成せば成る
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
先日、NHKのテレビで「上杉鷹山」を取り上げていた。
日本の首相にしたい歴史上の人物第三位。
そんなアンケート結果もあると言う。
私が、上杉鷹山を知ったのは、20年ほど前か。
かって所属した企業の、労働組合に携わっていた時に、かっての委員長から勧められて読んだ本が、上杉鷹山を取り上げたものだった。
「成せばなる、成さねばならぬ何事も、成らぬは人の成さぬなりけり」。
“人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成に向かうのである。ただ待っていて、何も行動を起こさなければ良い結果には結びつかない。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからだ”
そんな格言である。
皆さんも、どこかで耳にした言葉ではないか。
これが、上杉鷹山の言葉だったのである。
労働組合の委員長から手渡された我々組合幹部は、組合運営の意志統一の手段として、上杉鷹山の手法を学んで活かそうと意図され、同じ本を共有することで組合運営を遂行しようとしたのだ。
また、上杉鷹山がこれほど日本国民に知れ渡ったのは、アメリカ合衆国のジョン・F・ケネディ大統領が日本で一番尊敬する人物として語ったのが「上杉鷹山」だった。
そこから急速に、元米沢藩主の上杉鷹山についての研究が始まったとも聞く。
米沢藩主。
山形県米沢市。
私も、以前そこに二年間住んだこともある地域。
人事異動等で、東北南部を転勤した経験から言うと、米沢ほど自然の厳しい地域は無いと思っている。
冬は、ご存知の通りの「大雪」。
街中でも容赦なく降り続く雪の脅威。
更に、夏の高温多湿も侮れない。
特にその湿気は、住民の体力を奪っていく。
そんな厳しい自然と、上杉鷹山。
そんな思い出が甦ってくる。
そして、そんな厳しい自然の中で上杉鷹山は受け入れられ、複雑な地域の仕組みが成立し、徐々に運命共同体的な固い組織が創造されていったのだ。
だから、米沢という地域は、なかなか新参者を受け入れない組織が成立していったのだろうと思われる。
しかし、一旦受け入れられると、心底受け入れてもらえる。
そして、自ら出ていこうとすると、逆に引き止められる事態となる。
それが北国特有の人情だ。
そして、そんな土地柄だから、上杉鷹山というキャラクターが活躍し、奇跡の復興を遂げたのだろう。
そして、あの格言。
「成せば成る、成さねば成らぬ何事も。成らぬは、人の成さぬなりけり。」
非常に重い言葉であり、人々の心の奥底に響く言葉である。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
NOと言うからには、自分の代替案を持たなければならない。そしてその代替案を貫く覚悟も必要。
それが無いから、なかなかNOと言いきれない店長も多く存在するのだと思います。
そんな自らの代替案を持ち、経営感覚を養っていきたいですね。
但し、基本項目がしっかりできて初めての話しですが(笑)。
投稿: てっちゃん | 2012年3月26日 (月) 09時38分
店長たるものリスクを持って職務を全うしなくてはならないと言う事でしょう。
会社のメッセンジャーだけで地域のお客様に認められた商売が出来るのか?
現場と真剣に立ち向かいお客様の叫びをお客様の代表として会社に提案する。一歩間違えると会社批判ともとられてしまいますが、過去の経験から言っても自分の今の立場を支えてくれたのはお客様・・・お客様に買って頂いて初めて売上・利益が伴う訳ですから納得のいかない会社の方針には「NO」と言える勇気と根拠となる自信を持った運営に心掛けたいものですね。
投稿: dadama | 2012年3月25日 (日) 21時51分