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2012年3月30日 (金)

ある、先輩との会話から

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


先日、私の先輩である方と、その方のお店で話す機会があった。

 鮮魚仲間の先輩社員だ。

「いやぁ~、てっちゃん久しぶり。」
「俺は、365日毎日青果市場に行って仕入れているよ。」
「青果の特設売り場のほうれん草やかき菜は俺が仕入れて売っているんだ。」

「野菜の鮮度と価格で、圧倒的な売場を作ればお客様は着いてきてくれるな。」
「野菜の鮮度と価格は、結局はお客様の来店頻度を高める大きな手段だな。」
「お蔭さまで、徐々にお客様の数が増え続けているよ。ありがたいことだよ。」


自ら新店を立ち上げ、オープン当初は競合店に抑え込まれていたと言う。

 “競合店との差別化に、何をやったら良いんだ?”

そんな閉塞感から、いろいろ悩んだらしい。
そして、競合店に対して、まずは青果でお客様を獲得しようと決意。

それから、毎日地元市場に足を運び、野菜類を自らセリに参加して購入してくる。
それを、自ら特設売り場に陳列して、売価をつけて売り切る。

それが、徐々にお客様の支持を集めるようになる。
例えば、かき菜が一束58円。
そして、ほうれん草が一束98円。
いずれも現相場で、一束198円の時代だ。

 市場と連動した、その日のお買い得品の売場。

店長も言っていたが、その価格は原価売価でもあり、お客様からの支持を受ける価格でなければ意味が無いと言う。
もしこれが、青果担当者が売価設定してしまうと、他の商材と同様の価格になって紛れ込んでしまう。

店長のコンセプトはこうだ。

 狭くても、圧倒的価格で感動を得る。

だから、自ら価格をつける。
青果では素人と自ら言い切るが、その素人さがお客様感覚と同様であり、そこで販売される商品を価格面で引き立たせるのだと言う。

なるほど、そんな手法で競合他社との差別化を図っていたか。

しかし、毎日とは凄い。

 やると決めたら、やる。
 それも毎日やり続ける。

単に、原価を割って売る事も出来るが、それでは芸が無い。
更に、市場で自らセリに参加して市場とい場を利用して、鮮度の良い物を日々変化させながらその売場が活性する。

それは決して目立った場ではない。
日々、気づいた人が必ず立ち寄る売場でもある。
決して、チラシに載る事も無いが、チラシ以上に効果のあるコンセプトでもある。

先輩店長が私に言った。

「やっぱり、他店と同じ事をやっていては駄目だね。このお店だけのオリジナルな違う事、真似できないことをやり続けないとお客様は着いてきてくれないな。」

その通りだと思った。




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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
本当に羨ましいですね(当社ではありませんよ)。
彼が去った後はどうなるんだ、という問題も内在する。しかしそんな事言っていたら始まらない。というか、そんな事を言うのは、初めからやる気の無い人間の言い訳でしかない。
まずは自ら動いてやってみて、商売の本質とはを解き明かさなくてはならないと思います。
そして、自分で解き明かした解答を以って、組織的に仕組み作りをしていく。
だから本当に強い組織が出来上がっていくのだと思います。

投稿: てっちゃん | 2012年3月30日 (金) 22時54分

てっちゃんの先輩がそこまでやれる根底には何があるのでしょう。
当社で先輩のように365日市場へ行って店で売価決めてなんて事したら大騒ぎになりますよ(汗)。全店の店長がそんな事できるのかと・・・
先輩は根っからの商売人なんでしょうね。
サラリーマン、いや工員に近いワークルールで良しとする会社の方針には危機感を感じざるを得ません。「コンプライアンス」は時代背景を考えると必要であることは理解していますが、会社が体裁を作ろう為の様々な規制が従業員の商売の楽しさを奪い商売人からワーカーに変えさせてしまうのに憂いを感じています。
強い個店の集合体になるには会社のあらゆる制度を改革しなければと思うこの頃です。
てっちゃんや先輩のような商売人がのびのびと仕事できるような職場環境は羨ましいかも?

投稿: dadama | 2012年3月30日 (金) 21時43分

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