幸手エリアMR①
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
のどかな風景が広がる幸手エリアも、現在開発が進んでいる。
そんなエリアをMR。
今回は、新規に出店した「YM社」を中心に、周辺エリアをMRした。
まずは、「B社」。
基本的なマネジメントの高さと店舗毎の標準化の進んだ企業である。
この店舗も同様で、特に生鮮のマネジメントの高さと品揃えの標準化は相当進んでいた。
果実のアイテムも豊富で、定番のケース内での品揃えの管理と平台での量販をバランスよく区分けし、展開している。
更に、欠品に対する意識も高く、青果に関してはほとんど欠品は無い。
しかし、相場高でもある野菜では意外に利益確保。
刺身等も大陳ではないが、多品種を少量陳列にてアイテムを豊富に展開し、夕方ピーク時に向けて着々と準備中のようである。
この日は、たまごのお買い得日であり集客力もあり、レジ5台の稼働であった。
次に、「M社」。
生鮮の品揃えの考え方は安定している。
青果の品揃えでは、旬の果実、先取り果実、ギフト等の展開のまとまりがあり、安心した買物が可能となる。
青果の次に精肉という流れであり、精肉強化の流れなのか、それともその奥の鮮魚の賑わいを利用しての店全体での活気造りなのか。
結果的には、お店全体に回遊性を強調した流れにはなっている。
店内での活気もあり、鮮魚では男子社員中心のオペレーションでもあり、品揃えや陳列は多少粗い部分もあるが、専門店にも近い商品化技術もあり、魅力ある売場である。
大型店でもあり、レジは6台の稼働であった。
更に、「J社」。
春彼岸期間中でもあり、果実ギフトの豊富さは流石に「J社」である。
イベント時の魅力は高いが、意外にお買い得な商品は少ない。
専門店で部門構成を成しており、商品化技術は高いが、普段のお客様の支持は少ないだろう。それだけ単価の張った品揃えであり、平日でどこまで集客出来ているかだ。
更に、グロサリー・酒等の品揃えは結構絞られているから、ワンストップの買い回りは食品に関しては意外に厳しいのではないか。
この日もレジ稼働は6台と、この企業にしては少ないレジ解放だった。
次は、「Y社」。
買ってみたい、食べてみたい演出は流石に「Y社」と思わせる。
青果の果実から「コトPOP」でお客様の購買意欲を誘う。
かなり割高な「メロゴールド」でさえ、「Y社」のこの商品なら買ってみるか、と思わせる展開は販売技術の表れだろう。
しかし、野菜の価格は明らかに競合他社と比較しても高く、価格面での競争意識は無い。
鮮魚は、シーフードの強化が目立ち、これからの鮮魚をリードしていくであろう「エビ」「ほたて」「貝類」等を積極的に磁石に配置し、簡単に食べられる提案で訴求している部分は、この企業の鮮魚に対する認識が伺われる。
どの店舗にも言えるが、主通路の青果~鮮魚~精肉までは魅力溢れるが、どうしても反対側の賑わいや魅力に欠けてしまうのが残念ではある。
最後は、「YM社」。
昨年オープンして新店である。
この企業の最近の売場は魅力を増してきた。
前出の「Y社」との違いは、おしゃれ感。
「Y社」のおしゃれ感溢れる演出に対して、「YM社」はあくまでも商品とそのくくりと単品で勝負しているところである。
通路での突き出しもあり、通路幅も狭いが、単品の魅力と量販意欲は高く、それでお客様への訴求を徹底している。そして、それはおしゃれ感と十分対抗していけるだけの魅力となっているところだ。
更に、生鮮側と逆側の惣菜エリアの品揃えと展開技術が高まっている。
特に惣菜の品揃えは相当に魅力を増し、このエリアでの集客力も高まっているのではないだろうか。
セブンプレミアム等の商品力も魅力の一つでもある。
上記競合店が点在する「幸手エリア」。
次回は、南部を中心にMR報告をしたい。
今回の「幸手エリアMR①」の写真を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/sattemriti/
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
早速本部に掛け合って、最新型什器を取り入れる。
流石としか言いようがありませんが、それで導入できる仕組みも凄いですね(笑)。
地方ローカルスーパーは、すり切れるまで使い倒します(笑)。
しかし、dadamaさんも、相当そちらを見られていますね。
今後、夜行バスで伺いますね。
投稿: てっちゃん | 2012年3月28日 (水) 19時36分
確かに他社から学ぶべき点は多い反面、自社で取り入れられる限界もあると思います。
その点自社のMRはすぐに反映される事ばかりなのでバランスを取って見ています。(家内との買物を兼ねてはいますが・・・)
先日のMRも最近建て直した店で、省力型什器を採用していたので早速商品部と掛け合い当店にも導入する方向で進んでいます。
投稿: dadama | 2012年3月28日 (水) 12時46分
dadamaさん、コメントありがとうございます。
私らは、入社当時から「MRしろ」と言われ続けて育ってきたせいか、他者や他社から学ぶことに関しては仕事の一環として捉えてきましたから、暇ある毎にMRし続けてきました。
自社や自分だけの世界では限界もあり、自店や自分の位置づけがぼけてしまう。お客様の目線で見る、と言う事は、数あるスーパーの中の自店という視点で見ないと、明確に見えてこないものですね。
投稿: てっちゃん | 2012年3月28日 (水) 10時22分
MRですか。私も自社のMRをして参りました。実は当社にはまだ「標準モデル」の店がありません(汗)。本部で標準化と謳いながらも店舗形態が様々なので担当者の個性が出る売場が多く見受けられます。担当者のライバル意欲が高ければ自社のMRでも充分得られるものはあるのですが何故かここでも「本部主導」が担当者のモチベーションの足かせになっているようで、「井の中の蛙」担当者が増えてきているのは憂慮すべき問題です。
投稿: dadama | 2012年3月27日 (火) 21時50分