恵方巻顛末
皆さん、こんにちは。
食品スーパーで店長をしている「てっちゃん」です。
もうすでに2月の8日。
節分での恵方巻商戦も大むかしの過去の出来事になってしまった。
“今更、恵方巻顛末記もあるまい”
そう思ってはいるが、他社はどうだったのだろうか?。
そして、自店の動向は。
節分とは、豆まきの日。
もうこれは、10年以上も昔の認識になってしまった。
今や節分とは、
一年で一番寿司部門の売上が高まる日。
だから、店長として寿司に関わる日であり、寿司の記録を年々更新していく日でもある。
現に、この店舖に赴任以来3回目の節分になるが、今年も含めて更新し続けている。
なぜ、恵方巻だけは不況知らずなのか?。
それは、当然だ。
これほど主婦が楽なメニューは無いからだ。
ここまで言い切ると、「スーパー大好きママさん」から大いなるクレームが付くだろう。
「バカにしないでよ!。」
(注)これは、山口百恵のセリフではありません。
しかし、年々不況知らずで伸びていると言う事は、我々販売者側の思惑と主婦の思惑が見事に一致し、この日だけは出来あいの「巻き寿司」で一家が悦び幸せになれる日として完全に定着してきている証拠であると言える。
我が家もそうであるが、別にカシコばって恵方を向いて無言でなどの儀式など無い。
ただただ、スーパーの一番美味しいこだわりの巻きずしを、食べやすい大きさに輪切りに切って食べるという食卓だ。
まるかぶりでも無く、恵方でも無い。
しかし、一年で一度、巻きずしを食べるのであれば、各社のこだわりの美味しい巻き寿司を食べたいという購買意識。
これは、土用丑の日に、一番美味しいうなぎを食べたい日という認識と売場展開に似ているのではないか。
だから、年々その裾野が広がっていき、いまや年末年始を凌ぐ寿司の売上を記録する日となってしまったようだ。
その流れの中での、今年の「恵方巻」の商売。
記憶に残るのは、昨年の「恵方巻」での敗北。
午後6時には、売場の恵方巻の巻き寿司は完全に真っ白になってしまった。
そこから巻くものの、タカが知れている。
大いなる、チャンスロス。
そんな失敗は記憶に残るもの。
私と同様に、担当者も苦い記憶に違い無い。
昨年は当社の強い曜日。
今年は、金曜日。
圧倒的に、午後からの集客、と読んだ。
しかし蓋を開けれ見ると、開店時から恵方巻にお客様が群がる。
“良い感じじゃぁねぇ~かぁ~”
惣菜チーフには、このまま予定数量を造りきれぇ~!、と激を入れる。
単品の中には、予定数量をととっくに突破している単品もある。
そして、気持ちよく造りきったと同時に、ある単品が当方も無く売れていないことに気づく。
太巻きの高単価品は予定数量以上に売れていたが、2本入りの価格訴求品だけは動きが全く出ていない。
要は、味の良い物に更に集中してしまったと言う事。
一年に一度の巻き寿司を食する日。
どうせ食べるなら、美味しい巻き寿司を食べたい。
その傾向が如実に現れた格好だった。
しかし、お蔭で夕方の品切れは回避できたが、ロスも発生してしまった。
それでも、チーフ、担当者とも昨年越えに自信を得、次年度へ向けての課題も明確に見えた「節分商戦」であった。
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コメント
dadamaさん、コメントありがとうございます。
惣菜コーナーに「福豆」ですか、この発想は私にも無かったなぁ~。結果「福豆」は昨年割れでしたからね。気づいたら福豆が買物カゴに入れられる多面展開が必要なのでしょうね。
今年の土用丑の日は27日の金曜日。食品スーパーにとっても比較的良い曜日。高単価のうなぎも今から仕掛け考えていきたいですね。
投稿: てっちゃん | 2012年2月 8日 (水) 09時37分
節分商戦お疲れ様でした。
当店では寿司も飛びましたが弁当他の惣菜系のコーナーが人手的にも薄くなってしまうので、惣菜コーナーに福豆を積んでみたら思いっきりぶっ飛んで欠品させちゃいました(汗)。やっぱりその日に買ってもらえる確立の高い商品をどれだけ目立たせて売るかが商売の肝なのでしょうね。
質の高い商品、高単価な商品が売れる。
これはてっちゃんのお店が品質の拘りで信頼されているからこそでしょう。日々の商品の思い入れに対する結果であり、年末、そして今年はとんでもない価格になりそうな「うなぎ」が主役の土用丑にも反映されていくのでしょうね。
投稿: dadama | 2012年2月 8日 (水) 09時13分