上井草エリアMR③
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
本当に久しぶりのMR記である。
新年に入り、子供の受験等で遠出の機会も減り、精神的にもMRする余裕も無かったが、ようやく他企業をMRして学ぼうとする気持ちにもなってきた。
そして、2度のMRをしてきた「上井草エリア」。
いつも感心するスーパーがある。
「Yマート社」。
特に生鮮3部門が良い。
Y社の最新店舗と言う訳ではない。
店舗も10年程度は経過しているだろうと思われる。
しかし、人口が密着し集客力もあるのだろうが、生鮮3部門の品揃え、鮮度、更に企画力がいつ行っても感心させられる。
そして、販売技術の高い担当者が売場を受け持っているのだろうと思われる。
狭い店内ではあるが、入口での青果の企画。
必ず人を引き付ける企画がある。
更に、果実売場の旬の提案。
最近のディスカウントタイプの絞りに絞り切った品揃えとは逆で、価格、品質でのバランスの良い品揃えが限られたスペースに散りばめられている。
鮮魚は、コーナーの始まりでは必ず「まぐろ」だ。
特に生のまぐろの企画が単品で量販、そして豊富な品揃えで展開されている。
更に、お造りの調理技術、切身の調理技術とも高く、食べてみたいという商品化だ。
精肉はやはり「牛肉」。
他部門同様に限られたスペース内に散りばめられたアイテムが豊富で、更にお買い得感のある輸入牛も含めていつ行っても買える商品、アイテムが展開されている。
まるで、お宝探しの感覚で商品選択が出来るような売場。
狭い店内ではあるが、集客力を活かして豊富な品揃えと大陳された単品の売場が、お客様からのロイヤリティーの高さを伺わせるのである。
この日は、「感謝祭」と題して、相当価格を出したチラシにより、レジ6台解放でも数人のお客様がレジ待ち状態。
この部分での臨機応変なサービス対応が今後の課題だろうか。
次に、Y社から約1Kの「S社」。
Y社とは逆に、効率最適化の店舗。
2階には衣料品も有し、集客には有利な店舗でもある。
生鮮売場は、お昼時でもあり、必要最低限の品揃えを徹底している。
鮮度を重視しながら、夕方ピークの4時~5時を視野にいれて最大ボリュームにしていくのだろうか。
そして、以前は売場の飾り付け等も効率化最優先で行われていなかったのだが、最近この部分にも目を向け始めてきた。
店内には桜が咲き、平台の腰幕も巻かれ、春のイメージ作りも手掛けるようになってきた。
店内でも、女子のパートさんの姿が目立ち、標準化の図られたパート比率の高さが伺われる。
同時に、いつ行っても安心して買物が出来る安心感は高い。
そして一番重要なのは、上記2店舗を比較してお客様の立場で、どちらを選択するかという想定だ。
結局は、この想定で競争力の序列が決定し、日々でありイベントでありの需要が決まるのである。
チラシ効果もあるのだろうが、この日も決定的に前者優位で集客されていたようだ。
PS
「上井草エリアMR③」を載せました。どうぞ。
http://tetu-syoubai.cocolog-nifty.com/photos/kamiigusamrsann/
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
その地域地域のお客様の支持があってこそのスーパーですから、一概にその日の売場を見ただけでレベルの高さは語れないと思いますよ。
やはり一年を通しての変化に応じた売場の在り方ですから、関東圏の店舗も我が社もまだまだのレベルです。
いずれ、東海方面にも足を伸ばしたいですね。
投稿: てっちゃん | 2012年3月14日 (水) 06時44分
てっちゃんとのMRはとても有意義で勉強になりました。またいつか日を打ち合わせて一緒にMRをしたいですね。残念ながら当地区のレベルはあまり高くなく参考にはなりませんが(汗)
関東圏はさすが日本の屋台骨を背負っている地区であると思います。
投稿: dadama | 2012年3月13日 (火) 22時02分