間売上という結果なのだろう。
チラシと連動しながらも、店舗での品揃えを掘り起こし、お店全体の品揃え品を総合的に回転させていく。
その壮大な店舗運営が、結果的には年間売上という結果に結びついていくこととなる。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
まったくその通りだと思います。
お客様を集められなくて、わざわざコストをかけてチラシを作り、配布する意味が無い。
集客されたお客様に、店舗として何をどう提案するかで、ワンストップショッピングを有効に使った店舗計の売上が左右される。
それは店舗次第。そこに店長の実力が現われるのだと思います。
投稿: てっちゃん | 2012年4月30日 (月) 07時49分
チラシの目的は何なのかメンバーと共有する事が大切なのかなと。
チラシひとつでも見方よっては色々なシーンが見えてくるのではないでしょうか。私は集客する事がチラシの役目と思っています。集客出来ないチラシはいくら品(ひん)が良くても紙クズじゃないでしょうか。
ちょっと言いすぎかな(笑)
投稿: dadama | 2012年4月29日 (日) 09時31分