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2012年3月29日 (木)

ローカルスーパーの逆襲

皆さん、こんにちは。
 食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。


dadamaさんのコメントにも記した。

「未来世紀・ジパング」で、今後の地方スーパーの在り方に関しての報道番組があった。
日本とアメリカで、中小スーパーながら地域のお客様に圧倒的な支持を得るローカルスーパーを取り上げた番組だった。

以前にも記した「北野エース」もそう。
そして、今回の地域で支持を得るローカルスーパーもそう。
更に、高齢者に支持あるダイシン百貨店もそう。

いずれも、地域のお客様の要望を受け、品揃えをどんどん増加させ、その結果その地域で圧倒的な支持を得る店舗に成長していく。

それは、多店舗展開を強化し、その結果、人財教育と他店舗展開を連動させ、効率良く出店し効率よく利益を稼いでいった過去の成功事例が通じなくなっている現状と重なってくる。

この番組では、日経新聞の編集委員が、山梨と札幌のローカルスーパーを取り上げ、地域に密着したスーパー経営をヒントに、今後の高齢化社会に対応した地域密着型の志向が成功に導く方向性であると指摘している。

更に、アメリカのポートランドに本拠を置くローカルスーパーである、「ニュー・シーズンズ」の地域密着型経営も取り上げ、今後の日本でのローカルスーパーの成功への方向性も探る番組となっていて、非常に興味を持って見ていた。

特にニューシーズンズでは、従業員の接客対応が、従来のありきたりのマニュアルに準じた対応から大きくはみ出し、自由に試食を食べて頂き、数ある商品群の中からお客様にフィットした商品を選び出し提案する。

更に、従業員とお客様は「名前」で呼び合い、ご近所のお客様感覚で接している。
お客様同士も知り合いの場合も多く、店内の至る所で会話するお客様同士の姿が頻繁に見受けられるのだ。
要は、このスーパー内が地域のコミュニティーセンターの役割も果たしている。

また、試食に関しても、どこまで認めているのか分からないが、番組では自由に試食をさせてお客様に「味」を知って頂いていから購入していただく手法を取っているようである。

そこまでいくと、企業としての地域密着型の店舗運営戦略に完全に則った社風と社則、そして従業員も含めてその企業理念を理解して、自分の役割を通してお客様に満足していただこうとする姿勢で貫かれていなければならない。

働く従業員も、この事を理解しながら自らもこの地域の一員として活き活きと働く「個」としてのスタンスを持ち合せていなければならない。

 「私のお店。私のお客。そして私の役割」

この事が、見事に一体となって連動し、お互いが豊かな人生のひと時を共に享受しているという企業のコンセプトが、従業員もお客様も理解されてこのお店に集まるのだろう。

最後に、この番組のナビゲーターを務めた日経編集委員の方が、今後のローカルスーパーの未来予測をした。

 「あなたの街にも、マイストアが続々。」

上記のニューシーズンズのようなスーパーがどんどん出現するという。

そのマイストアのストアコンセプトは、

 お気に入りの商品に溢れ、
 新鮮で安心な食材が揃い、
 家から近い場所に存在。

従来のスーパーは、規模の拡大を競い、その事で価格面での安定とチェーンストアとしての安定を図りつつ、お客様に貢献してきたが、今後は高齢化社会を見越して、如何に上記3項目で大手と差別化しながら地域に貢献できるかが「命」であると結んでいる。

そう考えると、ますます地域に根差したローカルスーパーの出番が増してくるではないか。
そして、店舗の店長の店舗運営次第での業績格差が出てくると言う事でもあろうか。



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コメント

dadamaさん、コメントありがとうございます。
「個性豊かな個店の集合体組織」
これが究極の理想形なのでしょうが、なかなか出来ない。
最強のフォーマットなのですが、ここにたどり着くまでには、経営感覚をもった一人一人の店長が育ち、それを活かす企業組織があるという「北野エース」のような組織体なのかなと思っています。

投稿: てっちゃん | 2012年3月30日 (金) 06時51分

コットンさん、コメントありがとうございます。
なるほど、アメリカ視察の最重要企業になっているのですね。
ローカルスーパーや中小スーパーがどのような方向へ進むべきなのかを示してくれるフォーマットを持っていたんですね。
私も、もっと学ばなければと感じさせられました。

投稿: てっちゃん | 2012年3月30日 (金) 06時47分

アメリカ視察で感じた事、従業員の仕事に対するプライド。てっちゃんが記しているように、「マイストア」に対する意識は高かったですね。だからお客様に対してもフレンドリーになれるのでしょう。(国民性もありますが)
自分の仕事に対する自信や誇りがなければお客様に対して積極的にアプローチもおススメも出来ないと思います。
フレンドリーの切口から言えば、ローカルスーパーの方が大手スーパーよりも強みが発揮できるでしょうね。大手は売り手の論理先行で「フレンドリー」を忘れていますから。
これも先日てっちゃんが記していましたが企業規模の拡大とそれに伴う組織の硬直化。逆説的に言えば個性豊かな個店の集合体組織が出来れば一番理想なのではないでしょうか。

投稿: dadama | 2012年3月29日 (木) 22時36分

一昨年にニューシンズマーケットを視察する
機会に恵まれ実際に現地での店舗運営を肌で
感じる事ができました。
コンセプトが店全体から伝わってきて、本当
に魅力溢れるお店でした。この体験から得る
ものも多く、それ以降の仕事に対する考え方
も少なからぜ影響を受けました。

投稿: コットン | 2012年3月29日 (木) 21時28分

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