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2012年4月20日 (金)

組織力

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


スーパーの店長の波及効果って、一体何なんだろうか。

 最近、少し(笑)思うようになった。

自分の出身部門はある。
私の場合は、鮮魚。

しかし、それ以外の「青果」「精肉」「惣菜」「ベーカリー」「グロサリー」「他」の部門は具体的に携わった事も無く、自分以上にプロ集団を相手に上の職位で采配を振るうのである。

 部下は、何故、店長に従うのか?。

それは職位の為?、指示命令の為?、それともそれが組織・企業・会社という社会の常識だから?。

同じ店長でも、百貨店やGMS、更にはテナント集団を集めたショッピングセンター等の店長と、食品スーパーの店長とはその存在意義が違うのだろうと思う。

上記組織であれば、その分野の商品展開等の細部の販売に関してはあまり深入りせずにプロに任せて、店長という存在を集客の責任者として位置づけ、如何にお客様を競合施設から奪い取って自分の施設に引き寄せるかという戦術の責任者として位置づけられると考える。

しかし、食品スーパーの店長となると、そのカバーする領域全てが自社運営であり、その部下全てが自社の社員となる。

 全てが、自分の部下であり、自社の従業員。

要は、全ての人事権が自分に集中すると言う事。
人事権とは、従業員に対して、その日の仕事に中身を縦割りから横割りに切り替えて、時間スケジュールによっては、本来の部門から他部門へ援助に回す事もあるということ。
具体的には、そんな対応をして、店舗トータルで人員調整をする事もあり得る存在であると言う事だ。

それだけ、一店舗で自営を管理するのが現代の食品スーパーの店長の役割であり、だから故に店長の手腕次第で、競争力が左右されることになるのである。
そして、それは人事権だけでは無く、店舗内の商品展開全てにおいて、店長の守備範囲になると言う事をもう一度捉えなくてはいけないのである。

一応、本部ベースで縦割りの商品調達集団は存在する。
そして、一応、店舗レイアウトと定番商品の定番スペースを本部主導で設置し、定番管理していくことにはなるが、定番以外のフリースペースに関しては店長主導によって「旬」「催事記」「世情」「特売」等を考慮して、売場展開をしなければならない。

ここで注意しなければならないのが、部門のフリースペースをどう活用するかという問題。

“部門のフリースペースだから、俺の問題ではないっぺ!”

 そう考えるのか、

“どの部門だろうが、店舗を預かる俺の問題だっぺ!”

 そう考えるのか。

前者を取れば、店長ほど何もしなくていい存在は無い。
しかし、後者を取れば、いろいろな分野の人間と関係を持たなくてはならならず、これは骨が折れる。

 スーパーの商品は「店舗」である。

最近、つくづくそう思う事が多い。
現企業に入ってから、気づかされた言葉である。

 お客様はスーパーに何を目的に来店されるのか?。

それを追求すると、食事の用意や食卓の用意。
限られたスペースを活用して、その瞬間瞬間に、如何にお客様に分かり易く利便性を持ってその日の食卓を提案していくか。

 それは、個別の部門の問題では無いのだ。

その一店舗一店舗が自ら考えて、自らのお客様に提案してくことである。
それは、地域に住むお客様との関係や地域競合店との関係から大いに影響を受けるからだ。

そう考えた時に、店長とはたとえ他部門を知らずとも店舗運営者として、他部門にも多大に関与しなければならない。
そうならなければ、競争力が無い食品スーパーとなってしまうからだ。

“定番に競争力があれば、管理さえしていればいいだろう”

そういう理論もあるが、そんな時代ではない。
どれほどの競合店から影響を受ける時代だと言う事を知れば、個店の店長の行動がどれほど大きいかは分かるだろう。

そう思えば思うほど、そんな自分に共鳴してくれる部下を持つ事は、店舗の中で自分はどんな存在にならなければならないのかを問う日々が続くのである。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
非常に分かりやすい解説ありがとうございます(笑)。
そして、そんなdadamaさんがGMSの店長をやったらどうなるのでしょうね。
それも面白いと思いますが、如何でしょうか(笑)。

