景気の回復
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
今朝新聞を読んでいたら、「景気復調の兆し」の文字が載っていた。
「えっ、景気、復調?」
“それは、本当か?”
読売新聞だった。
新聞の内容では、日経平均の回復や震災後の復興需要の本格化、更にはギリシャの債務問題の進展等を挙げていた。
ニューヨーク株式市場の平均株価も4年振りの高値だそうだ。
円高問題も一段落し、円安が進んで輸出産業にとっては今が追い風の時期でもあるらしい。
そして何より、国内の自動車産業の回復ぶりを挙げていた。
特にTNP車(低燃費車)の需要拡大が高まってきていると言う。
百貨店では、なぜか100万もする高級時計が人気だと言う。
そして、我らスーパー業界もその足音を感じる事が出来る3月だった。
“だった?”
そう、震災から1周年を迎えるまでは。
しかし、震災以降、昨年の売上はバブルであった。
今後の今月のシミュレーションをすると、どう見ても90%台半ばまでしか回復しない。
それは、翌月以降も先は見えない。
昨年好調だった食品業界は、今年がヤマ。
そんな状況が、お盆まで続くのだろう。
だから、世情の景気回復は、願っても無い追い風である。
“なんとか、フォローの風を吹かしてくれ”
普段の食事やイベント時の御馳走需要を喚起してくれ。
そう願うのだが、一方では原油高が到来している。
いつの間にか、レギュラーが150円前後まで高まっている。
原油高。
その影響は、食品業界の値上げに拍車をかけ、魚介類の相場高にも影響を与える。
なかなか、手放しで好景気には向かわないか。
更に、今は春闘の時期。
読売新聞でも、表紙では「景気復調の兆し」と謳いながら、裏面では「定昇凍結」の言葉も混じる。
かっての春闘とは、「定昇+ベースアップ」が常識だった(20年前まで?)
その後、「定昇のみ」が常識化しつつある。
更に今年は、大手電機メーカーでも、定昇凍結という文字。
要は、昨年の自分の給与が今年も変わらない、と言うこと。
“下がらないだけ、まだマシ”
そうとも捉えられるが、定昇を見込んでローンを組んだ人たちにはこたえるだろう。
我々は、昨年の年末に、学んだ事がある。
「ここぞの場面では、お金を使ってくれる。」
それは、鮮魚の「かに」の爆発から。
本当にお金が無いのでは無く、ここぞのタイミングでは、御馳走を振る舞うのである。
そのサイクルが増えてくる、と言うことか。
そうであれば、仕掛けがいもあるというものだ。
今年の春彼岸が、一つの試金石か?。
そんな週末になりそうだ。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
ますます競争は激しくなり、お客様の志向は一極集中になっていく。
企業規模や店舗規模とは別に、店舗として一人勝ちの出来る組織造りが最大の課題になっていくようですね。
それはまた、大いに楽しみな事でもある。
そのな世の中になったことに乾杯したいと思います。
投稿: てっちゃん | 2012年3月18日 (日) 00時30分
おと~まんさん、コメントありがとうございます。
そうですね、昨年は春彼岸どころではなかったですね。
今年は、昨年の分も合わせて本格的に取り組んでみたいですね。
投稿: てっちゃん | 2012年3月18日 (日) 00時23分
人間が生きていく以上食に対する消費が極端に減る事は無いでしょう。但し、人口の高齢化・現象・競合(ネットを含め)の台頭・ディスカウンター主導の低価格化等の要因を考えると、同じ商売をしてたら前年はクリアー出来ないのは目に見えてます。となると如何に「買う気にさせるか」がポイントでしょうね。てっちゃんのおっしゃる通り「年末の蟹」の仕掛けを365日追求姿勢が大切ですね。先日のグレープフルーツも同じ切口ではないかと思います。
投稿: dadama | 2012年3月17日 (土) 21時19分
こんにちは
去年は春彼岸が無かったので・・・
先日、春彼岸のリピートを狙って、和菓子のバラ販売をしましたら、平日ですが銘店売り上げが5倍になりました!
やはり女性は甘い物がお好きなようです。
投稿: おと~まん | 2012年3月17日 (土) 13時52分