投稿: てっちゃん | 2012年4月22日 (日) 23時25分

店長の立ち位置はSMもGMSも変わりないと思います。
ただ、GMSとなると売上も100億を越えてきますので
このオペレーションを商品管理まで店長自ら全てを管理するのは難しい。どうしてもメンバーの力を借りる必要がある訳です。
GMSの店長(副店長もですが)には指導力・管理力が求められます。
部下に恵まれれば、店長は何もしなくても良い訳です(笑)
SMの場合は人員が限られるのですから実行力・行動力が求められる。
実行するには、それなりの裏づけと自信、メンバーとの信頼関係が必要になってきます。
SMの店長には現場経験から育てられた感性や柔軟性が求められる訳で
この辺りがGMS出身店長の弱みであると思います。(指導力ばかり発揮する→口ばかりで手を貸さない、実行する自信もない→会社もそんな店長を評価する)
現場には生産性を重視した標準化を求め、現場を知らない店長は本部指示を鵜呑みにした運営に突き進む。この辺りが当社の課題であると思います。
あまり残された時間はないのですが、まだまだ勉強の日々は続きます。
50を過ぎても我武者羅に走ろうと思っています。

投稿: dadama | 2012年4月21日 (土) 20時01分

dadamaさん、コメントありがとうございます。
私は想像で記していますが、dadamaさんの場合は実体験されている。
その重みがあるコメントですね。
SMでも、よりコンパクトになればなるほどその傾向は強くなる。
しかし、やっぱり商売の基本とは個人商店。
その延長に大型化があるのであって、店長自らが商品や販売、更には接客を語れなければ、末端の販売員や従業員は付いていけないと思うのです。
そういう意味では、店長とは、SMもGSM基本は同じかな、と。但し、実際のGMS、百貨店の店長の実態は数段複雑なのでしょうね。

投稿: てっちゃん | 2012年4月21日 (土) 06時59分

今日のてっちゃんのブログの内容はまさに私が直面している課題ですね(笑)
私はGMS出身の店長です。新入社員の時代にはチーフに3年目と2年目の先輩がいて部門内でしっかりとしたOJTが可能でした。私がチーフの時も4人の部下がいました。
前任の食品部門責任者の時は食品だけで社員12人、パートアルバイトを含めると150人以上の管理をしていました。こうなると運営管理をするのが精一杯で個々の商品管理にまでとても目が届きませんでした。
こんな環境で育った人間が突然「店長」と言う昇進の名の下、SMへの赴任を命ぜらた時の私の動揺は察して頂けるかと思います。
社員・パートが3分の1近くの人員で、売上は食品だけみるとそこそこの売上げがあり、これに衣料品と寝装やおもちゃ、軽家電まで取り扱う。
会社は私の将来の為に、こういう店で勉強しろと・・・・
確かに勉強になりました。そして今でも勉強の毎日です。
でも果たして「店長」としてここの場は勉強の場で良いのか?
私と共に働いてくれている社員に私は店長として何が出来るのだろうかというジレンマに悩まされました。
こんな時に出会ったのがてっちゃんのブログでした。
てっちゃんのブログから教えて頂いた事は数知れず、SM初心者の私には絶好の道標となりました。
そして私の腹に落ちた事は「GMSとSMの店長に求められる資質は全く違う」という事です。
SMで働く社員はその業態の中で働き甲斐を見出し成長完結しなくてはいけないのではないでしょうか。
ところが会社はSMの延長上にGMSがあるのだと思ってるようです。
確かに品種構成だけから見れば私の店もミニGMSと言えるでしょう。
でも実際の運営に関しては人員や商品の面で店長の判断一つで大きく左右され
店長の資質次第で店は浮上も沈没もする運命共同体がSMではないでしょうか。
運命共同体だからこそ、メンバーとの意思疎通、モチベーション、店長の想い、メンバーの悩みなど人間関係の幅が大きく関与してくると思います。
経営は人・物・金のバランスと言われますが、これを一人でこなすのがSMの店長である訳ですからGMSと同じ人事体系、ましてやSMがGMSの勉強の場と考える事に危惧を感じえませんしこれを変えていく事が私の残された時間での職責であるかとも思っております。
(益々、首を洗わなくては・・・(笑)
と言う訳でSMのオペレーションに関してはてっちゃんは私の師匠と言う事で今後もご指導をよろしくお願い致します。

投稿: dadama | 2012年4月20日 (金) 21時31分

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